ガーデン ご紹介

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Sissinghurst Castle Garden   2008年4月21日 訪問
                              水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

シシングハースト にやって来た。昨年に続き3回目の訪問だ。ナショナルトラストのホームページの各プロパティーの "What to see and do"からブルーベル情報を得た。シシングハーストにもブルーベルがあると記載されていた。
ナショナルトラストには継続してメンバーになっていたが、昨年の更新の書類が届かずそのままになっていた。 新規に入会手続きをする。Joint membershipで年間77ポンドだ。
長身の女性とごつい体のカメラマンが「ライフスタイルについて取材させて欲しい。」と言ってきた。 少し胡散臭さも感じたが、「時間はないが、少しだけならOK。」と応じると、「ガーデンを見学しながら話がしたい。」と言う。
旅の目的や日本での生活、趣味などを聞いてくる。ブルーベルが目的と知り、ガーデン外の林に案内してくれたが、 カメラマンにあれこれポーズを取らされた。掲載されたらメールで連絡してくれるとのことだが、今のところ連絡はない。

シシングハーストの写真には縦のものが多い。タワーを始め高さがあり、奥行きがあるからだろうか。
このサイト のレイアウト図を参照しながらシシングハーストをご一緒に散策しましょう。
今回のシシングハーストではコンテナが目立った。前2回の訪問では気付かなかった。 シーズンにより入れ替えているのかもしれない。
セアノサス(カりフォルニアライラック)がもう咲いている。花期の長い花のようだ。陽だまりに植えたセアノサスを思い出す。
長い通路(Walk)が幾つもある。真ん中がイューウォーク(Yew Walk)、右2枚はライムウォーク(Lime Walk)だ。 女性像の脇に立つのは妻と取材記者だ。
ライムウォークのスプリングカラーを見ることもブルーベルと同じくらい楽しみだった。期待通りの美しさだ。

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ナタリー(Nuttery)と呼ばれるエリアの男性像だ。取り囲む新緑の木々はセイヨウハシバミらしい。下草はシダ類だ。 中にブルーベルの姿も見られる。
ハーブガーデン(Herb Garden)はさすがにこの季節はハーブが少なく見所は少ない。 女性記者が脇の木戸を開けてブルーベルの林に案内してくれる。こんなところから出入りして良いのだろうか。
ブルーベルの林に続く芽吹きが始まったばかりの並木は幻想的だ。ブルーベルもまだ開花し始めたばかりで数が少ない。 カメラマンからブルーベルに顔を近づけろとか、匂いを嗅ぐ仕草をしろだとかポーズの注文がある。 ブルーベルが香るという情報は聞いたことがない。良い気分がしないので、時間がないことを口実に取材を終了してもらう。
ガーデンに戻り果樹園(Orchard)の濠(Moat)付近からタワーを望む。ここでもまだスイセンが見事に咲いている。
モートウォーク(Moat Walk)を歩く。写真は東方向の女性像を臨む。計算されつくした設計だ。この季節にこの芝の緑は魅力だ。 陽だまりのロンデルでこれを実現したいと強く思う。

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モートウォーク西方向のベンチを臨みつつ進む。ベンチの裏がコテージガーデン(Cottage Garden)だ。 さすがに初夏のビビッドな色合いは見られないが、その片鱗は随所に窺われる。
もう一度スプリングカラーを見て果樹園を経由してホワイトガーデン(The White Garden)に向かう。 有名なアーチ(Canopy 1969年に設置)の白バラもようやく芽を吹き出したばかりだ。チューリップはもちろん白だけだ。

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アーチの真ん中に大きな壷(1937年に据え付けられたという)に白い花が植えられている。 その足元は白いクリスマスローズで飾られている。
ヘッジの中の植栽もまだ苗の状態が多い。スイトピーのための支柱だろうか、天然の素材が素敵だ。
シシングハーストはアウトドア・ルーム・ガーデンといい個々の庭を屋外の部屋に見立てる趣向だ。 個々のガーデンだけでなく、隣り合うガーデンとの関連性・接合性に心憎い演出が施されている。 出入り口から隣のガーデンを見ると必ずフォーカルポイントがあるのだ。 真ん中の写真はホワイトガーデン北側に坪庭のように造られたガーデンの眺めだ。先に広がるケントの草原も計算されている。
ホワイトガーデンの西隣に位置するデロス(Delos)と称するガーデンもスプリングカラーで覆い尽くされている。 Delosはエーゲ海の小島の名前らしい。エーゲ海をイメージした植栽なのだろうか。
帰りはいつもタワーに見送られるような、後ろ髪を引かれるような思いに浸る。またきっと帰ってきます。

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横の写真もあります。ライムウォーク東端の女性像。足元の割れた石の間の植栽も計算されているのだろうか。
スプリングカラー、何度見てもため息が出る。比較的静かな園内もここばかりは人で賑わっている。 毎年咲いてくれる宿根でこんなガーデンが出来たらと願う。
ブルーベルの次に印象に残った花”フリチラリアだ。ユリの仲間らしい。陽だまりのバルブガーデンにも取り入れたい可愛い花だ。 ブルーベルはまだ咲き初めたばかりだ。

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水仙の咲き乱れる果樹園を通してタワーを臨む。コテージガーデンと果樹園の境のバラも芽吹き、イギリスの春本番ももう直ぐだ。
三角屋根の素敵なガゼボ(Gazebo)と白いポールの上の鳩小屋(Dovecoat)は果樹園のフォーカルポイントだ。
果樹園の一角にバラのコーナーがあり、下草の二輪草だろうか、今が満開だ。デロスの植栽も厚い。

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Information
 Address  Sissinghurst, nr Cranbrook, Kent TN17 2AB
 Telephone  01580 710701
 E-Mail  sissinghurst@nationaltrust.org.uk
 Web Site  National Trust

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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