Pitmuies Garden ピットマイーズ・ガーデン
ピットマイーズ・ガーデンはガーデン・スキーム(Scotland’s Gardens Scheme)のガーデンだが、3月から10月までオープンしている。
ホームページ他の写真を見て必ず訪問しようと決めてきた。
道路脇の納屋の前のパーキングスペースに車を置き歩く。趣あるコテージ(写真下左)の向かい側の入口にはオネスト・ボックスと立派なリーフレットが置いてある。
アドミッション・フィーを投入し入場する。
最初はキッチン・ガーデン(The Kitchen Garden)だ。まだ作物も少なく、少し寂しい庭だが、満開の優しい色のネモフィラには驚いた。(写真下中2枚)。
続いてサマー・ボーダー(The Summer Borders)だ(写真下右)。銀葉の洋梨のアーチ、赤葉のチェリープラムの生け垣は始めて見るデザインだ。
中心にはサンダイアルがフォーカルポイントとして置かれている。こちらもまだ花の時期には早いようだ。
白壁の瀟洒なカントリーハウスは18世紀の建物だ。白い屋根、白いフレームのサンルームではフクシアが天井まで覆って可愛い花を垂れている。 ハウスのテラスとローズガーデン(The Rose Garden)の境には真っ白なセラスチウムが溢れるように咲いている。この花は葉がシルバーだから、白が映える。 何ともロマンチックだ。ヘッドガーデナーの色彩計画もソフトな色遣いと推測される。
ハウスのテラスから1ステップを下りた1段目のローズガーデン・テラスは芝の広場に円形にバラが植え込み、であるが、まだまだ蕾が固い。
2段目のテラスは睡蓮が浮かび、金魚が泳ぐ池があり、周りにバラを植えてある。(写真下中2枚)。バラの花はなくとも整備された美しい庭は十分見応えがある。
サマー・ボーダーの中央のサンダイアルに至るパスも繋がっている。
3段目は真ん中の円形ベッドには草花を植栽し、周囲にバラのベッドを配してある(写真上左から2枚目)。
花は咲いていないが、優しい色のバラだろうと想像する。ここはバラの季節にもう一度訪ねるべきガーデンだ。
写真下左は3段目のテラスにあったバラとクレマチスが絡むアーチとベンチだ。右はサンルームのフクシアだ。
ローズガーデン・テラスの西側にロングボーダーが走る(写真下左3枚)。西風避けのイチイの生け垣、芝の通路、ローズガーデンとの仕切りのトレリスの直線に対し、 両脇のボーダーの草花のこんもりと丸みを帯びた姿が良い。中にアイリスのようにとがった細葉も面白い。色はブルーとイエローの取り合わせだろう。 植栽はデルフィニウム、ジゴキシン、タチアオイ、カンパニュラ、エリンジウムなどなどだ。
2段目のローズガーデン・テラスからサンダイアルを経てサマー・ボーダーを横切ると元テニスコートだったという広大な芝の広場に出る。
周囲を低い樹木や灌木で囲まれ、木の根元にはビオラやホスタなどが見られる。真ん中に円形の植え込みがあり、金葉の楡の木(Golden Elm)を中心にアカンサス(Acanthus)や
フォックステール・リリー(Foxtail Lilies 楡に木の横の背の高い白い花)などが植えられている(写真下左)。
1922年に日本で収集した種から育てた巨大なユリも植栽されているというが、今はまだ花が見られない。
屋敷の南に2本の小川が流れており、挟まれた地域が散策道になっている。巨大なヒイラギやモンキーパズル、ユリノキ、カエデなどの木々が見られる。
様々なモニュメントが見られる。写真2つ上の右の建物が散策路の中に立っている。1643年に出来た鳩小屋(Doo'cot)だ。2つの塔が印象に残る。
更に進むと素朴なガゼボ(写真下右)、一番奥まった場所に小さなキューピッドの像がある。弓矢と奮闘している図だという(写真下右から2枚目)。
写真下左はボーダーガーデンの外れにあった女性像。左から2、3枚目はサマー・ボーダーの中心のサンダイアルだ。
写真下左から、サンルームのフクシアの下で。花の季節にはさぞかし立体感が増すだろうボーダー。ハウス横のラティスもクレマチスもベンチも白で統一。
散策路のブルー、ピンク、白のシラー。ボーダーで見られたボタン。
これだけのガーデンを長期間美しく管理してオープンガーデンとする努力に敬意と感謝を送り、またいつの日かの再訪を誓う。
Address | Guthrie, By Forfar, Angus DD8 2SN |
Telephone | 01241 828245 |
Web Site | Pitmuies Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。