”Topic” 犬好き
イギリス人は犬好きだ。私達が基本の宿としているB&Bも7割の確立で犬を飼っている。室内で放し飼いだが、靴を脱ぐ日本
における室内飼いとは趣が異なる。また、入って良い部屋とそうでない部屋をしっかり躾けてある場合が多いし、
客に吠えたり不快感を与えるようなことも少ない。犬嫌いではないがよそ様の犬をやたらに撫でたり、
写真を撮ったりするほどの犬好きではない私のカメラにも幾つか納まっている。
朝な夕なは愛犬を散歩させる(と言うより共に散歩する)人を常に見られる。雨が降っていても変わらない。
双子の赤ちゃんをしっかりガードして散歩する犬もいたし、スノードン山に一緒に登る犬もいた。犬同士が吠えあったり
喧嘩したりの場面に出合ったことはない。
また、広場には犬のウンチ専用のゴミ箱(NOT FOR LITTER DOG-WASTE ONLYと書いてある)が設置されているのも見かけた。
それほど犬と共に散歩する人が多いし、マナーも守られているということだろう。
散歩だけでなくどこへ行くにも一緒だ。パブやレストランのテーブルの下でおとなしく寝そべっている姿に
ビックリしたり、その躾の良さに感心したりもする。
旅行にも連れて行く。ホテルやB&Bの案内にNo dogsと記載されていない限りOKらしい。観光地にも犬連れが多くみられる。
自動車やキャンピングカーの中、運河を行くCanal Boat(乗り合いはNo Dog)やブロードのヨットでも愛犬を抱いている姿が
見られた。
いずれも幼犬の内に専門家によるキッチリとした訓練を受けさせるのが常識らしい。だから、吠えたりじゃれ付いたりしないし、
飼い主の命令に忠実だ。犬好きではあるが主従のけじめはしっかりしている。猫可愛がりしないところが良い。
一方、犬を使ったショーにも出合った。一つは牧羊犬のショーだ。ヒツジの代わりにアヒルを使っていたが、主人の指示に従って
自在にアヒルを誘導する様には感心した。
もう一つはドッグレースだ。囮のウサギを追いかけさせて競争させたり、障害物を越えさせたりする。子供達は大喜びだ。
賭け好きなイギリス人はこの競争も賭けにしてしまう。こちらは大人のお楽しみだ。
因みに6月30日の”Topic”で述べた動物の鳴き声の英語表記を見ると、犬の鳴き声の種類が一番多い。 bow wow bow wow / woof / yap / yelp / bark / whineだ。それだけ種類も多く身近な動物ということだろう。