Ilnacullin Garden 2006年6月25日 訪問
Bantry Bayが左手に見え隠れするR71を北上しGlengarriffに到着。ここでのお目当てはGlengarriff Harbourに浮かぶ小島
Ilnacullin(ガーニッシュ島 Garinish Island)だ。元は個人所有の島で島全体がガーデンなのだ。しかし、現在は
Heritage of Ireland(Office of Public Works)
の管理となっている。
島への渡船は色々あるらしい。R71を走っていて最初に目に入った案内に従い波止場の駐車場に止める。サイトでの情報より
立派な渡船が係留されており、5分後には出発だと言う。時には待たされるとの情報だったがラッキーだ。
渡船は小さな島や岩礁の浮かぶ湾を穏やかに進む。間もなく船頭が何か叫び、乗客が動き出す。何事かと構えると、
岩礁の上にアザラシが遊んでいる。すわとカメラを構えシャッターを押す。慌てるまでもなくあちこちの岩礁に2、3頭が
ユーモラスな格好で寝そべっている。もちろん野生だ。
また船頭が何か叫ぶ。ペリカンと言っているように聞こえたが、遠すぎて定かでない。デジカメの望遠を一杯まで引っ張ってみたが、
写っているのはペリカンとは思えない。謎の怪鳥としておこう。
10分位で島唯一の船着場に到着する。海水がきれいだ。帰りの時間を聞くと、不定期で随時運転しているとのこと。
Admission Feeを払いIlnacullin Gardenに入場。
この辺りは海流の関係で亜熱帯の気候に近いらしい。それを利用し世界中から樹木を集め、アイルランド有数の規模だとという。 なるほど、植栽された樹木はなんとなくトロピカルな雰囲気だ。珍しい木が多い。それぞれに名前が付いているが 初めて聞く名前ばかりだ。木が繁っている割に明るく感じるのもトロピカルムードの所為かもしれない。
建物もエキゾチックだ。左2枚はイタリアンガーデンのプールを挟んで向かい合う建物だ。見晴小屋とThe Casita
と呼ばれる建物だ。プールの周り1段高いはテラスになっていて周遊でき、テラコッタやモニュメントが配されている。
右2枚はウォールドガーデンの建物、アーチゲイト(Arched Gateway)と時計塔(The Clock Tower)だ。
アーチゲイトにはつるバラが見事に絡み、鋳鉄の門扉のデザインも優雅だ。時計塔の時計はアイビーで隠れてしまった。
左2枚はテンプル(the Grecian Temple)とそこからの眺望だ。バックに連なる山々はBeare半島のCaha山脈だ。
真ん中の一番高い山辺りが、後から訪れるHealy Passかもしれない。絶景だ。
右2枚は円形タワー(The Martello Tower)とそこからの眺望だ。このタワーは18世紀に英国陸軍が建てたもので、
個人所有者であったJohn Annan Bryceが購入した時はヒースに埋もれていたという。狭い階段をよじ登った屋上からは
360度のパノラマが楽しめる。
それぞれの建物を結ぶルートはThe DellであったりHappy Valley and JungleであったりThe Lawnと名付けられている。
良く雰囲気を表したネーミングだ。
タワーから下ったところがウォールドガーデン(Walled garden)だ。お洒落で素敵な色合いのアーチゲイトをくぐると
優しい色遣いのフラワーガーデンが展開する。ボーダーは100メートルに及ぶ。色遣いは優しいが草花の背丈は高い。
どの草花も生き生きとしている。暖かい気候がうなづける。
波止場に戻ると都合良くボートが着いた。チケットを見せると違う場所に戻るボートだと言う。受付の建物で アイスクリームを買って待っていると、また別の船が来て客を乗せ去る。どうやら3つの渡船があるようだ。 程なく我々の船もやって来た。アイスクリームを持ったまま乗って構わないと言うのでほおばりつつ船旅を楽しむ。 帰路はあっという間に到着だ。
Address | Glengariff, Bantry, Co. Cork |
Telephone | 027 63040 |
Web Site | Ilnacullin Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。