ガーデン ご紹介

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Hever Castle   2007年6月27日 訪問
                              水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日はガーデン巡りだ。今年の旅の初訪問のガーデンの中では最も期待の高いHever Castle Gardenに向かう。
道中降っていたミストも到着時には上がって、薄日が射してきた。オープンの11時には、まだ30分ある。
この時間に、明日は晴れると予想し、ゴルフ場に予約を入れる。この地域のゴルフ場を幾つかリストアップしてきたが、
"Visitors welcome"と"Reasonable"をキーワードに”Sedlescombe Golf Club”へ電話してみる。
"Visitor"、"Beginner"、"Clubs for hire"などを伝え、遅い時間のスタートを希望すると、18時までOKだという。
1ラウンド楽しむには16時のスタートが最適と判断し予約する。この時間ならプレー前にガーデン巡りもたっぷり楽しめる。
オープンまでヒーバー村の教会などを散策する。教会の裏手に小学校でもあるのだろうか、子供の元気な声が響く。

立派なゲイトを潜り入場、お城までは大きな木が点在する芝の広場を進む。途中ショップやレストランを経て、ようやく城へのアプローチだ。
城は意外と小ぢんまりしている。起源は13世紀に遡り、幽霊も出るという城だ。実際にEVENING GHOST TOURSなるものも開催されている。
ヘンリー8世の2番目の王妃であり、エリザベス1世の母親であるアン・ブーレンAnne Boleynが幼少の頃住んでいた城だ。
通路の両脇に整然とトピアリーが並ぶ。大層な数だ。手入れをしているガーデナーと話す。一つ刈り込むのに2時間は掛かるという。
これは何の形かと訊くと、"Snail"との返事だ。反対に回って見ると、カタツムリに見えなくもない。

Hever Castle Hever Castle Hever Castle Hever Castle Hever Castle

城は二重の濠で囲まれ、跳ね橋と落とし格子で守られている。13世紀に造られた部分だという。
我々が一番乗りと思いきや、小学生の団体が先に入場していたらしく、城の窓から手を振っている。我々はガーデンオンリーでパス。
メイズのイチイの緑の壁の前に白い彫像が映える。迷路の中からは若者の歓声が聞こえる。我々は迷子になって帰れないと困るのでパス。
城の裏手、内堀の外にチューダー様式の住居が広がる。100年前に出来た物だというが、リッチな雰囲気にあふれている。
こんな住宅のバックヤードなど覘かせてほしいところだが、"PRIVATE"の立て札が遮る。
城の右側外堀との間にイチイで囲まれたアウトルームガーデンがある。ハーブの植え込みが素晴らしい。こんなに伸びやかに育ててみたい。

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その隣の部屋におおきな天球儀型日時計があった(日時計その5)。後のトピアリーはチェスのコマを模している。このOutroomはKeep Outだ。
次の部屋はバレリーナ一で覆い尽くされたローズガーデンだ。中央に噴水、ベンチが2ヶ所にある。素晴らしいの一言だ。
とても愉快なヘッジガーデンも現れる。何とも美しく楽しいガーデンだ。外堀には睡蓮が浮かび、可愛い木橋が架かっている。

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外堀を橋で渡り川沿いに進むと大きな半円形の池が現れる。100年ほど前に造られたイタリアン・ガーデンンの荘重な前庭だ。
左右にゲイトがある。左側のゲイトから入場する。反対側の通路はパーゴラ遊歩道のようだ。
こちら側の通路との間は芝の広場となっており、ローマ時代やルネッサンス時代の彫刻、胸像、コラム(円柱)が並んでいる。
通路の左は高いレンガ壁が築かれ、仕切りで区切られた趣向の違うガーデンが立ち並ぶ。
植栽もさることながら、オーナメントや彫像に目を見張る。ちょっと怪しげな彫像もあってドキリとさせられる(写真は掲載不能です)。

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更に続くレンガ壁はクライミングの植物で彩られたウォール・ガーデンに変わって行く。
そして、行き着いた先の階段を上がると広大な湖が開けてくる。イギリスのガーデンの湖の多くは造られた湖だ。ここもその例に漏れない。
振り返れば、豪華なイタリア式の噴水だ。入り口の半円型の池と対する位置にある。贅沢で壮大ななガーデンだ。
何かイベントでもあるのだろう。仮設のステージとスタンドが建てられている。

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左側通路のゲイト脇のオーナメントは歴史を感じさせる。それに続く様々な趣向のガーデンから3枚。
イタリアンガーデンの南端の湖への石造りのゲイト、折り返しの長い長いパーゴラ・ウェイ、ローズガーデン。

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湖からの折り返しは反対側のパーゴラ・ウェイを歩く。左側の石壁の奥にローズガーデンがある。古びたレンガの塀で囲われている。
この旅最高のローズガーデンだ。バラの花も美しいが、モニュメントやガーデンファーニチャーが周りのレンガ塀とマッチして最高の雰囲気だ。
手入れも行き届き、目の覚めるような気持ちの良いガーデンだ。

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パーゴラ・ウェイにはバラ・ハニーサックル・クレマチスを始め多様なクライミングが這い登る。
陽だまりにもパーゴラをの構想は描いていたが、このパーゴラを見て作成は確定的だ。
それにつけても、黄色のハニーサックルの美しいこと。足元の植栽も参考になる。

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メイズ(迷路)はパスしたが、Water Mazeなるものがあるらしい。好奇心をくすぐられ訪ねる。
散策路をかなり歩いて到着したWater Mazeは予想したものとは違った。意外に小さなものだ。
中心に岩の洞窟があり、その岩肌を水が滴り落ちる。岩の周りは3重の通路が囲む。
その通路は幾つものコンクリート板でできており、幾つかのコンクリート板は踏むと隙間から噴水が上がる仕組みだ。
噴水が上がるまでの僅かな時間にそこを通り過ぎれば濡れないで済むという訳だ。迷路というより鬼ごっこのようなものだ。
子供達が歓声を上げて走り回る。成功して良し、失敗して濡れて良しだ。
私も2つほど渡ってみたが、足元が濡れているので、滑って怖い思いをした。まだ旅は長い、程々にしておこう。
ショップで幾つかのお土産をゲットする。それにつけても、56.5ポンドの買い物に”VAT content is £8.41”は高いと感じる。

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Information
 Address  Hever, nr Edenbridge, Kent, TN8 7NG
 Telephone  01732 866796
 E-Mail  mail@hevercastle.co.uk
 Web Site  Hever Castle

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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