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”Topic” The National Trust

今日すっかりお世話になったナショナルトラストについて述べよう。
ザ・ナショナルトラスト The National Trustは 1895年に設立された民間非営利環境保存団体だ。歴史的建造物や美しい自然や街並みを次世代に残すために、 会費や寄付でその所有者となってそれらを管理している。
3人の博愛主義者により設立され、その一人が湖水地方の牧師ハードウィック・ラウンズレイ(Hardwicke Rawnsley)であり、 ピーターラビットの生みの親ベアトリクス・ポターががこれに共鳴し、湖水地方の美しい風景を守るために印税を寄付し、 自分の住まいHill Topをも寄付したことは多くの方の知るところだ。
会員300万人に達するという。そしてスタッフは4千人を数え、特筆すべきはボランティアは4万人にもなることだ。 イギリス社会のみならず国際的に深く根を下ろした団体であることが分かる。
プロパティーの数々をホーム・ページから拾うと

 1,000km of coastline(海岸線)  150 museums(博物館)  57 villages(村)
 2 gold mines(金山)  600,000 acres of countryside(田園)  25 medieval barns (中世の納屋)
 28 castles(城)  127 factories and mines(工場と鉱山)  4,280 pre-historic sites(有史以前の地)
 215 houses and gardens(家と庭)  47 dovecotes(ハト小屋)  78 mills(製粉所)
 19 pubs(パブ)  12 lighthouses(灯台)  31 nature reserves(自然保護地)

が並んでいる。何とも魅力的なプロパティーの数々だ。
私達は最初は会員になればこれらへの大半への入場料が無料になるから、年に夫婦で5、6ヶ所廻れば元が取れるという 経済的動機で入会したが、ボランティアの方々の温かな歓迎とその素晴らしい庭園・美しい海岸線・ 自然豊かなカントリーサイド・壮麗な城・荘厳な教会・タイムスリップしたような村などに出会い、The National Trustの 精神に心から賛同し継続して会員になっている。本部から年3回ほど冊子などが送られてくる。

The National Trust

The National Trustはイングランド、ウェールズ、北アイルランドを統括しており、スコットランドには独自に The National Trust for Scotlandがある。 同じイギリスで2つの組織があることは、サッカーに4つの協会があることと同じ理屈だろう。 しかし、どちらかの会員であれば相互のプロパティーへの入場が無料となる。
私にとってThe National Trustのメンバーシップであることは今や誇りであり、喜びである。
日本ナショナル・トラスト協会もあると聞くが、残念ながら私はその活動を目にしたことがない。


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