St Andrews Cathedral セント・アンドリュース大聖堂
セント・アンドリュース、何と良い響きだろう。この街のキーワードは”ゴルフ”、”大聖堂”、”城”だ。
ナビ子ちゃんの誘導で街に入り、South Streetの中程に駐車スペースを見付け、大聖堂に向かう。突き当たりのT字路の右に大きなアーチ門が見える。
セント・アンドリュースに6世紀に初めて出来た修道院への入口であった"The Pends Gate"だ。2重に築かれた堅固なものだが、優美だ(写真下左)。
セント・アンドリュース大聖堂は12世紀から150年の歳月をかけて建てられたスコットランド最大の大聖堂の廃墟だ。
この150年の間には嵐による倒壊やイギリスとの独立戦争などによる中断もあったという。そして、1318年7月5日にRobert the Bruce
(またしても出ました)の臨席のもと献堂され、16世紀の宗教改革までスコットランドの中世の教会の歴史を支配したという。
写真下右が"West Gable"だ。壮麗なタワーと切妻の壁が想像される。そのアーチ門を向こう側から入ると正面に2つのタワーが聳えている(写真左から2枚目)。
左が"East Gable"、そして、右が"St Rules Tower"だ。West GableとEast Gableの高さはそれぞれ100フィート(30m)、
距離は350フィート(100m)に達するというから、この2つを繋ぐ身廊(the nave)は壮大だったろう。その身廊の南壁が下右から2枚目だ。
グランドには身廊の柱の遺構(写真下左)、南翼の壁(写真下左から2枚目)や回廊の壁(写真下右から2枚目)の遺跡などが中世の豪壮な大聖堂を思い浮かばせる。
16世紀の宗教改革で破壊されてから1600年代後半までは”大聖堂の主要な役割は建築資材の多くを街に提供する採石場”だったという。
膨大な石の量だっただろう。それにしても、良くこれだけの物が残ってくれたものだと思う。
ビジター・センターには8世紀のピクト語などが刻まれた精巧な石棺が沢山展示されている(写真下右)。何だかおどろおどろしい。
St Rules Towerはセントアンドリュース大聖堂の前身の12世前半以前の修道院のものだ。高さ33mの塔で登れるらしい。高い所を見ると高所恐怖症のくせに登りたくなる。
男の子と一緒に順番を待っていた男性に尋ねるとビジター・センターでコインを求めるのだという。妻を並ばせ、急ぎセンターに走る。
タワーへの入り口は遊園地の入り口にあるような回転式バーが設置され、コインを入れるとバーが動き中には入れる仕掛けだ。中の螺旋階段はチョー狭い。
背負ってリュックがガリガリ壁を擦る。壁に取り付けられたロープを頼りに、息を切らせて登る。
屋上は10人も入れば満員だろうが、せいぜい3、4人のグループまでで団体客はいないから満員になることもないのだろう。快晴の陽光を浴び、爽やかな潮風が心地よい。
東側半分は海、St Andrews Bay。その先は北海(North Sea)が広がる。眼下に日南海岸の洗濯岩のような風景が見える(写真下左2枚)。グランドのお墓はぞっとしない。
一方西側半分はセント・アンドリュースの街並みが展開する。写真下右の真ん中のタワーはWest Gableのタワー、右上のタワーはNorth Streetにある
"College of St Salvator"のタワーだ。
Address | St Andrews, Fife, KY16 9QL |
Telephone | 01334 472563 |
Web Site | St Andrews Cathedral |
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