+
”Topic” アウトドア
カントリーサイドをドライブしているとイギリス人のアウトドアでの楽しみ方の多彩さが見える。イギリス人の名誉のために
最初にお断りしておくのは、私達の旅はいつも5月〜7月であり、イギリス人が夏休みを楽しんでいる時期に重なることである。
ドライブで先ず目に付くのはキャンピングカーだ。Single File Roadで後ろに金魚のフンを連ねて走るのは大概これである。
後に自転車を2台も3台も括り付けている場合が多い。地図を見てもオートキャンプ場のマークは至る所に見つかる。
他に路上で見られるのはオートバイやクラシック・カーを連ねて走る姿だ。暴走するのではなく、
優雅に粛々と行く様はジェントルだ。古いものを大切にするイギリス人の面目躍如だ。
優雅と言えば路上を乗馬で行く姿も良く見かける。ライダー保護のための交通標識もあるのだ。
野に入れば先ずは散歩だろう。犬を連れて歩く人も多い。歩くのが好きな人種だと思う。何の施設も見当たらない路肩の
パーキングに多くの車を見かけるが、パブリック・フットパスを歩く人達の車なのだろう。パブリック・フットパスは
イギリス独特なものと思う。人の歩く権利を守り、ただ歩くためにのみある。時に私有地を横切り、公道を渡り、
民家の裏庭をかすめイギリス中に張り巡らされた歩道だ。見知らぬ土地のパブリック・フットパスを歩くのは散歩と違う
楽しみなのだろう。
ピクニックも盛んだ。私達は花だけが目的で訪れるが、ガーデン・マナーハウス・城などの芝の広場では多くの人がピクニックを
楽しんでいる。道路の路肩やパーキングの片隅などで車から椅子を出しのんびり寛ぐ人もしばしば見かける。
もちろんイギリス発祥のゲームであるサッカーやラグビーのグランドはどんな街でも羨ましいほどの青い芝を見せている。
(私達の旅が夏の所為かグラウンドはいつも空いているが…。)
マナーハウスの芝の広場ではこれも発祥のゲームであるクリケットやローンボーリングに興ずる人々を見かける。
何故か一様に白いユニフォームに身を包んでいる。
ゴルフもまた発祥のゲームだからゴルフ場は各街々にあると言って過言でない。街の郊外にあるから夏時間の間はアフター5に
一ラウンド廻れるようだ。もちろんセルフでラウンドだ。
バードウォッチングを楽しむ人も多く見た。山をトレッキングする人、岩山ではロッククライミングする人も見かけた。
中学生が城の壁でロッククライミングの訓練をする姿を見た。
次に水辺で見かけたものに移ろう。海・川・湖で泳ぐのではなく日光浴を楽しむ人が沢山いる。トップレスにもお目に掛かった。
釣りを楽しむ人も多い。
水面ではクルーザー・ボート・ヨット・水上バイク・ナローボート・カヌーなどに興ずる人々を目にする。実に多彩だ。
何時かのんびりとナロー・ボートをレンタルして運河巡りの旅をしてみたい。
次は空を見上げてみよう。気球を上げているグループに出会った。高所恐怖症の私だがこの気球には1度乗ってみたいと思う。
フワリふわりと上空からイギリスの緑の大地を眺めてみたいものだ。
グライダーやハング・グライダーやパラ・グライダーを楽しむ姿も見かけた。誘われても付き合わないが…。
陸・水・空と目に付いたものを並べてみたが、この分だと水中・地中でも楽しんでいるに違いない。やれ、恐ろしや…。