第3日 5月23日(日) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程 Firwood --- Edlingham Castle --- Cragside House Gardens --- Warkworth Castle ---
Howick Hall Gardens --- Chillingham Castle --- Lilburn Tower --- Firwood
今日の走行距離 155km
今日の万歩計 16,100歩
Firwood ファーウッド
朝5時に左足がこむら返りを起こし目覚める。自宅でも時々起ることなのだが、昨日は1年ぶりのマニュアル車に乗ったのでアクセルを踏む左足が疲れたのだろう。
妻の助けを借りてストレッチをして解決。7時まで寝直す。
ファーウッドの朝食は8時から、出窓の一等席を確保し、この旅初のフルイングリッシュブレックファストをいただく。
窓からは遠く放牧場が、近くはバードフィーダーに様々な鳥が寄ってくる。その下にはおこぼれに与ろうとつがいのキジがやってくる。ウサギのつがいには3羽の子ウサギが従っている。
ナプキンリングがトンボとカエルのデザインだ。トンボは面白いとして、食卓にカエルはどうだろう?
オレンジジュース、ヨーグルト、フレッシュフルーツの後、フルイングリッシュブレックファストが出てくる。
カリカリトーストとミルクティーと共に1年ぶりの懐かしの味に満足する。写真下右は同じダイニングルーム。今日はもう1組のゲストがあるようだ。
食事の後B&Bのガーデンを一巡りする。キングサリが大木となっている。今までキングサリはトンネルになっているものしか見たことがない。
この旅でこんな一本立ちのキングサリをあちこちで見た。。
部屋から見えた藤の花は八分咲きといったところか、ちょうど見ごろだ(手前の窓が泊まった部屋)。オレンジの花はエニシダのようだ。
赤い色は見たことがあるが、鮮やかなオレンジは初めてだ。
牧草地に向かってテラスのように段差を付けたガーデンが造られている。段の境のフェンスのつるバラはまだまだ若いようだ。
それにつけても、素晴らしいロケーションだ。羨ましいと言うより妬ましい気がしないでもない。
Countryside カントリーサイド
スタートは9時30分。今日は余裕をもって動こう。B&BからA697への道は正にカントリーサイドだ。そこここで羊の群れに出合う。
何んとも可愛くて、何度かストップして声をかける。子ヒツジは好奇心旺盛で立ち止まってこちらを見つめる。(因みに”群”は”集まった羊”の意だ)
車が水溜りを走っているのは洪水があったからではない。その昔、浅瀬には人が渡る橋しかなく、馬や牛などは浅瀬を渡らせた。馬車の時代になり、
車の時代になっても交通量の少ないカントリーサイドには、昔のままに車は浅瀬をジャブジャブと渡っている所が残る。これをフォード(Ford)と呼ぶ。
(因みにイギリスの地名にはOxford、Stratford、Burfordなど"ford"がつくものが多い。Oxfordは雄牛(Ox)が渡る浅瀬(Ford)が語源と聞き、痛く感心した。
浅瀬の周りに発展した土地を意味するようだ) ところで写真に写るはOxか? Cowか? 長閑なり。
カントリーサイドの道路は長閑なばかりではない。道路標識に"Hidden Dip"とか"Blind Summit"やら"Single Track Road"などが現れたら要注意だ。
"Hidden Dip"は急な下り坂の後、登り坂に変わることの警告だ。スピードを出しすぎていると大きな衝撃を受けるから減速しなければならない。
"Blind Summit"は逆に急な上り坂の後、下り坂になるとの警告だ。坂の頂上では一瞬視界が途絶え、空中に飛び出すような感じになる。ここでも減速が必須だ。
もっとも、私はこの2つが大好きなのだ。ジェットコースターに乗っているようで、思わず歓声をあげてしまう。隣のナビゲーターも両手を挙げて歓声をあげている。
似た者夫婦なのだ。
"Single Track Road"は1車線しかなく、待避所(passing places)でしか行き違いは出来ないような細い道路をいう。 こういう道路では通り過ぎた待避所の場所と先に見える待避所の標識を頭に入れつつ、対向車との位置関係に気を配らなければならない。 そして、"consideration and assertiveness"の精神が求められます。”譲り合い”ということでしょうか? でも大丈夫、イギリスのドライバーはとても親切で気持ち良く道を譲ってくれる。擦れ違う時は相手の顔を見て笑顔で手の平を揚げて会釈をする。気持ちの良いものだ。
Edlingham Castle エディンガム城
今日の最初の訪問地はエディンガム城だ。
イングリッシュ・ヘリテージの所有だが、受付や事務所はない。入場自由だ。
パーキングから牧草地を歩いて行くと廃墟だけでなくビアダクトも見えるではないか。何という光景だ。地図によれば、ビアダクトは"Dismtd Rly"と記されている。
廃線(Dismantled Railway)の略語だ。滅びゆく二つの石の造形物には体が震える。
1300年ころのマナーハウスだという。倒れはしないかと心配になるほど傾いているが、壁の厚さや石の組み方を見るとしっかりした造りに驚く。
良く残っている部分が1340年に増築されたという"Solar Tower"かもしれない。ここにどんな生活があったのか、思いを馳せる。
次の訪問先のオープンまでの時間潰しのつもりだったが、思いもせぬ感慨を受けた。
Cragside House Gardens クレイグサイド・ハウス
クレイグサイド ハウスにOpening timeの10時30分ジャストに到着する。
しかし、ゲートはまだ開いておらず、先着の車が20台ほど並んでいる。並んで待つことしばし、悪びれる様子もなく受付開始だ。ここはナショナルトラストのプロパティー、
ボランティアの皆さんにも色々ご都合があるのでしょう。
クレイグサイド・ハウスは実業家であり、発明家のアームストロング卿(Lord Armstrong)によって1880年に建てられたお屋敷で”
現代魔術師の宮殿(The palace of a modern magician)”とも”マジシャンの城(The Magician's castle)”とも謳われる。
実業家としては明治時代の日本海軍の戦艦なども造ったという造船所などの経営、発明家としては大砲、水圧クレーンなどを発明した。その功績により卿(Lord)の称号を授与される。
Cragsideとは”そそりたつごつごつした岩(= crag)”の”斜面(= side)”を意味し、アームストロングが事業から引退後、峡谷の土地を購入し建てた住まいだ。
ガーデンは自ら指示し、5つの湖を造って、700万本以上の樹木と潅木を植え、50kmの馬車道を巡らせ、鉄橋を架け、ロックガーデンを築いた。
家は世界初めて水力発電による証明が点され、水力エレベーター、給湯、セントラルヒーティング、電話、火災報知機、トルコ風呂など自らの発明やアイディアで
様々な施設を備えていたため現代魔術師の宮殿と謳われるのだ。
先に入ったはずの20台の車はどこに消えたやら、メインパーキングには数えるほどしかとまっていない。それもそのはず、前述の50kmの馬車道はエステート・ドライブ
(Estate Drive)として周遊道路となっていて、7か所の駐車場から遊歩道の散策を楽しめる他、ヴィジターセンターやフォーマルガーデンもあるから分散してしまうのだ。
ハウスのオープンは13時からだが、高台に立つハウスの下が、ヨーロッパ最大といわれるロックガーデンとなっているのでハウスに向かう。木立の中にハウスが見えてくる。
ここもシャクナゲが美しく咲いている。ロックガーデンの植栽もスケールが大きい。背丈、樹形、葉色、葉形、質感などの違う樹木や灌木が織り成す光景が素晴らしい。
見上げれば瀟洒なハウスが見られる。ロックガーデンのベンチでのんびり静かな時間を楽しむ。谷底に美しい鉄橋も見える。
エステート・ドライブを楽しみながら、あわよくば最近見られるようになったという絶滅危惧種のアカリスとの遭遇を期待してドライブを開始したが、
どこでどう間違えたのか出口に来てしまった。一方通行を戻る訳にもいかず、もう一度入口に戻るのも憚られる。ここまでにして次に向かう。
Morwick Ice Cream Parlour モリック・アイスクリーム・パーラー
予定外の出口から出てしまってもナビ子ちゃんがあるから問題なし。昨年までなら車を路肩に寄せて、地図とにらめっこをしていたはずだ。B6345を進んでいると、 左折の指示が出る。まだナビ子ちゃんにその席を譲らぬ旧ナビが「真っ直ぐ行って、A1068に出なければ!」と言う。停車して確かめると、どうやらナビ子はショートカットのカントリーロードを指示している。 カントリーロード大好きの私はナビ子に従う。
しばらく走っていると"Ice Cream"の案内標識が見えたように思いUターンする。こちらでは看板というものはほとんど見られない。観光地やお店の案内は茶色地に白字で統一されている。
(写真右参照)
イギリスの旅で会話は妻に頼りっぱなしの私だが、目が最初に慣れる。アルファベットが文字としてでなく、記号のように目に映ってくる。次に耳だ。妻の会話は概ね理解できる。
話しているシチュエーションの只中にいるし、相手も東洋人と分かってゆっくり話してくれるからだろう。しかし、口だけは思うに任せない。頭で考えていても口にできないのだ。
云われるように、頭で考えてはいけないのだろう。
そんな訳で、道路標識は迷ナビの妻よりずっとしっかり見ているから見逃さない。案の定、アイスクリーム店の案内看板だった。
モリック・アイスクリーム・パーラーは小ぢんまりした店だ。パーキングと子供の遊び場の脇に平屋の木造家屋が建っている。
小さな店だが、20台ほどのパーキングの空きスペースがない程の繁盛ぶりだ。(因みに、こちらのパーキングはラインなどで仕切られているところは少ない。
スペースに思いのままとめるから、駐車台数ははっきりしないのだ) 期待を込めて並ぶ。行列にむくつけき大男が多いのが愉快だ。甘いもの好きなイギリス人らしい。
アイスクリームの種類はおよそ20種。私はマンゴーヨーグルト、妻はオレオクッキーを選び、木陰のベンチで楽しむ。お客さんの回転が速い。バルクで買っていくお客さんが多いのは、
日曜日の午後の家庭でのお楽しみなのだろう。コーンを2つずつ持って出てきたカップルが、後部座席の大型犬にアイスクリームを与えている。あっという間に平らげた。
Warkworth Castle ワークワース城
コーケット川(River Coquet)河口付近、川の蛇行によるループの丘の上に立つ
ワークワース城にやってきた。
ここはイングリッシュ・ヘリテージのプロパティーだ。ここのパーキングは3ポンドを徴収する。メンバーだから入場無料だが、パーキングは支払わなければならない。
ナショナル・トラストもそうだが、最近は資金不足らしく値上げしたり、パーキング料を徴収したりで資金確保しているようだ。
14世紀のお城の廃墟だが、堅牢な雰囲気のゲートから本丸(Keep)が見える。ワクワクしながら分厚いゲートタワーをくぐると想像以上に広大で、
周囲を壁で囲まれた城域の向こうに十字型の本丸が威風堂々立っている。
本丸は3階建てで1階には玄関 (vestibule)、大広間(hall)、礼拝堂(chapel)、主寝室(great chamber)、台所(kitchens)、食料貯蔵室(pantry and butteryhall)などがあったという。
ワインセラーも2ヶ所にあった。厳しい戦いの歴史と貴族の優雅な暮らしぶりが重なって見える。
四方の壁は良く保護されており、本丸以外の建物も幾つか残っている。ホールの入口であったタワー(Lion Tower)にはこの城を長く支配したパーシー家の象徴のライオンの像が刻まれている(写真下左)。 他にゲートタワー(Great Gate Tower 写真下左から2番目)、西壁のタワー(West Postern Tower 写真下右から2番目)、多分ホールとチャペルの間のタワー(写真下右)など 8つのタワーがある。スケールの大きな城に人の世の絶えぬ戦いの歴史を思い複雑な気持ちになる。シェイクスピアの舞台にもなったというが、何か気を感じるお城だ。
Howick Hall Gardens ホウィック・ホール
ホウィック・ホールまで15分の長閑なカントリーサイドのドライブだ。
広漠たる菜の花畑が広がっている。まばゆいばかりの黄色だ。
パーキングからホールに向かう道路の両脇のメドーガーデン(Meadow Gardn)にチューリップが咲いている。メドーガーデンと言えばナチュラルあるいはワイルドなものを思い浮かべるので、
最初は奇異に映ったが、見慣れてくるとこれはこれで面白いものだ。黒いチューリップがアクセントになっている。
ホール正面のポンドは何の飾気もない。周りの芝に生えるローンデージーが可愛い。右手の森にあるボッグガーデン(Bog Garden)へ回る。元々の沼地に1991年に造ったものだ。
大きな池の周りにものすごい数の植栽がされているが、中国をはじめインド、北アメリカ、ニュージーランド、ヨーロッパそして日本などから集められた湿生植物だ。
1年草は種から育てているという。
陽だまりにも睡蓮の池を造る計画があるので、水生植物について興味深い。
シルバーウッド(Silverwood)と名付けられたウッドランドガーデン(Woodland Garden)は石楠花(Rhododendron)がご自慢らしいが今は花が見られない。
シルバーウッドの先はB1309を隔ててEast Arboretumとなっているが、植物園には興味がないのでパスする。こちらがEastと言うことは反対側にはWest Arboretumがあるのだ。
何んとも広大なガーデンだ。
ホールに戻る。私たちのお目当てはホール周りのボーダーガーデンやテラスガーデンといったフラワーガーデンなのだ。ホール前のボーダーは良く手入れされて花の季節を待つばかりだ。
テラスのバルブのコーナーにはまだチューリップが咲き誇っていて、春が遅かったことを物語る。
テラスの中央、ホール正面にもポンドガーデンがあった。ここでも水生植物の観察怠りなし。
因みに、ここは紅茶の”アールグレー(Earl Grey)”の故郷でもあるのだ。1830年から1834年の間イギリスの首相を務めた第2代グレー伯爵(2nd Earl Grey)が
ホウィックの井戸の水に合うよう中国茶にベルガモットという柑橘類の果実の香りを付けた紅茶を考案し、それを伯爵夫人がロンドン政界に紹介し、それが人気を呼び広がったとのことだ。
ティーハウスは時分時でもあり人でごった返していたのでパスする。
Countryside カントリーサイド
次の目的地まで45分のドライブだ。地図を見て私が考えるルートとナビ子ちゃんが指示する道が大分違うのだ。基本的に最も早く到着する道を選んでくれるのだろうが、
遠回りのように思われる道を指示したり、思いがけないショートカットをしたりで悪路好きの私を喜ばせてくれる。
B6348を走行中変わった形のモニュメントを発見し急停車する。カメラに収め、足元の石碑の文字を読むと"The monument is a road map of Chatton in 2000 AD"とある。
意味が分からない。帰国後調べると、Chatton村のミレニアム記念事業として村の地図をデザインしたモニュメントを建てたものらしい。Streetmapの地図と並べてみた。
ご理解いただけたと自負する。(因みにモニュメントは上が西の方角だ)旅の疑問を帰国後調べるのも旅の楽しみだ。グリコのようだ。
目的地のチリンガム城(Chillingham Castle)はChatton村の外れを南(モニュメントの上の三叉路を左)に2km余りだ。
その途中で堂々たる石橋に遭遇する。
シングル・トラックの道にこの橋は驚きだ。ここでも急停車、路肩に寄せて写真撮影に走る。これではなかなか目的地に着かない。
ここでナビ子ちゃんの初失敗がある。裏口に案内してくれたのだ。すぐ近くに来ているのだが、森に囲まれているから城の姿は見えない。
堂々と表口から入りましょうと手持ちの周辺地図を頼りに表口に回る。
Chillingham Castle チリンガム城
チリンガム城は12世紀の豪壮なお城だ。
1298年のウィリアム・ウォーレス(William Wallace)率いるスコットランド軍との戦いを始め幾多の戦いの歴史を持つ城だ。
そんな背景があるからだろうイギリスで最も幽霊の出る城とも謳われる。Blue BoyやらLady Mary BerkeleyやらJohn Sageなどなどが出るらしい。
Ghost Toursなるものが企画され20ポンドという高額ながら人気があるらしい。城内はあまり綺麗とは言えず、展示物も雑然として平凡で魅力的とはいえない。
武器や拷問道具を見るにつけ平和なこの時間をありがたく思う。あまり思い入れると幽霊が出るといけないので、早々に退出する。
Royal garden designerのSir Jeffrey Wyatvilleが19世紀にデザインしたというイタリアン・ガーデンが素晴らしい。
フォーマルガーデンの生け垣は背が高くなり、グラウンドレベルからでは鑑賞しにくい。高いところから幾何学模様を楽しみたい。
もう一つの見どころは15フィートもある厚い壁に沿って造られた北イングランド最長と言われるボーダーだ。まだ満開には時間がかかりそうだが、その厚い植栽はさすがだ。
随所に配された壺や彫像が実に効果的で良い雰囲気を醸し出す。まぎれもなくイタリアン・ガーデンだ。
Lilburn Tower リルバーン・タワー
イングランドにはナショナル・ガーデン・スキム(The National Gardens Scheme NGS)というチャリティー組織がある。”ヴィジターを45分間厭きさせない”
などの基準をクリアーしたガーデンがその一番美しい時期に一般公開し、その入場料をチャリティーするものだ。何時も期待にたがわないガーデンにお目に掛れる。
ただ、公開日が日曜日に集中していることとオープン時間が短いことが玉にきずである。
今年も幾つか訪問したいとリサーチしたところ、ノーザンバーランドでは今日の日曜日に2ヶ所で14時から18時までオープンしている。
1ヶ所はニューカッスルの近くで距離的に無理だが、リルバーン・タワーは
チリンガム城から5km足らずの所にある。時間を合わせて16時到着。個人のガーデンを想定していただけに驚いた。そこは19世紀の大邸宅(mansion house)だった。
ハウスの前面のテラスにフォーマルガーデンが広がる。端正に刈り込まれたヘッジに年に1度の心意気を感じる。分厚いイチイの生け垣に沿ったボーダーのスタンダード仕立てのバラも
芍薬もようやく蕾が着いてきたところだ。サイドの高いレンガの壁にバラや藤が見事にクライミングしている。
次の段は一面芝のテラスに花木の大樹が何本も植えられている。中央で十字に仕切るアーチには知らないつる性植物が這っている。足元のラベンダーの植え込みも見事だ。
アーチの先のフィーカルポイントの像やベンチが奥行きを出している。
サイドのレンガ塀にに沿った斜面にライラックが整然と並んでいる。この旅では様々な色のライラックを目にした。
アーチの先にあったフォーカルポイントのベンチは陽だまりのベンチと同じものだ。なんだか嬉しくなってくる。
テラスの最下段から見るビクトリア調の邸宅は優雅だ。主のホストとホステスらしき方がヴィジターにサービスしている姿も微笑ましい。
レンガ塀の向こうにグラスハウスが美しい姿を見せる。中にはゼラニウムのコレクションが所狭しと並んでいる。天井に見事なフクシアの花が滝のように垂れ下っている様は壮観だ。
グラスハウスの並びの果樹園の下はシラー・カンパニュラータが見事に咲いている。ブルー、ピンク、ホワイトの3色だ。
ブルーベルの敵のように思っていたが、これだけ咲きそろうと見事なものだ。
ハウス脇に回るとプールもある。裏にはウッドランドが広がり、石楠花やセアノサスの大木が見られる。
俄かに空が暗くなり雷が鳴り響き大粒の雨が落ちてくる。雨具の準備をしていなかったので急ぎ車に向かう。近くのガーデンに気を取られて気がつかなかったが、
テラスのずっと先の放牧地の丘の上に何やらタワーが見える。このお屋敷の名前の由来となるタワーかもしれない。羊の姿も見られ、これぞカントリーサイドだ。
素晴らしいガーデンの年1日のオープンに訪れることができて幸いだ。
Firwood & Tankerville Arms B&Bとレストラン
夕食にはまだ早い。一旦B&Bに戻り小休止。窓からの眺めが最高だ。
昨日教えてもらったウーラー(Wooler)の街のレストランの残り2軒を探す。小さな街を2周したが、1軒は見つからないので見つかったTankerville Arms Hotelに入る。
ハイストリートでなくA697沿いにある。
オーダーは ・ Garlic Mushrooms と ・ Half Fresh Melon そして ・ Lamb Chops だ。よほどお腹が空いていたのだろう。
前菜の写真に気が付いたのは2皿とも半分以上終わってからだ。どうにも誤魔化しようがなく撮影をあきらめた。メインの付け合わせのオニオンリングがカリカリして甘くて美味しい。
人参もジューシーで甘い。チップスはもちろんグー。二人で1品だが、量は十分満足だ。
B&Bに帰ったのは20時30分。雨はすっかり上がって上天気だ。車をとめると駐車場までキジとウサギがお出迎えだ。
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