Wilton House Garden 2007年6月23日 訪問
今日の最初の訪問地はWilton Houseだ。ジェーン・オースチン原作の「プライドと偏見(Pride & Prejudice)」や
「いつか晴れた日に(Sense & Sensibility)」など多くの映画の舞台となったお館だ。
昨年「プライドと偏見」を見た。美しいピーク・ディストリクトの風景が印象深い。豪華絢爛なお屋敷内部には関心は薄いのだが、
映画の舞台となったChatsworth HouseやHaddon Hallの素晴らしいガーデンは2003年に訪れた。
Wilton Houseのガーデンも素晴らしかろうと、エリアからは少し外れているが訪ねることにした。
A303を飛ばすこと1時間、Salisbury近郊のWilton Houseに到着。立派な門構えだ。Visitorは別の入り口から入場し、
脇の門からお館の前庭に入る。塀や壁をクライミングするバラが時代を経たレンガと良く合う。車寄せの前に噴水が上がり、
その前の整形式ガーデンの植栽はハーブが中心だ。ここにはOld Riding Schoolも併設されているようだ。
お館内部はパスしてガーデンに出る。お館に沿って奥行きのあるボーダーが連なる。目を転ずれば広大な芝生の広場に
巨木がゆったりと植えられている。
お館の先に立派な橋が見える。Palladian Bridgeと言うらしい。重厚な橋だが開放されていない。流れる川はNadder川だ。
遠くの林の丘に神殿風の建物が見える。
一旦お館に戻り、お館前から真っ直ぐに伸びる道を歩く。途中に2000年を記念した水の落ちるモニュメントなどがあり、
突き当りがWhispering Seatだ。一方の端でささやいた声が反対の端で聞き取ることができる構造だという。おもしろい。
Whispering Seatの脇からキングサリのアーチが伸びている。その先にもオブジェがあり、
小山のように植え込みされたガーデンがある。フウロウソウや潅木の小道があり、芳香を放つ白バラのアーチが重たげだ。
護岸されていないNadder川は豊かにゆったりと静かに流れている。対岸にはボートハウスも見られる。
次に現れたモニュメントはEgyptian ColumnとLoggiaだ。土台と柱はエジプト花崗岩で柱の上の銅像はヴィーナスだ。
コラムは17世紀、ロッジは19世紀に造られたものだ。壮大なランドスケープだ。
Whispering Seatを反対側に行くとRose Gardenだ。黄色のハニーサックルと真っ赤なバラがビビットだ。
その先がWater Gardenとなっているが、どうやら日本庭園を模したものらしい。パンフレットによると
赤い太鼓橋はestate carpentersによって造られたとある。設計もestate Gardenerによるものであろう。
”庭師の国”イギリスのガーデナーをして異国のガーデンを造るとなるとこんな”もどき”に陥ってしまうのだ。
気候が違えば植物も違ってくるし、灯篭などのオブジェの使い方もお門違いになりかねないのだ。
ガーデン陽だまりでも他山の石としよう。
Water Gardenのアスチルベが美しい。色も何種類か見られる。陽だまりにも取り入れたい草花だ。
広大な敷地の巨木の陰から荘重なお館や建物が見え隠れする。Adventure Playgroundの長い滑り台で遊ぶ子供達の歓声が響く。
Address | Salisbury Road Wilton Wiltshire SP2 0BJ |
Telephone | 01722 746714 |
tourism@wiltonhouse.com | |
Web Site | Wilton House Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。