ケネディー城
南スコットランドの最西端にトンカチの頭(hammer-head)の形をした小さな半島がある。その付け根のストランラー(Stranraer)からは北アイルランドの首都
ベルファスト(belfast)まではフェリーで2時間足らずという場所だ。
ここまでやって来た理由はストランラーから東へ5kmの所にあるケネディー城がお目当てだ。
2つの湖と2つの城に挟まれた美しいガーデンがあるとの情報に惹かれて旅程に組み込んだ。
パーキングから森を抜ければ、いきなり広々としたローンの中に廃城が聳える。城は大きくて堂々とした建築物だ。明るい陽光の下、つる性植物に覆われた
その姿は廃城とはいえ清々しい明るさを覚える。17世紀初頭に建てられ、1716年の火事で崩壊したものだという。中には入ることはできない。
城の南のウォールドガーデンでは今まさにバラの満開期だ。伸びやかに壁を伝うバラとクレマチスが競演している。
廃墟から北に広がる芝の広場の先に円形の池(The Round Pond garden 写真下左)がある。直径100m程の池はびっしりと睡蓮に覆われている。
この地域を3方から囲む海はメキシコ湾流が流れているため植物の育成には良い条件が揃っているのだという。30ヘクタールという広大な敷地には、
様々な木の森が点在している。巨木も多い。それらの森は"Azalea Walk"とか"Cordyline Avenue"とか"Noble Fir Avenue"などと名前が付けれれている。
その一つにモンキーパズル並木(Monkey Puzzle Avenue 写真下左)がある。1849年に植えられた奇妙な枝のモンキーパズルが両側に並ぶ通りを抜けると、
1864年に建てられたロッキンチ城(Lochinch Castle)が牧草地の向こうに見える(写真上右)。現在もStair Familyが住んでいる。
南のケネディー城と北のロッキンチ城の間は"White Loch(写真下左から2枚目)"と"Black Loch(写真下右から2枚目)"の2つの天然の湖に挟まれている。
その長さは1km足らず、幅は広い所で500m、狭い所は200m程度だ。静かな散策を終え、ショップで孫のために絵本を求める。
Address | Stair Estates, Rephad Stranrae DG9 8BX |
Telephone | - |
Web Site | Castle Kennedy |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。