Glasgow Cathedral グラスゴー大聖堂
スコットランドの首都はエジンバラだが、最大の都市はグラスゴーだ。エジンバラは政治の中心地、グラスゴーは経済の中心地とも対比される。
私達の旅の目的のガーデンは都心には少ないし、道に迷うことが多いので大都市はパスすることにしている。05年の旅でもグラスゴーは通過したのみだった。
しかし、今回は敬意を表して訪ねておこうと、諸々リサーチした。しかし、博物館や建造物に関するものが多く興味を惹くものが少ない。
ナビ子ちゃんにお目当てのパーキングの位置を指示し、思惑どおり、ウィロー・ティールーム近くのパーキングに到着したはずだ。
5階に止め、エレベーターに乗ると、折良くガードマンと乗り合わせる。用意の"streetmap"の5000分の1の地図を見せ、「ここはこの地図でどこか?」と聞き地図上に記してもらう。
思惑の場所と違う、おかしいなと思いつつ「グラスゴー大聖堂へ行くにはどうしたら良いか?」と尋ねた。
これが間違いのもとだった。後で分かったのだが、教えてくれた位置そのものが間違っていたのだ。(グラスゴー大聖堂を選んだのは情報が最も多かったからだ)
それとは知らず、教えられた方向に歩く。かなり歩いてから、可笑しいなと思い、別の人に尋ねる。その方向に歩くが、また違うようだ。また尋ね、また迷う。
スタートから30分歩いて、4回目に尋ねた人に「ここから歩くのは大変よ。タクシーを使ったら」とのアドバイスだ。タクシーに乗りようやく到着。
5ポンド支払ったから、かなり遠かったということだ。
皆さん本当に親切に教えてくれたのだが、地図の読み方が日本人と少々異なるので、こちらが正しく理解できなかったのだろう。
それに、イギリス人は歩くことが好きだから、タクシーの選択は余程離れていないと勧めないのだろう。
それにつけても、最初のガードマン氏が正しい位置を教えてくれたら、間違えたにしても、タクシーで行くことを勧めてくれたらと、ちょっと恨めしく思う。
教訓、「大都市観光はタクシーを活用すべし」。
12世紀に献堂されたという大聖堂は残念なことに修理中でその美しい全景を見ることができないが、雨に洗われしっとりとした姿は荘厳さは伝わる。
中に入るとその広さに驚く、長さ87m、幅20m、高さ32mとのことだ。天井を見上げると、意外に素朴だが精緻な木の骨組みが見られる(写真上右から2枚目)。
身廊(Nave)の西面のステンドグラス(写真下右)の下にケルト十字(写真上右)が重々しく立っている。何か惹きつけられるものがあって撮影したが、
このケルト十字に関する情報は少ない。
身廊を祭壇方向に進む。身廊と翼廊が交差する部分(写真上右から2枚目の塔のある部分)とその奥の内陣の天井は見事な装飾がしてある(写真下左)。
内陣も見学できる。両脇は見事なステンドグラスが施され、荘厳にして豪華な建築様式のアーチに囲まれた最奥部に祭壇が祭られている。
両サイドには豪華な花が飾られている(写真下左から2枚目ここにも生花があった)。
内陣の上のステンドグラスは4人の伝道者、聖マタイ(St. Matthew)、聖マーク(St. mark)、聖ルカ(St. Luke)、聖ヨハネ(St. John)を示している(写真下右から2枚目)。
Christ of St John of the Cross 十字架の聖ヨハネのキリスト
大聖堂の目と鼻の先に"St Mungo Museum of Religious Life and Art"があった。あるサイトで”サルヴァドール・ダリ(Salvador Dali)によるキリストの絵”
が展示されているという情報を得た。期待を込めて一回りしたが、それらしき物は見つからない。案内所で訪ねたが「アメリカがどうのこうの」と要領を得ない。
結論として今はここにはないということだと諦める。
帰国後調べると、確かにダリが描いた「十字架の聖ヨハネのキリスト」(Christ of St John of the Cross 写真右)という絵が、
グラスゴーの"Kelvingrove Art Gallery and Museum"に所蔵されている。そして、それは6月の末からアメリカ・アトランタの"High Museum of Art"
に貸し出されているのだという。だから、1か月前のこの日にはKelvingrove Art Galleryにも展示されていないと教えてくれたのだろう。
我が英語力はこのレベル 反省。あるサイトも案内所の方も正しい情報だったのだ 反省。
画像は"WIKIPEDIA"より
これも調べていて分かったのだが、1階のティールーム前の広場に何やら日本風の石庭らしきものがあったが、これを"Zen Garden"と謳っているのだ。
日本の禅寺を知る者には、いささかメンテナンス不足と感じる。事程左様に、外国の庭を真似るということは難しいものなのだ 反省、発奮。
Address | Castle Street, Glasgow, Strathclyde, G4 0QZ |
Telephone | 01415 526891 |
Web Site | Glasgow Cathedral |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。