Pencarrow Garden 2009年6月4日 訪問
PencarrowはエリザベスT世の時代にモレスワース(Molesworth)家の先祖がコーンウォールの役人として
ノーサンプトンから遣って来て以来の住まいというから、優に450年の歴史があるカントリーハウスだ。
そして、ここは今でもモレスワース家私有であり、末裔が居住している。
例によりハウスは外から眺めるのみにして、50エーカーのガーデンを巡る。ガーデンは1831年から20年余を掛けて
造られたものだ。ここでも藤が満開だ。ハウスの周りは美しい芝と通路で整備されており、日時計や像などの
オーナメントが配置されている。
私の好きな木"Monkey Puzzle Tree"の名前は
このガーデンで生まれたのだそうだ。1834年のこと、ここを訪れたお客様がチリ松を見て
"That tree would puzzle a monkey.(あの木は猿を困惑させることだろう。)" と言った。
かくして、愉快なその名前が定着したのだという。こんなことを知るのも旅行記作成の賜物だ。
ハウスの南側には"sunken Italian Garden"が広がる。周囲より一段掘り下げた緑の芝の中に噴水のある池を中心に
幾つかのオーナメントが点在している。噴水の石はボドミン・ムーアから運ばれた花崗岩でできているという。
森の小路を進むと小さな池があり、トロピカルな水生植物が豊かに生えている。水のある光景は良いものだ。
更に先の森の中の木の根元を掘り下げた洞窟に"Ice House"の看板がある。帰り道は森から出て、牧草地を下る。
谷の下に臨める白亜のハウスが美しい。牧草地の中に"Labyrinth(迷路)"が作られている。
至るところに、ガーデンの中で生活し、そこで楽しむ姿が垣間見えてきて嬉しくなる。これこそがイングリッシュガーデンの精神だ。
次の目的地Tintagel Castleを目指すには、The AAのルートプランではWadebridgeの街に戻ってA39に乗ることになっているが、
先程の対向車線の渋滞を考慮し別ルートを探る。A389を逆に進んでB3266を北上するルートを発見し、出発。
Address | Bodmin Cornwall PL30 3AG |
Telephone | 01208 841 369 |
info@pencarrow.co.uk | |
Web Site | Pencarrow |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。