Greenbank Gardens グリーンバンク・ガーデン
今日はエジンバラと並ぶスコットランドの大都市グラスゴー(Glasgow)方面を巡る。最初は05年にも訪れたグリーンバンク・ガーデン、ナショナル・トラスト(NTS)の管理だ。
ショップを通って庭にはいる。ハウス前の芝の広場ではNTSのボランティアだろうか、お洒落な感じで芝刈りに専念する男性がいる。
「おはよう」と声を掛けたが、ヘッドフォンの所為か見向きもしてくれない。白亜のハウスは18世紀の物で16の部屋があるという。
露に濡れた芝の上を歩いて行くと、ハウスの正面に壁で囲われた1万平米の広さがあるウォールド・ガーデン(walled garden)がある。
ヘッジや高木を上手く使って12の部屋に仕切ったアウトドアルーム・ガーデンになっている。私の好きなスタイルの庭だ。
入口から真っすぐ伸びるロングパスの中心の日時計がフォーカルポイントだ。左右にそれぞれ趣の違う庭が配されている。
ボーダーのホスタの伸びやかな色形は何ともうらやましい。(この夏の陽だまりのホスタは葉が焼けて見る影なしだ)
素晴らしいフォーマルガーデンがある。ヘッジの刈り込み方も実に凝っている。オーナメントも効果的に使っている。正面のベンチの両脇は白い獅子のオーナメントだ。
湿生植物のポンド・ガーデンも幾つもの意匠が凝らしてあり、ワクワクしてくるガーデンだ。ポンプと水桶の配置も憎い。水音もデザインの内だろう。
それにつけても、イチイのヘッジの厚いこと。
ボーダーのカラースキム(色彩計画)の素晴らしさには感嘆するばかりだ。新しい試みもなされている。新型の日時計が設置されている。仕組みの説明があったが難しい。 トピアリーを集めたルームもある。”いもむし”と”かたつむり”。遊び心と夢に溢れている。ガーデナーが一番楽しんでいることは間違いない。
ここの日時計も文字盤がいくつもあるタイプだ。どっしりと存在感がある。その姿が見通せるポイントは幾つもある。
重ねて述べるが、ボーダーの植栽はカラースキムのお手本のようだ。隣り合う植物の花や葉や幹の色、形、大きさ、質感、背丈、花期などを考慮して組み合わせているのだ。
コントラストやハーモニーの妙だ(写真下左から2枚目)。
青銅製の女性像は水の精とでもいおうか、水に濡れた姿はセクシーでもある。逆にユーモラスなトピアリー、下の右から2枚目は”ととろ”にもフクロウ”にも”うさぎ”にも見えるが、
私としては“Snorlax”説を採りたい。ポケモンのカビゴンの英語名だそうだ。色々に想像を膨らまさせるのもガーデナーの狙いでもあろう。右は可愛い小犬に見える。
Address | Clarkston, Glasgow, Strathclyde, Scotland, G76 8RB |
Telephone | 08444 932201 |
Web Site | Greenbank Gardens |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。