第1日 6月22日(木) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程 TOKYO HANEDA 11:20 === JL 043 === LONDON HEATHROW 15:50
Heathrow Airport --- Holiday Inn Express Stafford
今日の走行距離 220 km
今日の万歩計 9,300 歩
17年の旅日記を優先
4月4日に“2015年スコットランドの旅 第23日・7月10日版”をアップした時点で旅行記の中断を決めた。
昨年の旅行記を見るとなんと同じ4月4日に旅行記の中断を決意している。不思議な符合だ。
しかし、昨年は中断までに15日分の旅行記をアップしているが、今年は10日分しかアップできていない。
旅行記への集中力が著しく低下しているのは否めない。そこで、15年スコットランドの旅の残り2日分と
16年ウェールズの旅残り11日分は棚上げして17年の旅日記を優先することにする。願わくば今年こそ先送りなきことを。。。
計画
今年はマイレージが貯まったので特典航空券を取ることができる。行き先は何となく4年振りにアイルランドと決まっていた。
1月22日にJALのホームページを検索したら半年先のチケットが予約可能だ。タイトな選択肢の中から6月22日出発、7月5日帰国の便に即決した。
日本からアイルランドへの直行便はない。例年通りJAL043便、羽田からヒースロー空港への直行便だ。12泊14日、希望通りの日程だ。
4月4日に始めた作業は宿泊地と宿泊数の検討だ。ヒースロー空港では乗り継ぎに失敗した経験があり(2010年の旅)、今回も乗り継ぎを避けフェリーでアイルランド島に渡ることにした。
到着日はヒースローとホリーヘッドの中間点辺りに1泊となる。フェリーの苦い経験として悪天候による欠航も経験している(2015年の旅)。
そんなリスクも考慮すると帰りは2日前にグレートブリテン島に戻っていたい(トラウマというか学習能力が高いというか単なる心配性というのか)。となると残りは9泊になる。
かつての“神風かっとび急ぎ旅”では8泊でアイルランド島を周遊した(2006年の旅)ものだが、今はそんな馬力もない。
エイヤッとばかりに“ダブリン3泊、ゴールウェイ2泊、ベルファスト4泊”と決めてしまう。今までなら、情報収集したアトラクションやアクティビティーの数に応じて宿泊数を決めてきたが、
我ながら大雑把な決め方をしたものだ。グレートブリテン島に戻っての宿泊地もコッツウォルズと決める。
宿探しは昨年から方向転換した“徒歩でパブまたはレストランに行ける宿か、ディナーを提供してくれる宿”の基準で探した。
ダブリンとゴールウェイは直ぐに見つかったが、ベルファストとコッツウォルズがなかなか見つからず難航した。
しかし、根気よく情報を拾い出し、結果的に満足いく宿が取れた。
アトラクションやアクティビティーの情報は有り余るほど集まった。宿泊地と宿泊数が決まってしまえば、それに応じて訪問先を取捨選択するだけだ。
回りきれないものはお次のお楽しみとすれば良い。
レンタカーはいつもの通りハーツ(Hertz)、フェリーはアイリッシュ・フェリー(Irish Ferries)、クルーズ、水陸両用車ツアー、セグウェイ、ショー等々、
ネットを通しての予約は10件に上った。
カーナビを導入して8年目となる。7×10cmと掌サイズの小さなものだが、優れものなのだ。
特にダブリンやベルファストのような大都市の通行には不可欠なアイテムだ。敬意を込めて“ナビ子ちゃん”と呼んでいる。
それにつけても、“ナビ子ちゃん”がいなかった9年間の旅が今では信じられない。良くやったものだと思う。
その“ナビ子ちゃん”への入力も事前に済ませておく。グーグルの航空写真とストリート・ビューを駆使して各訪問予定先の入り口をピンポイントで登録する。
登録数は90に及んだ。
出発
さて、いよいよ出発だ。梅雨の最中、昨夜の天気予報では雨も心配されたが、朝から上天気だ。スーツケースを転がして15分、駅に着いた時には汗びっしょりだ。
昨年まではフライトの3時間以上前に羽田空港に到着するために7時前の中央線に乗っていたが、羽田空港には気に入ったお店が少なく時間が過ごせないので、
今年は2時間前の到着にした。中央線の8時はまだラッシュの名残がある。大きなスーツケースに通勤客の目が刺さる。ここでも冷や汗だ。
9時過ぎに国際線ターミナルに到着、チェックイン、両替(1ユーロ=128円、1ポンド=152円、円高で助かる)を早々に済ませ、朝食とする。
幾つか新しい店が出店している。その内の一つ“神楽坂 グラタン食堂 "Bon Gout" ”に入る。モーニングタイムのメニューは極めてシンプルだ。
妻は“エビマカロニグラタン”が良かったのに私のオーダーミスで“ナポリタングラタン”が出てきた。私は“チキンドリア”とする。飲み物は汗をかいたので
“生ビール”だ。例年通り“旅の安全”を願って乾杯。美味なドリアにビールをお代わりする。
セキュリティー・チェック、出国審査もすんなり通過、例年より旅行客が少ないように感じる。いつものようにデューティー・フリーでナイトキャップ用バランタイン17年を求める。
これで全ての行事は完了だ。妻は搭乗口ロビーにバラの“マダム高木”の姿を探す。
“マダム高木と共に行くガーデン巡りツアー”の面々とここ3年出会っているからだ。さすがに4年連続はなかった。
フライトは順調だ。北欧上空の機窓には見渡す限り“ひつじ雲”が見られる。先行き上々のお天気だ(写真右上)。
JALのサービスは年々悪くなっているように感じる。他の航空会社のサービスは知らないから、以前のJALと比べての話だが。
ヒースロー空港の入国審査が長蛇の列だ。17年で最も酷い行列となった。何と通過に2時間を要した。
お陰でハーツ・レンタカーをチェックアウトしたのは18時15分だ。スタッフォード(Stafford)を目指して只管北上、
飛ばしに飛ばす。今年の愛車“ボルボ V40”は良く走る。ナビちゃんの到着予定時間を大幅に短縮して20時30分に今宵の宿
ホリデー・インに到着する。
スーツケースを部屋に放り込み、食事に向かう。ホテルと同じ敷地内にある一昨年も利用した "Catch Corner" だ。
店内は異様な雰囲気がする。大きなスピーカーが立てられ、店の真ん中のテーブルでは恰幅の良い紳士がノートパソコンを見ながら何やら喚いている。
「席はあるか?」確認して、カウンターで地ビールのハーフパイントを2つゲットして席を占める。
(妻はギネス・ビールが飲みたいと行ったが、ギネスは本場のダブリンのお楽しみに残しておくことにする)
オーダーはウェイトレスに「シーフードのお勧めは?」と訊ねると「" Fish & Chips " と " Scamp " がお勧めよ。 " 2 for £10 " でお得よ」とのことだ。
どちらもチップスとピー、タルタルソースが付いている(写真右2枚)。フィッシュ・アンド・チップスは英国の国民食に敬意を表し、
旅の第一夜にいただく定番だ。スカンピも日本のエビフライに比べてずっと素朴な定番料理だ。飲み物を白ワインに変えて美味しくいただく。
食事中も恰幅の良い紳士は喋り続けている。どうやら今夜は“クイズ・ナイト(Quiz Nights)”が開かれているようだ。
クイズ・ナイトの詳細はウィキペディア(Wikipedia)に譲るとして、
6人前後がチームとなって参加料を払ってクイズに参加し、その成績により賞金を争うゲームなのだ。イギリスのパブでは良くあることなのだ。
(ウィキペディアによれば09年の調査で毎週定期的に開催しているパブは2万軒を超えているという)
恰幅の良い紳士は司会者でクイズのヒントなどを喋っているようだ。ヒントが出る度、ほぼ満席のあちこちから歓声やら吐息やらが聞こえてくる。
大の大人が額をつきあわせて相談している姿はユーモラスだ。チップスを囓りながら文化の違いを噛みしめる。
一昨年同様にナイトキャップ用にアイスキューブを所望すると快くプラカップに入れてくれた。ホテルに戻るとリフト乗り場前に製氷機が設置されていた。
羽田で求めたバランタインを楽しみ、長い一日が終わる。
写真満載の旅行記をご覧ください
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