Drummond Castle Gardens ドラモンド城
昨日ハイランドゲームズを楽しんだブラックフォードの直ぐ近くにドラモンド城がある。
"One of the finest formal gardens in Europe"と自らホームページに謳っているし、"the pride and jewel of the highlands"とも評される。
写真を見る限り是非とも訪ねておきたいガーデンだ。ありがたいことに18時までのオープンだ。これからでも十分間に合う。
A822を左折し、豪華なゲート(east gateway)をくぐり、両脇を18世紀に植えられたブナの巨木に挟まれた並木道(long beech avenue)を進むこと2km余り、ようやくパーキングに着いた。
入口はお城の西側からだ(写真下左)。壮麗なお城は公開されていない。手前右手から入場する。ラストアドミッション(last admission)の17時にギリギリセーフだ。
テラスに出て驚嘆、何というスケールのフォーマルガーデンだろう。これぞフォーマルガーデンだ。余りに整然とした幾何学模様に清々しさを感じる。
このパルテリア(parterre)のデザインは聖アンドリュース十字(St Andrew's Cross)、すなわち、スコットランド国旗の青地に白の×印の十字なのだが、
余りに大きすぎて下の右3枚の写真ではイメージできないかもしれない。そんな方には
Google Mapの航空写真
をご覧いただこう。
このお城とガーデンは17世紀初頭にに建築が始まり、19世紀末に改築されているという。ガーデンには20世紀にも大きな手が入れられているという。
クロスの中心に1630年に作製された日時計(John Mylne's Sundial)が据えられている。違う国の時刻を示すという。いわゆる世界時計だ。
整形式庭園(Formai Garden)は基本的にフランス式だが、このガーデンはイタリアンスタイルを数々取り入れている。1つはテラス・ガーデンであることだ。
テラスのトップやパルテリアからは見えないが、その南側に温室(Glass House)やナーサリーなどのあるテラスがあるのだ。
2つは彫像や壺、噴水などがふんだんに配置されていることだ。テラスや階段の欄干の装飾もきらびやかなイタリアンだ。
そして、樹木の種類も数も豊富だ。パンフレットによれば、リンゴ21種、コニファー13種、カエデ14種、シュラブ10種類があるという。
他にトピアリーが様々な木でつくられている。ここはウッドランドではなく、フォーマルガーデンなのだからその壮大さが知れる。
1842年にビクトリア女王(Queen Victoria)が植えたというカエデもあるという。
そして、仕切りに使われたラムズイヤーのシルバーが際立ってガーデンを明るくする効果がある。今はまだ色味が少ないが、7月になればヘッジの中の草花やバラが咲き、
より華やかなガーデンになることだろう。
華やかといえば、帰り際にテラスのトップで孔雀が羽を広げている。1羽は欄干に止まりガーデンを見下ろしている。正に鳥瞰だ。
美しいガーデンに続いて、美しい孔雀の姿を見られてラッキーだ。
Address | Muthill, nr Crieff, Perth and Kinross, PH7 4HZ |
Telephone | 01764 681433 |
Web Site | Drummond Castle Gardens |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。