ガーデン ご紹介

花花

Rosemoor RHS Garden   2009年6月4・5日 訪問
                              水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

王立園芸協会(The Royal Horticultural Society RHS)は園芸を愛する人々に奉仕することを目的とした公益法人で、 1804年の設立だ。
総裁はエリザベス女王が務められ、世界の会員は約37万人で、会員に様々な情報を発信し、 園芸の普及と発展のための活動をしている。
ナショナルトラスト(The National Trust NT)、 ナショナルガーデンスキム(National Garden Scheme NGS) と共に英国のガーデニング文化を支える組織だ。 さすがに”庭師の国”、”ガーデニングの本場”イギリスだ。 (以上は07年6月30日の Wisleyの項のコピーだ。)
RHSが保有するガーデンはイングランド内に4つあり、世界の園芸家へのモデルであり提案として一般に開放されている。 その代表は何と言ってもロンドン郊外のウィズリーだろう。
ローズムーアは “西のウィズリー”という言われ方もするようだが、私にはむしろローズムーアの方が好みだ。
ローズムーアは1988年にAnne Berry女史から寄贈された8エーカーのガーデンをRHSが10年の歳月を掛けて、 65エーカーの素晴らしいガーデンに仕立てたものだ。
たどり着いたのは17時30分だ。急ぎチケット売り場へ行くと時計を見ながら「残り時間が僅かだからチケットなしでいいわ。 ただし、18時クローズよ」とのことだ。嫌な顔一つせず、丁寧に園内や出口の案内してくれる。
ここはLast admissionは17時だったのだ。準備不足が露呈した。帰国後、ネットで調べていると、 同じ様な経験をされた方がいた。よもやこんなことを真似する方もいないと思うが、善意の悪用がないよう願う。

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時間が少ないので真っ先に5年前に一番感動した"Potager, herb and cottage garden"に入る。
ポタジェ(Potager 写真上左2枚)とはキッチン・ガーデンをより装飾的で鑑賞性を高めたものだ。果樹、野菜、ハーブ、 草花などを混植している。
ハーブガーデン(Herb garden 写真上右2枚)の美しいこと、目に優しく鼻に芳しい。どうしてこんなに姿良く整うのだろう。 陽だまりのハーブヒルでは暴れるハーブを制止するのに四苦八苦しているというのに。
ハーブガーデンがレイズドベッド(Raised Bed 立ち上がり花壇)になっているのはハーブを手に触れて香を楽しむためだ。

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コテージ・ガーデン(Cottage garden 写真上下)に入る。ここは私のイギリスで最も印象的なガーデンの一つに挙げられる庭だ。 草花と潅木と樹木、ファーニチャーとオーナメントとコテージ、どれをとっても素敵だが、その調和が何とも素晴らしい。
藁葺き屋根のサマーハウスは地元のオーク材を使い、ネジやクギを使わない伝統的な造りだという。 屋根の上の水鳥も藁で出来ているのが愉快だ(写真上右)。
草花の支柱なども天然の素材が用いられている。花や葉の色・形、背丈など植栽の妙が堪能できる。

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ローズガーデンに移る。この時点で明日のスケジュールを組み直し、朝一番で再訪することに決め、じっくり見て回ることにする。
ここには2つの素晴らしいローズガーデンがある。"The Shurub Rose Garden"と"The Queen Mother's Rose Garden"だ。
先ずは"The Shurub Rose Garden"に入る。木バラと宿根の濃密に植栽された花壇に、木製のお洒落なオベリスクが立ち、 それがロープで繋がれている。 オベリスクにはつるバラとクレマチスが力強く這い登り、ロープを伝うバラは沢山の花で優美な曲線を見せる。
イングランド西部の気候に合う品種を探し出し、地質を改良した上で、長期間楽しめる植栽をしているから、 咲き終ったものもあれば満開のもの、蕾を一杯つけてこれからが楽しみなものと上手に組み合わされている。参考にしたい。
バラとクレマチスのコラボレーションはつくづく素晴らしいと再認識する。こちらも勉強したい。

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イチイの生垣で区切られた隣のブロックが"The Queen Mother's Rose Garden"だ。2002年3月に101歳でご崩御された 皇太后を追悼して造られたものだろう。
こちらはほぼバラのみの植栽だ。木バラは背丈が低いのに花数が多く見事だ。剪定の仕方が違うのだろうか。あるいは、 新しい苗に植え替えたのかもしれない。スタンダード仕立ての素晴らしいバラも沢山ある。何時か挑戦してみたい。

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"Potager, herb and cottage garden"

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"The Shurub Rose Garden"のオベリスク バラとクレマチスのコラボレーション

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"The Queen Mother's Rose Garden"のオベリスクはアイアン製だ。
18時、ショップを覗く。お土産品が充実しているようだ。明日の楽しみとして、最後の客にならないよう出口をくぐる。

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昨日到着が遅れ、周りきれなかったローズムーアを再訪する。10時30分到着。パーキングには既に車が一杯だ。
レセプションで昨日ノーチケットで入れてくれた女性にお礼の挨拶をしようと思ったが、生憎、デスクに座り背中を向けている。
今日はフォーマルガーデンの西側の"Model Gardens"から見学する。小さなスペースに芝生の広場を中心にTown Garden、Terrace Garden、 Shade Gardenと3つのモデル・ガーデンが見られる(写真下左)。小さなバックヤードの参考になるかもしれない。
その先は"Winter Garden"だ。冬の長いイギリスのガーデナーには関心があるのかもしれない。コニファーやフェザー、 クリスマスローズ、グラス類などが多用されている(写真下左から2枚目)。
"Spiral Garden"は螺旋状の通路に沿って花色や葉色の変化を楽しめるように植栽してあるようだが、今日は状態がよくない。 花の蜜を吸う大きなミツバチが沢山見られる。

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次のエリアは"Square Garden"だ。2008年に造り替えられたばかりのガーデンだ。名前の通り方形の整形式ガーデンで、 実に鮮やかな色遣いだ。ホームページにはMeadow-Styleと説明されているが、これは美しい花畑だ(写真上右3枚・下左)。
その並びが"Foliage and Plantsman's Garden"だ。様々な樹木、潅木が植栽され、その色、形、、光沢、質感などの違いを楽しめる(写真下左から2枚目)。
次は昨日も訪れた"Potage,Herb and Cottage Garden"に入る。ここは本当に心安らぎ、心躍る、不思議なガーデンだ。 ますます好きになりそうだ(写真下左2枚)。

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その隣がローズガーデンだ。先ずは"The Shurub Rose Garden"に入る。昨日の今日だが感動も新たな素晴らしいローズガーデンだ。 植栽の厚さに目を瞠るばかりだ。今日は写真撮影を控えこの眼でしかと観賞する(写真下左2枚)。 マイガーデンや陽だまりに植えてみたいバラや草花の名前などメモする。
続いて"The Queen Mother's Rose Garden"を一巡りして2時間のガーデンツアーを終了する。

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さて、昨日下見したショップでの買い物タイムだ。昨日初めて食したファッジの爽やかな口融けが気に入ったので、 今年は定番のチョコレートの代わりにファッジにすることにした。ゼリーも並んでいたのでこれもお土産とする。 合計20個にもなる。
ガーデニング・グッズも充実している。mixiの友達のロザリアンにガーデン・グローブを求める。 ティータオル、コースター、花の種などもどっさり仕込み大満足だ。

Information
 Address  Great Torrington, Devon EX38 8PH
 Telephone  01805 624 067
 E-Mail  rosemooradmin@rhs.org.uk
 Web Site  Rosemoor RHS Garden

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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