Ballindalloch Castle バリンダロッホ城
バリンダロッホ城に遣ってきた。16世紀からのマクファーソン・グラント(Macpherson-Grants)家の居城だ。
スペイ川(River Spey)とエイボン川(River Avon)が合流する広大な丘陵地に立ち、別名"The Pearl of the North"と謳われるという。
A95を右折、取り付け道路に入ると直ぐに料金所(Admission hut)が現れる。OAP(old age pensioner)のGround Onlyのチケットを求める。二人で6ポンドだ。
今回の旅はナショナル・トラスト、ヒストリック・スコットランド、イングリッシュ・ヘリテージの会員になっているので、入場料を払うことが少ない。
そして、こちらではありがたいことに入場料に必ず"OAP"とか"Senior"とか"Concession"などの設定があり、高齢者は割引になるのだ。
料金所を通って1km以上走ってようやくパーキングに到着する。
先ずはウォールド・ガーデン(Walled Garden)に向かう。その通路のシャクナゲが色鮮やかに咲いている。色の種類も豊富だ。
城の450周年を祝って1996年にデザインし直されたウォールド・ガーデンだ。入口のアイアンゲートのプレートに
"God's Garden The kiss of the sun for pardon, The song of the birds for mirth, One is nearer God's heart in a garden than anywhere else on earth."
と記されている。Dorothy Francesの詩だ。期待感が膨らむ。
75m四方の壁に囲まれたガーデンは対照的に抑制した色遣いに好感が持てる。壁の足元のボーダーのヘッジのキャットミントのブルーとホワイト2色の花が見頃だ。
真ん中に一段低くなった直径20mくらいの円形の池があり、噴水が湧いている。周囲の植え込みはバラのようだ。素晴らしくコントロールされているが、季節には早い。
その周りに4つの円形のガーデンがある。中心にそれぞれ異なる少年の像が立ち、宿根草やバラが植え込まれている。ヘッジはここもキャットミントが爽やかに咲いている。
壁の外に洒落た温室がある。設備の整った立派な温室だ。格の違いが表れる。城も”北の真珠”を越える優雅さだ。城の壁際のボーダーの高く厚い植栽も見事だ(写真下右から2枚目)。
城を挟んでウォールド・ガーデンの反対側にロックガーデン(Rockery)があるが、植栽が厚く岩が見えなくなっている。大きな岩の間を水が流れるロックガーデンなのだ。
そのパステルカラーの色彩計画(カラースキム)には眼を瞠るばかりだ(写真下右)。
城とパーキングの間にキングサリのアーチがある。何年でこんなに大きくなるのだろう。
お城のタワーの玄関の上の紋章の彫刻に"TOUCH NOT THE CAT BOT A GLOVE"と刻まれている。。マクファーソン家の格言(Motto)のゲール語で英語に直すと
"Touch not the cat without a glove"だ。”爪をむき出したヤマネコに触るな”ということらしい。
このエステートはアンガス牛(Aberdeen Angus cattle)の生産でも有名らしいが見渡す限りでは牛の姿はない。代わりにアルパカが見られた。
この城はその名を冠した”バリンダロッホ・ キャッスル”という銘柄のシングル・モルト・ウィスキーでも知られるところだ。
ショップで知人へのお土産を一つとポストカードを数枚求める。
Address | Grantown-on-Spey, Banffshire, Scotland, AB37 9AX |
Telephone | 01807 500205 |
Web Site | Ballindalloch Castle |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
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