Nymans Garden 2007年6月29日 訪問
ナイマンズ・ガーデンは19世紀の末にその歴史が始まる、比較的新しいガーデンだ。広さは600エーカーというが実感できない。
メッセル家が3代にわたりプランツ・ハンターを支援し世界中から集められた貴重な植物がコレクションされている。
それ故に、ナショナル・トラストが保存すべきガーデンとして最初に管理したガーデンだという。
ボーダーの植栽は厚く、ワイルド・フラワー・メドウの先にも様々な巨木が林立している。
スタンダード仕立てのフクシアは5年前より一回り背が伸び、幹も太くなったようだ。垂涎し溜息あるのみだ。
2代目夫人が収集したオールド・ローズのアーチにはかろうじて花が残っていたが、ローズ・ガーデンは残念ながら盛りを過ぎた。
サマー・ボーダーの夏花にはまだ少し早いようだ。それぞれのガーデンの盛りに中るには現地に住むしかない。
華やかな白いベンチはニューフェースのようだ。フォーカルポイントとなることだろう。
サマー・ボーダー入り口のゲイトは5年前と変わらぬ佇まいだ。イチイのランタン型(王冠と間違えていた)のトピアリーも変わらない。
イタリア・ベローナ産の赤大理石の噴水も健在だが、水の噴き出し口は良く見ると不気味だ。
このサマーボーダーも植えたばかりだ。それだけに端正な植え込みが良く分かり勉強になる。
廃墟の前の広い芝生広場に巨木が聳え立つ。プランツ・ハンターが持ち帰ったレバノンスギで今は絶滅危惧種になっているらしい。
ランタン型トピアリーの左の白い木は日本から運ばれた山法師かもしれない。これもプランツ・ハンターの仕事だろう。
1947年の火事で消失した邸宅の廃墟も良く管理されてる。植物と渾然一体となってかもし出す雰囲気はなんとも言えない。
"Monkey Puzzle Tree"が"Climate Change Puzzle"。洒落ている場合ではない。モンキーパズルの木がまっ茶色だ。
気候変動により枯れ始めているようだ。ナショナルトラストのガーデナー達の危機感と決意が伝わる。
アガパンサスの大きいこと並でない。このトピアリーは形としても面白いし、日照や風通しにも良いだろう。
Address | Handcross, nr Haywards Heath, West Sussex RH17 6EB |
Telephone | 01444 405250 |
nymans@nationaltrust.org.uk | |
Web Site | Nymans Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
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