私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介
Carpenters
Hosts | Mike and Chris Cumberlege |
Address | Norton sub Hamdon, Somerset TA14 6SN |
Telephone | 01935 881255 |
mikecumbo@hotmail.com | |
Web Site | Carpenters |
More Information | Bed & Breakfast for Garden Lovers |
2007年6月21日〜24日(木〜日)4泊 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
22日(金)
イギリス第1夜の目覚めは爽やかだ。朝食は8時30分。広いダイニングキッチンに下りていくとChrisが調理中だ。
オレンジジュースと自家製だというヨーグルトをいただきながら1年ぶりのフルイングリッシュブレックファストを待つ。
待望のフルイングリッシュはマッシュルームが付いていないシンプルなものだ。
トーストもテーブルの上の我が家にとっては昔懐かしいトースターで自ら焼く。
一通りのサービスが済むと最初に差し上げたお土産を開けて良いかと訊ね、同じテーブルに座って開け始める。
ここへはイグサ製のランチョンマットを2枚と和紙人形(マイサイトで旅情報をお知らせした読者からお送りいただいた手造りのもの)
を用意した。ランチョンマットは2色にしたがどちらの色も気に入ったと喜んでくれる。和紙人形にはPrettyとBeautifulを連発だ。
Mikeに見せてくるとダイニングを出ていった。しばらくすると二人で現れて感謝してくれる。
「今日はどこへ出かけるのか?」の問いに「Ford AbbeyとMontacute、午後はLong Sutton Golf Clubだ。」と答えると、
Mikeが毎週月曜日にプレーしているゴルフコースだと言う。日本から電話で予約済だと言うと驚いている。
「クラブは持ってきたのか? 僕のを使ったらどうだ? 大きな傘も貸してあげよう。」と親切だ。
貸しクラブは予約済みなので傘を借りることにした。
Chrisは「Ford Abbeyだけで午前中は掛かるわよ。」と日程を心配してくれる。Tintinhull Houseも予定しているとは、
言い難くなってしまう。我々はガーデンオンリーで建物の中に興味が無いのだが、歴史好き・古い物好きのイギリス人には
そこが理解できないらしい。敢えて説明することも無かろう。
20時、Carpentersに戻る。飼い犬がすかさず出迎えに出てくれるが、この手の犬は少々苦手だ。
Chrisはロンドンに住む息子夫妻が今夜帰省するので料理に夢中だ。息子は日本の鳥取県に住んだいたことがあり、
日本からのお客さんが滞在していることを知り、会いたがっているので、是非会ってくれと言う。
今、紅茶を用意するからリビングで少し待ってといったが、雑誌など見ながら待つが一向にお茶が出てこない。
リビングから見えるガーデンが素敵だ。愛犬のスーザンの案内でガーデン巡りをする。良く手入れされた私好みのガーデンだ。
こちらの褒め言葉に"Good controled garden"と表現するが、正にその通りだ。
この家は1700年に造られたという。1930年まで村の大工の家だったという。"Carpenters"の所以である。
お茶を辞退して部屋に戻る。シャワーを浴びているバスルームから息子夫妻を迎えにいたMike達を出迎えるChrisと
スーザンの姿が見える。微笑ましい光景だ。
23日(土)
今日は朝の内はまだ雨が降ってはいないが、雲は低く暗い。昨日と同じようなお天気になることだろう。
8時30分、朝食に下りて行くと、Chrisがテーブルを指差す。お土産のランチョンマットを早速使ってくれたのだ。
「色もテーブルクロスとマッチしてとても素敵だわ。」と喜んでくれる。おっしゃる通り、なかなかいい感じだ。
今朝も同じくフルイングリッシュだ。トーストの他にクロワッサンが出た。とても美味しいのでこれも手作りかと思ったら、これはFortnam & Maisonだそうだ。
成型した形で売っており、まとめて買って冷凍しておくのだと言う。前の晩に外へ出しておくと翌朝には丁度いい加減に
発酵し、オーブンで焼くのだと言う。
紅茶もクロワッサンもサービスのあとはAGAのオーブンの上で温めておいてくれる。「温かい方が美味しいものね!」と
細やかな心配りだ。紅茶の足し湯も薬缶で沸騰している。
マーマレードが苦味が利いて美味しい。蓋に手書きで"Seville Orenge"とある。
「Chrisのお手製か? Seville Orengeとはどんなもの?」と訊ねると、スペイン産のオレンジで1・2月に出回る
マーマレード専用のオレンジだという。もちろん手作りで季節に大量に作るのだそうだ。セビリアといえば聞いた覚えもある。
Chrisはクッキングに限らず裁縫など家事が大好きだと言う。昨夜帰省した息子のTomも「お母さんのお料理は美味しいから、
子供の頃は太って困った。」と言う。
鳥取県に2年住んでいたと言うTomとも直ぐ打ち解けてあれこれ話が弾む。鳥取県の中学校で英語を教えていたらしい。
同じく鳥取県の小学校で英語を教えていたのが奥さんのSophiaだ。
Tomは日本各地を旅したようだ。京都・奈良を始め北海道から九州まで回ったそうだ。Japanese Gardenで好きなのは
竜安寺だと渋いことを言う。
Mikeから「今晩このメンバーでCroquetをしないか?」とのお誘いがある。「どこでするのか?」と聞くと、
「玄関の前の芝で。」との返事。”これが英国だ!”と感動し、是非教えて欲しいとお願いする。
一旦部屋に戻り、支度を済ませて出発しようと表に出ると、玄関前の芝にクロッケーのゲートがセットされ
ボールや木槌が用意されていた。好奇心で見ているとMikeが悪戯っぽい顔で「6時試合開始だ。」と言う。
楽しみだ。是非晴れて欲しいものだ。
週末の所為だろうか空いているはずのB道路が混んでいてB&Bに戻ったのは6時ぎりぎりだ。
朝、玄関前にセットされていたクロッケーのゲートなどが片付けられている。
もっと早く戻るべきだったかと反省しつつ玄関を開けるとMikeを始め4人が笑顔で迎えてくれる。
「雨に降られて大変だったね。バルーンには乗れたか?」と、矢継ぎ早の質問だ。「お蔭でMikeの傘が役立った。
バルーンは明日再チャレンジだ。」と答える。「クロッケーをするか?」の問いに「是非!」と答えると、
「部屋に荷物を置いてくる間に準備をする。」と言う。どうやら待っていてくれたようだ。
木槌(マレット)もボール(青・赤・黒・黄)も4つある。ゲート(フープ)は6ヶ所だ。
そして、真ん中にペグと呼ばれる杭が立ててあるボールと同じ色で塗り分けられている。
簡単にルールを説明してもらう。6つのフープを2周して、最後にペグに当てて終了らしい。その順序を競うもののようだ。
マレットでボールを打つフォームに驚いた。ゴルフ発祥の地だから当然ゴルフのパターの要領(日本のゲートボールのように)
かと思ったら、ボールを開いた両足の間に置き、股の下でマレットを振ってボールを打つのだ。なかなか難しい。
フープを通過した時は続けてもう1度打てる。また、相手のボールに当てた時は、自分のボールを相手のボールに接触させて打ち、
相手のボールを好きな方向に動かした後、もう1度自分のボールを打てるのだ。この時敵のボールは意地悪に、
味方のボールは親切に動かすのだ。Mikeは自分が人のボールに当てた時は、思いっきり意地悪に人のボールを飛ばすくせに、
自分が当てられた時は「You are kind.」だの「You are tender.」だのと言って手心を乞うて笑わせる。
それを受けたChrisは、Mikeのボールを親切な方向に打つと見せかけてとんでもなく強く打ってあらぬ方向に飛ばしておいて、
「あらゴメンナサイ! 手がすべったわ。」と澄まし顔で言って皆でお笑いだ。
1ゲーム目はChrisのこの援護でTomと組んだ私のチームが1位となる。ChrisとSophiaのチームが2位、Mikeと妻のチームが最下位だ。
ここでMikeが「喉が渇いたが飲み物は何にする? 紅茶かコーヒーか? ワインかビール? スコッチもあるぞ。」と言ってくれる。
遠慮なく白ワインをお願いすると、Tomがキッチンに走りシャンパンを持ってきた。威勢良く栓を抜きグラスに注いでくれる。
初めてのクロッケーで興奮した喉に心地良い。陽もようやく傾き、木陰を渡る風も爽やかだ。本当に良い経験をさせていただいた。
Mikeがもう1ゲームしようと言い出し、今度はMikeと妻、Chrisと私、TomとSophia夫妻の組み合わせで試合開始。
Chrisが予約してくれたレストランの予約時間が迫ってきたので、6つのフープを1周したハーフで試合終了する。
今度はMikeチームが1位でMikeもご機嫌だ。
クロッケーはゲートボールの元祖で野球の元祖と言われるのがクリケットだ。
参考までにそれぞれの日本の競技協会の公式サイトを紹介しよう。詳しいルールなどはこちらをご覧ください。
”日本クロッケー協会” ”日本クリケット協会”
24日(日)
今朝も変わらずフルイングリッシュブレックファストだ。だからといって、厭きる事はない。
Mike達の姿が見えないと思ったら、3人で日曜のミサに出かけているとのことだ。
Chrisと昨日のクロッケーの楽しかったこと、夕食が美味しかったことなど、おしゃべりをする。
フィッシュ・アンド・チップスは食べたかと訊くので、毎年英国第一夜に食べていると話すと、それは良かったと喜んでいる。
しかし、イギリスでは政府の奨励でフィッシュ・アンド・チップスを食べなくなったのだそうだ。
メタボリック・シンドローム予防のためだ。
交通取締りが強化されている話になる。Chrisは50mph規制の道を15マイルオーバーでポリスに捕まったそうだ。
「ポリスは90マイル以上で走るくせに、たった15マイルで・・・。」と嘆いている。
「私もいつも90マイル以上で飛ばす。」と言うと、「それはいけないわ。安全運転しなければ。」と言う。
自分だって捕まったくせに。でも、忠告通り気をつけよう。
Mike達がミサから帰り賑やかになる。沢山の友達に会えたと喜んでいる。クロッケーのお礼を言い、TomとSophiaにお土産を渡す。
Tomには小さな印伝の巾着がついたキーホルダーだ。印伝とは鹿皮に漆で紋様を施したものだ。Tomには「うるし」が理解できた。
Sophiaには縮緬の小さながま口だ。コインケースとして用途は理解されたようだ。縮緬について若干解説する。
二人は午後にはロンドンに帰るとのこと、お別れをし、いつもより1時間遅く出発だ。今日もMikeの大きな傘が活躍しそうだ。
25日(月)
今日でCarpentersともお別れだ。
この地区の宿泊先として多くの情報の中から、第1候補として、リンクサイト”Pub & Inn Green Dragon”で見つけたB&Bを選んだ。
しかし、何度も電話をしたが繋がらない。イギリス人のことだから長期休暇ということもあると思い、
2ヶ月ほど待ってみたが繋がらなかった。
それではと、02年の旅で予約なしで訪ねて、満室のため他のB&Bを紹介してくれたB&Bのガーデンの印象が良かったので、
そこに電話をしてみたら、閉鎖したとの返事だった。
Carpentersは第3候補だったのだ。”B&B for Garden Lovers”に登録されているし、予約のメールを入れたら、
即座に色々なパンフレットを送ってくれたことからも、良いB&Bと確信していたが、期待以上のホスピタリティーだった。
今日のフルイングリッシュはスクランブルにしてもらった。ふわふわでとても美味しい。
妻がChrisに作り方を教わっている。生クリームやバターを使っているようだ。
お土産にしたイグサのランチョンマットを調味料を置くマットとして使ってくれたのだが、
今日はもう一つの柄と入れ替えてある。細かい心配りだ。
出発時間になっても雨が降りしきる。表口からのアプローチが長いので、Mikeの指示で裏口に車を移動すると、
重いスーツケースを運んでトランクに入れてくれる。Mikeの肩が濡れているのはその所為だ。
Chrisからは「スピードを出しすぎちゃ駄目よ!」と念押しが入る。お気遣いありがとう。また、お逢いしましょう。お元気で!
Where to Eat | Lord Nelson |
21日(木)
今日から4日間の宿"Carpenters"に到着。庭も広く部屋も清潔で広い。ホストのMikeもホステスのChrisもとても良い印象だ。
近くのパブを予約をしてくれてあった。歩いて5分の距離だ。道すがらの民家のお庭も良く手入れされてあり静かな村だ。
パブ"Lord Nelson"は大混雑だ。先程道を間違えて、このパブの駐車場でUターンしようとして、後から入ってくる車に
道をふさがれて苦労したところだ。
オーダーはメニューには無かったがフィッシュアンドチップスを頼むとやってくれた。
もう1品は"Tiger prawns with sweet chill・・・"なるものを頼んだ。フィッシュアンドチップスは英国食文化に敬意を表し、
毎年第1夜にいただくことにしているが、少しべたついていて残念だ。Tiger prawnsは海老を春巻きの皮で包んだものを
フライにし、チリソースでいただくもので大当たりだ。
この辺鄙な小さな村に東洋人が現れることは少ないのだろう。周りの好奇の目が気になる。しかし、そんなことも2日もすれば
慣れてくることだろう。
Where to Eat | The Cat Head Inn |
23日(土)
今日のお薦めのレストランは隣村Chiselboroughのインだ。大縮尺の地図を貸してくれて説明してくれる。
私の見たところでは一度A道路に出て村に入ったほうが早いと思われるのだが、MikeもChrisもUnclassfied Road
での丘越えのルートを勧めるのだ。言われた通りのルートで正解、野ウサギやキジに出合うことが出来た。
小さな村のインの周辺は車で溢れている。何とかスペースを見付けパーキング。店内も盛況だ。
お薦めはSea foodだ。先ずはビールを飲みながらメニュー選びだ。この辺りも慣れてきたものだ。
難しい単語は電子辞書で調べ料理を想像する。今日のオーダーは
・ Field Mushrooms Topped With Garlic & Stilton.
・ Salmon & Prawn Fishcake With Coriander Mayonnaise.
・ Grild Whole Lemon Sole With Darsery Butter. の3点だ。ビールの後は白ワインに替え、どれも美味しくいただく。
今年の旅で感じたことは生野菜がたっぷり付いてくるようになったことだ。満腹・満足。
8時から1時間半食事を楽しんでも、帰り道は明るい。またまた野ウサギと遭遇。
Where to Eat | Mason's Arms |
24日(日)
Carpentersに到着は19時30分、今日も20時にディナーの予約を入れてもらっている。
例によってMikeが説明してくれる道はUnclassified Roadだ。
十分には理解できないが、昨日は行き着けたから今日も何とかなるだろうと出発する。
それが間違いの元、とんでもない隘路に入り込む。折からの雨でぬかるんだ道はスリップするし、
Uターンしようにも、そんな場所がない。道路わきの雑草やブッシュを掻き分けながら進み、何とかUターンする。
「道なりに進む」と言われた地点で間違えたようだ。どっちも道なりに見えるよMike。
その後もう一ヶ所で迷ったが、何かデリバリーしているらしき女性ドライバーの親切を受けようやく到着。良く迷った一日だ。
今日のオーダーは ・ Lamb rump with rosemary mash and cranberry and mint jelly
・ Shell on crevettes with lemon mayonnaiseだ。
盛り付けも綺麗で、生野菜は新鮮、温野菜はゆですぎず美味しくいただく。rosemary mashが気に入った。帰国したら真似てみよう。
帰り道はウェーターに広い道を訊いて遠回りしてかえる。急がば回れ。
詳細はWeb Siteなどでご確認ください。
「旅行記」もご覧ください。