ガーデン ご紹介

花花

Sissinghurst Castle Garden   2007年6月29日 訪問
                             水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

Sissinghurst Castle Garden
”世界中のガーデナーの聖地”ともいわれ”イギリス人が最もあこがれる庭”と称されるシシングハースト・カースル・ガーデンだ。
5年ぶりに最も楽しみにしてきたガーデンだ。遠くから懐かしのタワーが見え心躍る。駆け出したい気分だ。
作家のヴィタ・サックヴィル・ウエストが廃墟となっていた城を購入し、夫のハロルド・ニコルソンと共に庭を築き始めたのは1930年だ。
邸宅の真ん中にあるエントランスのアーチを抜けると、邸宅とタワーとレンガの壁に囲まれたフロント・コートヤードだ。
一面の芝の中にイチイの大木が4本、そして、周りはボーダーだ。ブルーやパープルの色彩が見事な植栽だ。

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真っ先にホワイトガーデンに行く。5年前は6月11日に訪れた。しかし、ホワイトガーデンの中央のアーチのバラには早すぎた。
正直なところ、今年はこのバラに標準を合わせて日程を組んだのだが・・・。残念ながら僅かに白い花を残すのみで茶色の花殻に覆われていた。
今年は温暖化の所為かどこでも、どの花も花期が早いようだ。それはそれでまた、別の花が見られるというものだ。次の機会を楽しみにしよう。

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ホワイトガーデンの片隅のシルバーリーフの木陰に女性像が秘かに佇んでいる。
ホワイトガーデンから整然と刈り込まれたイチイの通路(Yew Walk)に通ずる。ここを通ってローズガーデンに向かう。
ローズガーデンも生憎花はほとんど終わっている。シシングハーストはヒドコートマナーのアウトドアー・ルーム・ガーデンの流れを汲む。
したがって、イチイやレンガで仕切りがされている。そんな入り口から次のガーデンを覗く時のワクワク感が堪らない。
右の写真はローズガーデンのロンデルを通して先の女性像を望む図だ。

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写真左はローズガーデンからフロント・コートヤードのイチイの大木を望むの図だ。
バラは終ったがクレマチスが満開で迎えてくれる。Lutyens' Benchだ。目が覚めるような鮮やかさだ。
ローズガーデンと言っても植栽は多様だ。バラはなくともこの美しさ、とても真似ができない。

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ローズガーデンに隣接してコテージガーデン(Cottage Garden)がある。このガーデンのテーマはyellow & orangeだ。
ビビットな黄色・橙色・赤色の草花で覆いつくされている。中央には4本のIrish Yewsががある。
ローズガーデンとの境界のブロック塀越しのタワーの眺めも素晴らしい。
コテージガーデンからお堀(モート Moat)までの通路がモート・ウォーク(Moat Walk)だ。起点はイチイの生垣に囲まれLutyens' Benchがある。

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今は緑一色のモート・ウォークだが、季節には左手にアザレア、右のレンガ塀からは藤が覆い被さるらしい。
遠くに見えた像はお堀の対岸にセットされている。心憎いデザインだ。
モート・ウォークの終点の右手がハーブ・ガーデンだ。入り口の前庭にタイムの絨毯(Thyme Lawn)が広がる。
小ぢんまりしたハーブ・ガーデンには沢山の種類のハーブが植栽され芳香を放っている。
中でも気に入ったのはタイム・ベッドとタイムのベンチ(solid platform)だ。
この2つを5年前に見たときから秘かに構想していた”タイムベッド付きベンチ”を陽だまりで手作りした。

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モート・ウォークと平行するナタリー(Nuttery)を折り返す。Nutteryの意味が分からない。電子辞書では精神病院と出た・・・?
検索したが極めて少ない情報から植えられているのはセイヨウハシバミでその実(へーゼルナッツ)のなる所と解釈しておこう。
立ち並ぶセイヨウハシバミの木陰の芝の道を下草など眺めながら進むとライム・ウォーク(Lime Walk 写真左から2枚目)に出る。
このライムは柑橘類のライムではなくシナノキのことだ。この並木の両側は春には様々な球根が咲き乱れるらしい。いつか訪れてみたいものだ。
もう一度ローズガーデン(写真右)を通ってTower Lawnと呼ばれるタワーの前庭に出る。
この芝の片隅に奇妙な花を見つけた。Puya Alpestris(写真左)の緑色の花だ。造花といわれても納得しがたい色形だ。
今日はタワーを最後のお楽しみに残した。懐かしい螺旋階段を登って最初に確認したのがローズガーデンのロンデルだ。
このロンデルのイメージを陽だまりにも再現しようと試みた。陽だまりの ロンデルも5年もすればそれらしくなるだろう。
次に目が行くのはコテージガーデンだ。こんなコテージで日々ガーデニング三昧が多くのイギリス人の憧れなのだ。Me too !

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ホワイトガーデンには否が応でも目が行く。このCanopy(中央のアーチ)のRosa Mulliganiiの満開にいつかは行き当たろう。
こうして上から見るとローズガーデンの植栽の厚さ・高低が良く分かる。レンガの壁もほとんどレンガが見えないくらい植物に覆われている。
白い煙突はビールのホップを乾燥するサイロの屋根でケント地方では良く見かける。オースト・ハウスと言うのだそうだ。
このオースト・ハウスが改装されヴィタ・サックヴィル・ウエストとハロルド・ニコルソンに関する展示がされていた。
Front CourtyardのPurple Borderの植栽の厚さにも驚かされる。壁の向こうはデロス(Delos)と名付けられたガーデンだ。
デロス(Delos)はエーゲ海の歴史ある小さな島らしいが、何故その名がつけられたのかは知らない。木々の下には珍しい宿根草が多い。
シシングハーストは私を刺激するガーデンだ。再訪を誓いタワーに別れを告げる。

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Information
 Address  Sissinghurst, nr Cranbrook, Kent TN17 2AB
 Telephone  01580 710701
 E-Mail  sissinghurst@nationaltrust.org.uk
 Web Site  Sissinghurst Castle Garden

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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