Cragside House Gardens クレイグサイド・ハウス
クレイグサイド ハウスにOpening timeの10時30分ジャストに到着する。しかし、ゲートはまだ開いておらず、先着の車が20台ほど並んでいる。
並んで待つことしばし、悪びれる様子もなく受付開始だ。ここはナショナルトラストのプロパティー、ボランティアの皆さんにも色々ご都合があるのでしょう。
クレイグサイド・ハウスは実業家であり、発明家のアームストロング卿(Lord Armstrong)によって1880年に建てられたお屋敷で”
現代魔術師の宮殿(The palace of a modern magician)”とも”マジシャンの城(The Magician's castle)”とも謳われる。
実業家としては明治時代の日本海軍の戦艦なども造ったという造船所などの経営、発明家としては大砲、水圧クレーンなどを発明した。その功績により卿(Lord)の称号を授与される。
Cragsideとは”そそりたつごつごつした岩(= crag)”の”斜面(= side)”を意味し、アームストロングが事業から引退後、峡谷の土地を購入し建てた住まいだ。
ガーデンは自ら指示し、5つの湖を造って、700万本以上の樹木と潅木を植え、50kmの馬車道を巡らせ、鉄橋を架け、ロックガーデンを築いた。
家は世界初めて水力発電による証明が点され、水力エレベーター、給湯、セントラルヒーティング、電話、火災報知機、トルコ風呂など自らの発明やアイディアで
様々な施設を備えていたため現代魔術師の宮殿と謳われるのだ。
先に入ったはずの20台の車はどこに消えたやら、メインパーキングには数えるほどしかとまっていない。それもそのはず、前述の50kmの馬車道はエステート・ドライブ
(Estate Drive)として周遊道路となっていて、7か所の駐車場から遊歩道の散策を楽しめる他、ヴィジターセンターやフォーマルガーデンもあるから分散してしまうのだ。
ハウスのオープンは13時からだが、高台に立つハウスの下が、ヨーロッパ最大といわれるロックガーデンとなっているのでハウスに向かう。木立の中にハウスが見えてくる。
ここもシャクナゲが美しく咲いている。ロックガーデンの植栽もスケールが大きい。背丈、樹形、葉色、葉形、質感などの違う樹木や灌木が織り成す光景が素晴らしい。
見上げれば瀟洒なハウスが見られる。ロックガーデンのベンチでのんびり静かな時間を楽しむ。谷底に美しい鉄橋も見える。
エステート・ドライブを楽しみながら、あわよくば最近見られるようになったという絶滅危惧種のアカリスとの遭遇を期待してドライブを開始したが、
どこでどう間違えたのか出口に来てしまった。一方通行を戻る訳にもいかず、もう一度入口に戻るのも憚られる。ここまでにして次に向かう。
Address | Rothbury Northumberland NE65 7PX |
Telephone | 01669 620333 |
Web Site | Cragside House Gardens |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。