ガーデン ご紹介

花花

Mount Edgcumbe House   2009年6月1日 訪問
                              水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

11時30分Mount Edgcumbe House & Earl's Gardenに到着。一昨日訪れたCoteheleの項で記したようにRichard Edgcumbe卿が 1547年から6年掛けて造った邸宅で、その後Mount Edgcumbe伯爵のお屋敷となった。 この赤い石のTudor Houseは第二次大戦でも奇跡的に爆弾の直撃を受けなかったようだ。
ハウス(というよりお城といったほうが合っている)を囲んでテラス状に芝の広場が広がる。一段目のテラスは鮮やかな オレンジ系のボーダーが連なる。右の写真の3段目には立派な石造りのサマ−ハウス(East Lawn Summer House)が見える。

Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House

ハウスと同じレベルの2段目はパープル系の植え込みだ。オーナメントやコンテナも一つひとつが重厚感に満ちている。 海峡を挟みプリマスの街並みが見える。このエリアは日陰がないので広いガーデンを巡っていると汗ばむ。

Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House

木陰を求めて見事な木々が立ち並ぶ散策路を歩く。巨大なヒマラヤスギなどがエバーグリーンの広場にそびえている。 樹齢400年を越すシナノキ(Lime-Tree)もあるという。日陰に入ると海風が心地良い。
ここにはベンチがない。あるのは立派な休憩所だ。左が実際に貝殻が埋め込まれているShell Seat。 右は素朴なCedar View Seatだ。この材木もヒマラヤスギ(Cedar)だろうか?

Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House

海辺近くのフォーマル・ガーデン(Formal Gardens)に移動する。目の前に海が広がり対岸の倉庫群?が手に取るようだ。
フォーマル・ガーデンは1750年から1820年に掛けて、イタリアン・ガーデン(Italian Garden)、イングリッシュ・ ガーデン(English Garden)、フレンチ・ガーデン(French Garden)が造られ、1989年にニュージーランド・ガーデン (New Zealand Garden)とアメリカン・ガーデン(American Garden)、2003年にはジュビリー・ガーデン(Jubilee Garden)が 追加されたものだ。
メインエントランスを入ると今はレストランになっている1760年に出来たオランジェリーがあり、 その前にいかにもといった感じのイタリアン・ガーデンが広がる。
海沿いの道を進むとトムソンズ・シート(Thomson's Seat)が木立の中に見える。これも1760年に出来たものだ。 壁には詩人のJames Thomsonの詩が刻まれている。
その先に現れたのは砲台(Battery)だ。広い三日月形の砲台に3門の大砲が沖に向けて並んでいる。

Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House

対岸に見える赤と白の段だら縞の灯台はホー(The Hoe)のスミートン(Smeaton's Tower)に違いない。プリマスのランドマークだ。
次はフレンチ・ガーデンにやってきた。美しい温室の前に整然と整形された生垣の庭があり、それに続いて花壇が築かれている。

Formal Gardens

その花壇にベゴニアで"DARWIN 200"と記されている。ダーウィンといえば「種の起源」で進化論を唱えたダーウィンしか 思い浮かばないが、どういうことだろう。
帰国後調べたところ、確かにダーウィン(Charles Robert Darwin)は1809年生まれで生誕200年だ。 今年はイギリスのダーウィンゆかりの各地で生誕200年祭 が開かれている。
マウント・エッジカムとの関連はと調べると、何とダーウィンが22歳の1831年にイギリス海軍の測量船ビーグル号に 乗艦し5年におよぶ航海に出発したのが、フォーマル・ガーデンの下にある小さな湾バーン・プール(Barn Pool)からだったのだ。
ダーウィンはこの航海の南米沿岸の調査の中で進化論のヒントを掴んだのだそうだ。
悪天候で足止めを食っている期間にマウント・エッジカムを散歩したことが、ダーウィンの日記に記されているという。 こんなことを調べるのも旅行後の大きな楽しみだ。
噴水の脇の壷のモニュメント(写真下右から2枚目)は伯爵夫人Sophiaを記念したもので、 木陰に威風堂々と立っていたのはTimothy Brett's monument(写真下右)だ。その故事来歴は良く分からないが、 3匹の亀に支えられた三角形の台座の上にトロフィーが載っている。どちらも立派なモニュメントだ。

Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House

イングリッシュ・ガーデンはガーデン・ハウス(1729年 写真下左)の前に広大な芝の広場が広がるだけだ。 何だか拍子抜けしてしまうガーデンだ。
ガーデンの一番奥に隠れ家のようにバラ園(Rose Garden)があった。残念ながら、満開には少し早すぎるようだが、 このピンクのバラは見頃だ。
このラメ半島一帯がカントリー・パーク(Mount Edgcumbe Country Park)となっている。最初に訪れたハウスとガーデン以外は フリーで今日巡った以外にも沢山の見所がある。若きダーウィンもきっとあちこちを散策したことだろう。
パークのランドマークであるメイカー教会(Maker Church)に別れを告げ西を目指す。

Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House Mount Edgcumbe House

Information
 Address  Park Cremyll, Torpoint Cornwall PL10 1HZ
 Telephone  01752 822 236
 E-Mail  mt.edgcumbe@plymouth.gov.uk
 Web Site  Mount Edgcumbe House

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

ご意見・ご感想・ご質問などご遠慮なくお寄せください。
book

home

花花