私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介

花花

Birchley House  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

Information
 Hosts  Jennifer and Drummond Randall
 Address  Birchley Biddenden, Kent TN27 8DZ
 Telephone  01580 291413
 E−Mail  bookings@birchleyhouse.co.uk
 Web Site  Birchley House
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2008年4月20日(日)〜22日(日) 3泊  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

20日(日)
19時15分、極めて順調にB&BBirchley House に到着した。立派な門をくぐると広大な芝の広場にスイセンの花が目に入る。 盛りは過ぎてはいるが十分に美しい。こんな咲き方をするのかと感動する。そこにウサギや雉が遊んでいる。
更に驚いたことに敷地の中に30cm程の軌道が巡らされている。ご主人の趣味なのだろうが、 トンネルもあるようだし並の長さではないようだ。
道路を左に曲がると大きなティンバーハウスが現れる。17世紀の建物らしい。玄関前は小さいながらフォーマルガーデンがあり、 花が咲き乱れている。このステイは楽しくなりそうな予感だ。
ホステスのJenniferがにこやかに迎えてくれる。ラウンジとダイニングの案内の後、部屋を見せてくれる。 最初の部屋も気に入ったが、2つ目の部屋が広く家具調度も素晴らしい。ウェルカム・ティーは食事も近いのでお断りし、 こちらに荷物を運び荷を解く。たっぷりの収納は気持ちが良いものだ。
ディナーの予約は20時だ。Jenniferが「車で送迎してくれる。」と言う。「それには及ばないから場所を説明してくれ。」 と言うと、「それじゃあ送るから車で着いてきて。」と、何とも親切なことだ。ありがたく追走する。

21日(月)
6時30分、小鳥のさえずりで目覚める。好天かと期待したが、今朝もイングリッシュライクな雨模様だ。
朝食の予約は8時30分だ。今日のルートを確認している内に雨も上がったようだ。広い屋敷の散策に出る。
玄関の直ぐ前を軌間30cmほどのレールが敷かれている。とても興味を惹くがその前にガーデンが気になる。
17世紀のハーフティンバーハウスの玄関前に伸びるフォーマルガーデンは、エバーグリーンの芝と効果的に配置された チューリップが印象的だ。花壇のブッシュの合い間には様々な宿根草の芽が吹き出している。その葉色だけでも十分楽しめる。
フォーマルガーデンの中央に日時計、突き当りにはフルートを吹く少女像が置かれ印象的だ。こういうガーデンファーニチャーや 通路の石やレンガ、玉石などの変化がガーデンに奥行きと幅を感じさせる要素なのだ。
隣には半円形のローンガーデンが広がる。その先は2万5千平米の敷地を高い樹木が囲み、水仙の咲き乱れる芝の広場が広がる。

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レールに沿って歩いてみる。トンネルもあり鉄橋もあるのだ。嬉しくなってくる。「今は山中、今は浜、今は鉄橋渡るぞと・・・」 と思わず口笛を吹いてしまう。この鉄道の機関車はきっと蒸気機関車に違いない。そして、子供たちを乗せて走れるのだろう。
広大な芝の広場のそこかしこにスイセンが咲いている。何種類かあり、まだまだ楽しめる花もある。イギリスの春を告げる花は スノードロップ、スイセン、ブルーベルの順に咲くということだが、まだスイセンが楽しめると言うことは・・・ ブルーベルは???と心配になる。
芝の奥の木々の根元付近が青く見える。「さては・・・。」と雨水を含む芝を厭わず進んでみれば、やっぱりブルーベルだ。 昨日の道路沿いのブルーベルといい、この庭のブルーベルといい、こんなに身近に遭遇できるとは驚きだ。 そして、先ほどの危惧を払拭してくれるに十分な光景だ。

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楽しい散策に心は温かだが、低い気温に身体は凍えてくる。そろそろ温かいフルイングリッシュブレックファーストにありつこう。
ダイニングに入ると温かい空気と香ばしい薪の香りが包んでくれる。素晴らしい彫刻の施された暖炉には太い薪がくべられているのだ。
Jenniferと朝の挨拶を交わし、昨夜のお礼を言う。この旅の目的はブルーベルだと話すと、幾つかの資料と地図を出してきて、 ブルーベルの森を紹介してくれる。鉄道について聞くと、「ハズバンドの趣味なの。」と嬉しそうに答えてくれる。良い感じだ。
久し振りのフルイングリッシュはオレンジジュースから始まりフルーツ、ヨーグルトと楽しみ、ベーコン・ソーセージ・目玉焼き・ マッシュルーム・トマトのホットプレートが登場だ。ソーセージが3本も付いている。調理の丁寧さが感じられ気持ちが良い。
パンもクロワッサンとトーストが用意してある。このごつい旧式トースターで焼くのだ。もちろん数種のジャム・マーマレードと バター、そして、たっぷりのミルクティーと正にフルだ。(私達はパスしたがそのほかにシリアルも数種)
ミルクティーをサーブしてくれたDrummondに「ミニ鉄道の機関車は蒸気か?、人間は乗れるのか?」と聞くと、 「もちろん乗れるさ。機関車は蒸気とディーゼルがある。 蒸気機関車は手間が掛かるので仲間が集まったときに走らせる。」との返事だ。
「蒸気機関車が好きで今日も"The Romney, Hythe and Dymchurch Railway"に乗る予定だ。」と伝えると 「それは素晴らしい。」とうなずいている。
食べることに夢中だったが、人心地ついて見回せば、広いダイニングの調度が素晴らしい。窓のフレームもお洒落だ。 昨夜の予感通り素晴らしいB&Bだ。

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22日(火)
今朝も6時30分に目が覚める。曇り空だが雨の心配はなさそうだ。
今日のルートをシミュレーションしてから屋敷内を散歩する。玄関から右奥にアーチが見える。かなり立派なバラ園だ。 何百本ものバラが赤い芽を付けている。中央のアーチのつるバラは既に葉が青々としている。 アーチの足元のプレートを見て驚いた。つい数年前にお嬢さん(と思われる)を未成年でなくした追悼のアーチのようだ。
バラ園の隣が機関車などの車庫のようだが、中は見えない。車庫の前にターンテーブルがある。本格的だ。
ここから時計回りに線路を辿って散歩する。周回するのではなく、屋敷のゲート付近にもターンテーブルがあり、 ここでUターンするのだ。林の中の線路脇には何とブルーベルが見られるではないか。
引き返すと線路が二股に分かれる。来た時と反対の方へ行くと、トンネルに出くわす。トンネルの中は真っ暗で先が見えない。 トンネルの高さは1メートル位だ。ここで元の位置に戻り、反時計回りに散策を開始する。
直ぐに鉄橋になり、その先はトンネルだ。トンネルの中には貨車があり、その先は真っ暗だ。 どうやら、ここはもう使われていないのだろうと予測する。写真右は鉄橋の上から望んだバーチレイ・ハウスだ。
勝手口の外で暖炉用の薪を準備しているDrummondに、線路を1周した旨伝えると「それは良かった。」と、はにかんだ笑顔を見せる。

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すっかりお腹を空かせダイニングに入る。オレンジジュース、フレッシュフルーツ、ヨーグルト、クロワッサン。 これにフル・イングリッシュとカリカリトーストだ。お腹も心も満たされる。部屋には今朝も暖炉が焚かれている。
壁面も暖炉の上も陶磁器人形が並べられている。私は趣味でないが、こちらの家庭では時々見かける。 代々受け継がれたアンティークのものも含まれているのかもしれない。 Drummondの好みの鉄道関係のフィギュアーも数々並んでいる。

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食事を済ませ、ご馳走様の挨拶を送ると、Drummondが出てきて「ミニ鉄道に乗らないか?」と言う。「本当に? ヤッター!」 大喜びでお願いする。いつの間にか玄関前にミニ列車が停車している。乗客はシートを跨いで腰掛けるものらしい。 蒸気機関車は仲間がいないと動かせないということで、今日は電車のようだ。
反時計回りに動き出す。心ワクワク・ウキウキだ。林間を過ぎるとローズガーデン前に出る。 待避車線には先程トンネル内にあった貨物車が置かれている。愉快な光景だ。
鉄橋を渡りトンネルに入る。天井の低さに思わず身体を縮めてしまう。トンネルはカーブしており、かなり長い。 まるでジェットコースターに乗った気分だ。

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トンネルを抜けると、林間コースだ。遠くにスイセンを眺め、近くにブルーベルを見ながら進む。こんな汽車に乗るのが夢だったのだ。 冷涼な朝の空気を胸一杯に吸い、爽やかこの上ない。
ゲート付近のターンテーブルまでやってきて、Uターンの準備だ。機関車を切り離し、ターンテーブルでUターンし、 もう1本の線路で先に進み、ポイントを切り替えてバックで客車に連結するのだ。

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今まで何となくおっとりした高貴なジェントルマンに見えていたDrummondが、この作業をする時はきびきびと働く鉄道員に見え、 親近感が湧く。
線路脇のローンには、キジが飛び出したかと思えば、リスが現れ、列車の先を先をと先導するように走っていく。 何だか夢のような光景に、いささか興奮してしまう。
玄関前で降ろしてもらい、「これが本当のブルーベル鉄道だ。」と感謝の握手をする。本当に得がたい体験をさせていただいた。

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Birchley House

23日(水)
この旅の前半、サウスイーストも今日でお別れだ。充実した旅だった。
生憎今日は本格的な雨が降り、霧も出ている。荷造りを済ませ、ルートの見直しをする。 訪問予定であったブルーベルのウッドランドはこの雨では無理と判断し全てカットして、 Colchesterの街でゆっくりする日程に変える。
それに、この二日間でブルーベルに飽きた感がある。贅沢な話だが、ブルーベルの森には変化がないのだ。 そこにあるのは林とブルーベルだけだから・・・。
今朝も変わらぬフルイングリッシュを楽しみ、JenniferとDrummondと記念撮影をし、 3日間のホスピタリティーに心からの感謝を述べて、北へ向けロングドライブのスタートだ。また訪れます。

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 Where to Eat  The Three Chimneys

Three Chimneys

20日(日)
店員に我々を紹介してJenniferは帰っていった。懐かしのエールビールを楽しみながら黒板のメニューを解読する。 メニューを読むのは難しい。電子辞書を駆使して食材と調理法を調べる。そして、決まったメニューは
・ Warm Smoked Haddok Leen & Bacon
・ Baked Flied Mashroom topped with red onion
・ Potato Cake そして、ワインは白だ。
周囲のお客さんの好奇の目が気になるのも今日明日のことだろう。Jenniferの紹介の所為だろう店員は良く気を遣ってくれる。 貰った店の名刺には"circa 1420"とある。創業600年に近い店なのだ。確かに床も天井もでこぼこだ。
美味しくいただきB&Bに戻る。ヘッドライトに驚いたウサギが数羽芝生の上を逃げ出した。こちらもビックリだ。
部屋の広さに見合う大きなベッドでぐっすりと眠る。

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 Where to Eat  Prezzo

21日(月)
JenniferとDrummondが相談して紹介してくれたのはテンターデン(Tenterden)の街だ。ここならトルコ料理店もイタリアンも パブも色々あってどこでも楽しいディナーが出来るだろうとのことだ。 テンターデンの街は意外に大きな街だ。ゆっくり歩いて探すにはお腹がすきすぎた。High Streetを車で流しながら探す。 トルコ料理の店は直ぐ見つかったが、イタリアンやパブが見つからない。 Prezzo の看板を出した店の前に駐車スペースを見つける。
歩道を歩いていた女性に「良いイタリアンレストランはないか?」と尋ねると「ここがそうよ。」と店に入っていく。 紹介でもしてくれるのかと思って着いて入る。彼女は予約客だったようだ。客がいっぱいで賑やかな店だ。 席が空いているというのでここに決める。
オーダーはスターターから
・MUSHROOMS AL FORNO マッシュルームにパルメザン・ガーリック・オニオン・パン粉を詰め焼いたもの
・MOZZARELLA IN CARROZZA モッツァレラチーズのフライ トマトソース
メインにFILETTO DI SALMONEを頼んだら今日は終わったという。お薦めを聞くとPOLLOが良いという。 確かにメニューにはPOLLOの文字が並んでいる。POLLOとは鶏肉のことらしい。
・POLLO GORGONZOLAを選ぶ。鳥の胸肉をグリルしゴルゴンゾーラのクリームソースでいただくらしい。 付け合せはポテトのフライかグラタンがチョイスできるというのでグラタンにする。
この旅日記のためにホームページを調べて分かったことだがPrezzoは全英に100店以上の店を持つチェーン店だ。 その所為か、料理が出てくるのが早い。そして美味しい。”早い・安い・うまい”とどこかの立ち食い蕎麦屋のようだ。
スターターが出た時には写真を撮ったが、美味しく食べている内に、メインの写真を撮り忘れた。 そのくらい美味しかったということにしておこう。

Prezzo Prezzo Prezzo

Birchley House

店を出た時には21時を回り、とっぷり日も暮れた。真っ暗な中のUnclassifiedの道の運転は標識も少なく苦労する。 突如前方にパトカーの青灯が見える。後ろ暗いところのある者にはドキッとさせられる。
しかし、取締りではなく交通事故だ。大きなバンがお腹を上にして路肩の土手に転覆している。 スピードの出しすぎでカーブを回り切れなかったのだろう。”前車の覆るは後車の戒め”という。自戒自戒。
案の定、ショートカットの入り口を見過ごしてしまう。少し遠回りだが広い道を行こう。 闇が深いというのだろうか静かだ。対向車もまばらだ。
Birchley Houseに到着。シャワーを浴びると、明日のルートの検討もせずベッドに就く。 セミダブルを二つ繋げた大型ベッドは疲れた身体にありがたい。

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 Where to Eat  The Curlew

22日(火)
18時10分にThe Curlewに戻る。店は開いていたが、客は誰もいない。Drinkは18時から、Foodは19時からだという。 1パイントとハーフパイントのエールビールをいただきメニューの検討に入る。時間はたっぷりある。じっくり選んだメニューは、 スリー・コース・ディナーだ。内容は、妻が
・ Ham Hock and Apricot terrine with Home Made Chutney
・ Fillets of Salmon with Colcannon Mash Green Beans and Hollandaise Sauce
・ Vaniilla Rice Pudding with Dark Chocolate Ice Cream     そして私が
・ Locally Smoked Salmon and Prawn Salad with Dressed Leaves
・ Breast of Chiken with Crashef New Potatoes Spinach and Grain Mustard
・ Creme Brulee of the day   だ。

The Curlew The Curlew The Curlew The Curlew

ウェイトレスがメニューをメモする我々を盛んに気にしている。オーダーを取りにやってきて「あなた方はジャーナリストか?」 と訊く。「去年も来て、あちらの席で写真を撮っていたわね。」と言う。昨年のことを覚えているのだ。 ホームページの旅行記に写真とメニューを載せる旨説明すると納得したようなしないような・・・。
マスターご夫婦はいないのか訊くと、今は別の店の経営に専念していると言う。どこかと訊いたら、何と驚いたことに、 昨年2回も通ったWhite Horseだという。ここへ来る途中店の前を通ったばかりだ。
席に案内され「去年はこの席だったけれど、今日もここで良い?」と言う。隣の広い席を指定しディナーの開始だ。 料理は昨年までよりボリュームはアップしたが、味のほうは少し落ちたように感じる。とは言っても上場の味だ。 デザートのブリュレは四分の一もあれば十分というほどのボリュームだ。。
1品ずつ届く都度写真を撮っていると「店で撮った写真があるのよ。」と持ってきた。何かのイベントでの料理だろうが、 なかなか洒落た盛り付けの料理が並ぶ。ウェイトレスのサービスに対してキーホルダーのお土産を渡し別れる。「また、いつか・・・」

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詳細は Web Site などでご確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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