Castle Fraser フレイザー城
フレイザー城にやってきた。ここもNTSのプロパティーだ。今年はナショナル・トラスト、ヒストリック・スコットランド、 イングリッシュ・ヘリテージの会員になって来たので大方の施設が入場無料だ。イギリスのこの手の施設の入場料は高い。 ここも会員でなければアダルトは8.5ポンド(1200円)、コンセッションで5.5ポンド(800円)が必要だ。年間5ヶ所も訪れれば会員になった方がお得だ。 初めはそんな思いで入会したナショナル・トラストだったが、その後、その精神に賛同して継続して会員になっている。今回は長期旅行ということで他の2つも入会した。 チケットを都度都度求める手間が省けるし、受付の係員の対応もフレンドリーで気持ちが良い。
ここもパーキングがペイ&ディスプレーとなっている。NTSも財政が厳しいのだろう。パーキングから適度に空も開ける林の中を歩く。
小雨模様だが、こちらの人は傘はささない。我々も真似をしてヤッケのフードを被っただけで歩く。樹木が美しい。樹形、葉色など多彩な植栽だ。
19世紀に造られたウォールド・ガーデンがある。50m×100m位のガーデンが、4つに区切られシンメトリーにデザインされている。
中心にサンダイアルが立ち、それを4つのヘッジで囲んでいる(写真上左)。壁周りはボーダーだ。期待以上に花が咲いていて嬉しくなる(写真上右3枚)。
植物には小さな名札が付いており、妻は気に入った植物を見つけては名前をメモしている。しかし、苗は日本には持ち込めないので入手が難しい。
種が見つかれば持ち帰るが、日本の気候では思うように発芽しない。発芽しても育てるのは結構難しいのだ。
長辺の両端は銅葉の植物の分厚いヘッジで仕切られている(写真上下左から2枚目)。アーチゲートを潜ると中はキッチン・ガーデンだ(写真上右2枚)。
こうしてキッチン・ガーデンとフラワーガーデンが区切られているのは良いことだ(スペースに余裕があれば)。とても素敵にデザインされた植え方だ。
枯れ枝で造られたトンネルは夏になればエンドウ豆で覆われるのだろう。枯れ枝で編んだ支柱も素晴らしい。是非真似てみたい(写真下左)。
ガーデンからお城が見える。ロマンチックだ。モダンなモニュメント、苔むしたサンダイアルも良いが、対照的に素朴な手作りのトレリスも面白い。
この城は15世紀からフレーザー家(Fraser family)の居城として使われてきた。15世紀の城館に1575年から増築が始まり2代に亘って続き、
1635年に完成したものだ。デザインがアルファベットのZの形をしている"Z-plan"の城館の代表的なものとされる。
5階建ての壮麗なお城だが、ガーデンからは少し離れている。雨も降ってきたことだし、遠くで眺めるだけにした。
ホワイトコーナーといい、ロックガーデンのアルペン植物といい、良く咲いてくれている。余り期待していなかっただけに得した気分だ。
Address | Sauchen, Inverurie, Aberdeenshire, AB51 7LD |
Telephone | 08444 932164 |
Web Site | Castle Fraser |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。