2009年の旅 デヴォン・コーンウォール・ノースサマーセット

花花

第8日 6月4日(木) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程       St Petroc's Hotel --- Pencarrow Garden --- Tintagel Castle ---
               Hartland Abbey Gardens --- Rosemoor RHS Garden --- Southcliffe Guest House
今日の走行距離    221km
今日の万歩計     20,000歩

St Petroc's Hotel セント・ペトロックス・ホテル

心地良い目覚めだ。ダイニングの開くのを待って一番乗りする。今日も良い天気に恵まれた。東向きの窓から朝日が射し込む 明るいダイニングで、オレンジジュースとフレッシュフルーツにヨーグルトをいただきながらメニューを見ると、 さすがにシーフードを名乗るだけのことはある。朝食からシーフード・メニューが揃っている。
キッパーとスモークサーモンをオーダーしシェアする。朝から白ワインが欲しくなるメニューだ。 ウインドーボックスの草花が陽に透かされ輝いている。今日でコーンウォールともお別れだ。

St Petroc's Hotel St Petroc's Hotel St Petroc's Hotel St Petroc's Hotel

Padstow パドストウ

パドストウの街を一巡りすることにした。写真下左は朝日を浴びるセント・ペトロックス・ホテル、静かな夜を過ごせた。
歩いて2分でザ・シーフード・レストランだ。オランジェリー風の明るいレストランだ。 2階の屋上は3階の客室から出ることが出来るのだろう、トロピカルな草木のコンテナが見える。

Padstow Padstow Padstow Padstow

レストランと道1本隔ててハーバーだ。港と言ってもここはまだキャメル川(River Camel)の河口3km上流だ。 ここの船がパドストウ湾で獲った魚を昨夜いただいたのだろう。
料理学校を左手に見つつ、200mも歩けば土産物屋や商店が立ち並ぶ南河岸通り(South Quay)だ。さすがに観光地の土産物屋、 嬉しいことに9時開店だ。靴屋に入ってみる。孫に合いそうなサンダルがある。孫と同じくらいの背丈の可愛い女の子がいたので、 その子のサイズを親御さんに訊ねて同じサイズにする。
カラフルなトレーナーに目を惹かれ入った店でも孫用のTシャツを求める。幾つかの店をひやかして歩く。 キッチン用品店を見つける。料理することが好きだからつい惹かれる。テーブルクロス・ウェイトを見つけて3組を求める。 食いしん坊のあの人に良い買い物をした。
古い港町だから細い路地にお店がひしめいているのだが、清潔ですっきりとした良い街だ。

Padstow Padstow Padstow

Royal Cornwall Show

Royal Cornwall Show 2009 ロイヤル・コーンウォール・ショー

Pencarrow Gardenに向けて出発、A39に乗って間もなくWadebridgeの手前で渋滞にはまる。カントリーサイドでは珍しいことだ。 どうやら渋滞の原因は"Royal Cornwall Show"らしい(写真上右)。柵の向こうに馬運車が並び馬が沢山見られる(写真右)。 競馬でもあるのだろうか? それにしても沢山の車が押し寄せるものだ。と感心しつつ通り過ぎる。 おそらく30分以上のロスだろう。

Royal Cornwall Show

以前にもこんな渋滞に出合ったことを思い出し、調べてみると04年の旅でもこのイベントに出くわし、渋滞に閉口しているのだ。 このイベントはRoyal Cornwall Show 2009といい 毎年開かれ、今年で216年目だというから驚いた。地図にも"Royal Cornwall"とか"County Showground"と示されている。 それもそのはず、5km×2kmほどの専用グランドで開かれるコーンウォール最大の年中行事なのだ。 農業ショーで牛・馬・ポニー・ロバ・羊・ヤギ・犬・ウサギ・鳥・ネズミ・ミツバチの品評会を始めフラワーショー、 農産物品評会、農機具ショーや蒸気機関で動く自動車のショーまで開かれるようだ。 今年は3日間で全国から125,000人が訪れたという。
04年にも馬関係のイベントと勘違いしている。A39沿いに馬の品評会の会場があるので、群盲象を撫でるになってしまったのだ。 それにつけても、2度訪れて2度ともこのイベントに遭遇したのも何かの因縁か。

Pencarrow Garden ペンカロウ ガーデン

イベント会場を通過しても、対向車線が大渋滞しているから流れが悪い。Wadebridgeの街でA389に乗り換えた後も Pencarrow Gardenの入り口近くまで対向車線の渋滞は続いた。
PencarrowはエリザベスT世の時代に モレスワース(Molesworth)家の先祖がコーンウォールの役人としてノーサンプトンから遣って来て以来の住まいというから、 優に450年の歴史があるカントリーハウスだ。そして、ここは今でもモレスワース家私有であり、末裔が居住している。
例によりハウスは外から眺めるのみにして、50エーカーのガーデンを巡る。ガーデンは1831年から20年余を掛けて 造られたものだ。ここでも藤が満開だ。ハウスの周りは美しい芝と通路で整備されており、日時計や像などの オーナメントが配置されている。
私の好きな木"Monkey Puzzle Tree"の名前は このガーデンで生まれたのだそうだ。1834年のこと、ここを訪れたお客様がチリ松を見て "That tree would puzzle a monkey.(あの木は猿を困惑させることだろう。)" と言った。 かくして、愉快なその名前が定着したのだという。こんなことを知るのも旅行記作成の賜物だ。

Pencarrow Garden Pencarrow Garden Pencarrow Garden Pencarrow Garden

ハウスの南側には"sunken Italian Garden"が広がる。周囲より一段掘り下げた緑の芝の中に噴水のある池を中心に 幾つかのオーナメントが点在している。噴水の石はボドミン・ムーアから運ばれた花崗岩でできているという。
森の小路を進むと小さな池があり、トロピカルな水生植物が豊かに生えている。水のある光景は良いものだ。
更に先の森の中の木の根元を掘り下げた洞窟に"Ice House"の看板がある。帰り道は森から出て、牧草地を下る。 谷の下に臨める白亜のハウスが美しい。牧草地の中に"Labyrinth(迷路)"が作られている。 至るところに、ガーデンの中で生活し、そこで楽しむ姿が垣間見えてきて嬉しくなる。これこそがイングリッシュガーデンの精神だ。

次の目的地Tintagel Castleを目指すには、The AAのルートプランではWadebridgeの街に戻ってA39に乗ることになっているが、 先程の対向車線の渋滞を考慮し別ルートを探る。A389を逆に進んでB3266を北上するルートを発見し、出発。

Pencarrow Garden Pencarrow Garden Pencarrow Garden Pencarrow Garden

Tintagel Castle ティンタジェル カッスル

Tintagelは2度目の訪問だ。何となく懐かしい故郷へ帰るような気分のドライブだ。40分で到着、 パーキングも5年前と同じ場所だ。
このTintagel Castleは アーサー王生誕の地とされる。誕生にまつわる逸話はおどろおどろしくて、ここに記す気にはならないが、 6世紀のことだといわれる。
城は街から急な坂道を海岸まで下りていく。高い崖の上に城壁が見えてくる。本土側のMainland courtyard (写真下左)と 島側のIsland Castle(写真下左から2枚目)の城壁だ。
アーサー王が子供の頃、魔法使いマーリンによって育てられたというマーリンの洞窟(Merlin's cave)は干潮のため 人が出入している(写真下右から2枚目)。好奇心は湧くが、帰りの登りを考えると躊躇する。
ここはイングリッシュ・ヘリテージ(English Heritage)の管理だ。ナショナル・トラスト(National Trust)) と同趣旨の団体だがNTが私的団体なのに対しEHは英国政府が設立したものだ。
入場料を払い橋で繋がれた島に渡る。イギリスでは珍しい滝があるように(写真下右)、本土も島も断崖で囲まれた 天然の城塞なのだ。

Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle

現在残る廃墟と化したこの城は、1233年にHenry3世の弟Richardがコーンウォール伯爵に就任し、 イングランド南西部を治めることになった時に築いたものだというから、アーサー王が生まれた城ではないようだ。
LauncestonとRestormelに本拠となる城を築いた伯爵が、戦略的意味の薄いこの地にも城を築いたのは、 アーサー王伝説のあるこの地に城を築くことでコーンウォールの住民の信頼を得るためあったと考えられている。
2度目の訪問だが、廃墟から感じるロマンはあせることはない。様々なアングルから見る見事に崩れた廃墟や濃い青緑の海は 心を熱くする。
島を3方から囲む海は大西洋の海原だ。今日はとても穏やかだが、ミナックシアターの海の色とは違い、 力強さを感じさせる青緑色だ。

Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle

島は岩盤の上に土が積もっている。頂上は平らでかなり広く岩がむき出しになっていて歩き難い。ChapelやWell、Garden の跡などが残っている。Tunnelと呼ばれる岩穴がある (写真下左)。アーサー王との謂れを期待したが、 13世紀に掘られたもので、冷蔵倉庫として使われたものらしい。
断崖の上に残る本土側の廃墟の光景は息をのむほど美しい。しかし、あの石段を登る元気と時間がない。

Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle

島の頂上の散策で見つけた草花達だ。写真左のブルーの花はスカビオサに似ている。真ん中の花はシレネ・ユニフローラだろう。 写真を撮っていると「きれいでしょう!」と女性が声を掛けてくる。「花の名前が分かりますか?」と訊ねると、 写真右の花を差して「Seathriftだ」という。妻が「アルメリア(Armeria)に似ている」と言うと、「別名はそれだ」とのことだ。
ヴィジター・センターに戻り、街までの急な坂道に備えてでアイスクリームを求め喉を冷やしていると、 ランドローバーがやってきた。5年前にはなかったが、どうやら街まで送迎してくれるようだ。まさに地獄で仏といったところだ。 早速料金を訊ねると一人1.5ポンドだという。即、乗車だ。旅の疲れがピークに達しているのか、今日の二人はからきし元気がないのだ。

Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle Tintagel Castle

Tintagel ティンタジェル

坂道をあえぎ登る人を尻目にあっという間に街まで戻り、街を散策する。最初は何と言っても Old Post Office だろう。もともとは14世紀のマナーハウスだったが、ヴィクトリア時代に村のポストオフィスとなったものだ。 今はナショナル・トラストの管理だが、1階の1室はポストオフィスが復元されている。 5年前はここから自分宛の手紙を出したものだ。
バックヤードは静かなコテージガーデンだ。古びたコーニッシュ・ストーンにふさわしい色調の植栽が素晴らしい。
道路を隔てた向かい側に名物のコーニッシュ・パスティーのお店があった。驚くほど具沢山のパスティーが次々出来上がっていく。 美味しそうだが、この大きさには躊躇する。

Tintagel Tintagel Tintagel Tintagel

並びのアイスクリーム屋の看板娘と妻が並んで魔女二人。次はティンタジェルのナイトと筆者、凛々しい。 後には魔法使いマーリンもいる。イギリスでは珍しい観光の街風景だ。
看板のMerlins Gifts & Confectioneryのショーウインドーの沢山のフェアリーに誘われ店に入る。 お気に入りのフェアリーを見つける。バラに抱きつくフェアリーだ。(”イギリスで買ったお気に入り ”をご期待あれ。)
購入しようと店員を探すが見当たらない。お菓子売り場の店員に尋ねると「直ぐ戻ってくると思うわ」と言ったが、 一向に戻ってこない。お菓子売り場の店員が対応してくれることになったが、上品でのんびりしたご婦人で包装に時間が掛かる。 お菓子のお客さんが来るとそちらが優先だ。
待っている間に良く見掛けはするが、食べたことがないお菓子に興味が湧く。ファッジ(Fudge)というヌガーのようなお菓子だ。 バリエーションが30種類以上あり、量り売りしている。小さめなピースを2種類頼んでみる。隣にはゼリーが並んでいる。 やはり30種類くらいある。とても美味しそうに見えたので5種類を1つずつ求める。細かい注文も笑顔で応じてくれる。
次の目的地へのドライブ中にランチ代わりにいただいた。ファッジは意外に口の中でさらりと融けて爽やかな甘味だ。 ゼリーは素材の香が生きていてさっぱりした甘さだ。どちらも満足。

Tintagel Tintagel Tintagel Tintagel Tintagel

Hartland Abbey Gardens ハートランド アビー ガーデンズ

ティンタジェルの隣村ボスカッスル(Boscastle)もとても雰囲気のある良い村だ。5年前には見逃した魔術博物館(Witchkraft museum) に寄る予定だったが、すっかり時間が押している。断念してコーンウォールに別れを告げ、ノース・デヴォンの Hartland Abbey Gardensをめざすが、 入り口を見失い時間を大きくロスする。
ここは聖アウグスティノ修道会の修道院として1157年からの歴史がある。ヘンリー8世の修道院解散で1539年に イングランドで最後に解散させられた修道院となり、その後Stucley familyに譲られ、現在もその末裔が住んでいるという。
歴史が長いだけに館内には様々な展示があるようだが、例によりパスする。

Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens

ガーデンは18世紀から19世紀にかけて改造され、大西洋からの強風から植物を保護するウォールド・ガーデン(Walled Garden) が築かれたり、19世紀末から20世紀始めにかけては、アビーの常連客であったガートルード・ジーキル(Gertrude Jekyll) (「色彩計画(color scheme)」と呼ばれる植栽方法を生み出し、コテージ・ガーデンのスタイルを確立した女性)のアドバイスで 造られたガーデンがあったが、第一次大戦でガーデナーの多くを失い、その後草に埋もれていたらしい。 1950年から大掛かりな復元が始まり、現在も進行中のようである。

Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens

ガートルード・ジーキルのガーデンはまだ公開されていないのか、見落としたのか定かではない。"Ladies Walk to Garden" というウッドランドを通りウォールド・ガーデンに着く。"Mulberry Garden"、"Kitchen Garden"、"Old Rose Garden"、 "Greenhouses"の4つに分かれている。
キッチンガーデンの野菜はどれもビックリする大きさだ(写真2段上左から2枚目、下左)。 エキウム・ピニナーナ(Echium pininana)も15フィートを越す高さまで伸びている何とものっぽな植物だ。
その他の写真はすべてオールド・ローズ・ガーデンのものだ。バラと草本、潅木、壁、像、オーナメントなどの調和が とても心地良い。突出したものがなくそれぞれが解け合っているからだ。見習いたい。
2008年BBCの"Sense and Sensibility"のロケ地ともなっているそうだ。大西洋の見える海岸への道 (Woodland Walk to Atlantic cove)も歩いてみたいが、時間が足りない。今日のスケジュールは少々欲張りすぎた。

Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens Hartland Abbey Gardens

Rosemoor RHS Garden ローズムーア RHS ガーデン

王立園芸協会(The Royal Horticultural Society RHS)は園芸を愛する人々に奉仕することを目的とした公益法人で、 1804年の設立だ。
総裁はエリザベス女王が務められ、世界の会員は約37万人で、会員に様々な情報を発信し、 園芸の普及と発展のための活動をしている。
ナショナルトラスト(The National Trust NT)、 ナショナルガーデンスキム(National Garden Scheme NGS) と共に英国のガーデニング文化を支える組織だ。 さすがに”庭師の国”、”ガーデニングの本場”イギリスだ。 (以上は07年6月30日の Wisleyの項のコピーだ。)
RHSが保有するガーデンはイングランド内に4つあり、世界の園芸家へのモデルであり提案として一般に開放されている。 その代表は何と言ってもロンドン郊外のウィズリーだろう。
ローズムーアは “西のウィズリー”という言われ方もするようだが、私にはむしろローズムーアの方が好みだ。
ローズムーアは1988年にAnne Berry女史から寄贈された8エーカーのガーデンをRHSが10年の歳月を掛けて、 65エーカーの素晴らしいガーデンに仕立てたものだ。
たどり着いたのは17時30分だ。急ぎチケット売り場へ行くと時計を見ながら「残り時間が僅かだからチケットなしでいいわ。 ただし、18時クローズよ」とのことだ。嫌な顔一つせず、丁寧に園内や出口の案内してくれる。
ここはLast admissionは17時だったのだ。準備不足が露呈した。帰国後、ネットで調べていると、 同じ様な経験をされた方がいた。よもやこんなことを真似する方もいないと思うが、善意の悪用がないよう願う。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

時間が少ないので真っ先に5年前に一番感動した"Potager, herb and cottage garden"に入る。
ポタジェ(Potager 写真上左2枚)とはキッチン・ガーデンをより装飾的で鑑賞性を高めたものだ。果樹、野菜、ハーブ、 草花などを混植している。
ハーブガーデン(Herb garden 写真上右2枚)の美しいこと、目に優しく鼻に芳しい。どうしてこんなに姿良く整うのだろう。 陽だまりのハーブヒルでは暴れるハーブを制止するのに四苦八苦しているというのに。
ハーブガーデンがレイズドベッド(Raised Bed 立ち上がり花壇)になっているのはハーブを手に触れて香を楽しむためだ。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

コテージ・ガーデン(Cottage garden 写真上下)に入る。ここは私のイギリスで最も印象的なガーデンの一つに挙げられる庭だ。 草花と潅木と樹木、ファーニチャーとオーナメントとコテージ、どれをとっても素敵だが、その調和が何とも素晴らしい。
藁葺き屋根のサマーハウスは地元のオーク材を使い、ネジやクギを使わない伝統的な造りだという。 屋根の上の水鳥も藁で出来ているのが愉快だ(写真上右)。
草花の支柱なども天然の素材が用いられている。花や葉の色・形、背丈など植栽の妙が堪能できる。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

ローズガーデンに移る。この時点で明日のスケジュールを組み直し、朝一番で再訪することに決め、じっくり見て回ることにする。
ここには2つの素晴らしいローズガーデンがある。"The Shurub Rose Garden"と"The Queen Mother's Rose Garden"だ。
先ずは"The Shurub Rose Garden"に入る。木バラと宿根の濃密に植栽された花壇に、木製のお洒落なオベリスクが立ち、 それがロープで繋がれている。 オベリスクにはつるバラとクレマチスが力強く這い登り、ロープを伝うバラは沢山の花で優美な曲線を見せる。
イングランド西部の気候に合う品種を探し出し、地質を改良した上で、長期間楽しめる植栽をしているから、 咲き終ったものもあれば満開のもの、蕾を一杯つけてこれからが楽しみなものと上手に組み合わされている。参考にしたい。
バラとクレマチスのコラボレーションはつくづく素晴らしいと再認識する。こちらも勉強したい。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

イチイの生垣で区切られた隣のブロックが"The Queen Mother's Rose Garden"だ。2002年3月に101歳でご崩御された 皇太后を追悼して造られたものだろう。
こちらはほぼバラのみの植栽だ。木バラは背丈が低いのに花数が多く見事だ。剪定の仕方が違うのだろうか。あるいは、 新しい苗に植え替えたのかもしれない。スタンダード仕立ての素晴らしいバラも沢山ある。何時か挑戦してみたい。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

"Potager, herb and cottage garden"

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

"The Shurub Rose Garden"のオベリスク バラとクレマチスのコラボレーション

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

"The Queen Mother's Rose Garden"のオベリスクはアイアン製だ。
18時、ショップを覗く。お土産品が充実しているようだ。明日の楽しみとして、最後の客にならないよう出口をくぐる。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

今宵の宿サウスクリフ・ゲストハウス(Southcliffe Guest House)(Southcliffe Guest House)のあるリントン(Lynton)までは約50km、 1時間余りのドライブだ。ただ、難関は途中の大都市バーンスタップル(Barnstaple)を迷わずに通り抜けられるかだ。 The AAのルートプランナーに寄れば、手元の地図には載ってないバイパスが開通しているらしい。 愛用の"streetmap"にも"multi map"にも載っていなかったが、"Google maps"に載っていた。
何のことはない、バーンスタップルの手前のビドフォード(Bideford)の街で早くも道を間違える。 しかし、バーンスタップルのバイパスは何とか順調に通過できたが、交通量が多く時間が掛かる。 バイパスの中央分離帯に奇妙なモニュメントがあった。バイパス造成中に出た石なのだろうか。寂寥とした景色だ。
リントンの村に入ってサウスクリフ・ゲストハウスを探すのにメインストリートを行ったり来たりだ。 B&Bに電話をして居場所を伝えると「僕からは君達が見えている。そこから50メートル進んだところだ」と言われて走りだすが 通り過ぎてしまいUターン。19時20分、ようやく到着する。

Bideford

Crown Hotel クラウン・ホテル

B&Bのお薦めのパブを20時に予約してもらう。リゾート地の夜は早いのか通りの人でもパブの客の数も少ない。
先ずはビールでカンパイ。前菜はプラウン・カクテルとパルマハムをオーダー。プラウンが大きなジョッキで出てきた。 こんな出し方は初めてだ。パルマハムにはパルミジャーノがタップリ。付け合せの野菜もトマト、オニオン、パプリカ、葉物が タップリだ。どちらもなかないける。

Crown Hotel Crown Hotel Crown Hotel Crown Hotel

メインはシーフード・ペンネとビーフステーキにする。ペンネの量が尋常ではない。ステーキも10オンスと15オンスがあったが、 10オンスにしておいて良かった。300gのお肉にこのチップスの量なのだから。イギリス人の胃袋恐るべしだ。 とはいえ、ワインもオーダーしてほぼ平らげた。さすがにデザートまでは手が出ない。
山の上に明るい月が出た。腹ごなしにメインストリートのLee Roadを散策する。

Crown Hotel Crown Hotel Crown Hotel Crown Hotel


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