Scotney Castle 2002年6月14日 訪問 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
Scotney Castle は「世界で最もロマンティックな城」と謳われる。謳い文句も色々あって楽しい。 ここもナショナルトラストの管理である。 Scotney は「廃墟の庭」なのだが、廃墟の城があって、そこに庭を 造ったのではなく。庭のためにわざわざ城を壊し、自分たちは新しいお館を造ったというのだから、やることが違う。 1836年のことだ。
入場してしばらく下ると、洒落たベンチに出会う。ここから少し登ったところに新しいお館がある。ここを下っていけばお城に 辿る。新しいお館は花に囲まれ、石の色も優しくこちらもロマンティックだ。しかし、ここは現在もお住まいで No Entry の小さな標識が階段最上部においてある。新しいお館から古い城を見渡すためのテラスが設けられている。 木々の大きさと葉色のバラエティーに驚く。こんな楽しみ方があるのだ。紅葉の楽しみとは大きく異なる。勉強になります。
廃墟の庭に向かってなだらかなスロープを下る。広大なランドスケープ・ガーデンだ。緑が心地良い。随所に花の群生が 見られる。こちらにはフウロウソウか。こちらは石楠花だ。これも石楠花と思っていたが、良く見ればカルミアだ。 妻とはコンペイトウの花と呼んでいるのだが、こんなに巨大なものにお目に掛かるとは…。
お城に着いた。湖に浮かぶ城だ。14世紀の城塞だという。水に映る姿が中世のロマンを語る。しばし見とれ佇む。
城塞の前には円形のハーブ・ガーデンがある。アーチ型のゲイトをくぐり、廃墟の庭に入場。別名「ピクチャー・
レスクの庭」だ。崩れ行くものと新生のハーモニーか、廃墟と植物の一体化が実に不思議な感覚を生む。
廃墟の裏に廻れば、広い野原だ。廃墟の壁を藤やジャスミンなどが程よく覆っている。こちらからの眺めも素晴らしい。
廃墟の窓から石楠花の大木が見える。ピクチャー・レスクだ。200年前にはこの部屋で日々の営みがあったのだ。 ロマンだ。古城から新館を望む。こうした光景を計算の上での設計なのだ。見事だ。古城には野草の可憐な 花が似合う。印象的な城・庭だった。
Address | Lamberhurst Tunbridge Wells Kent TN3 8JN |
Telephone | 01892 891081 |
Web Site | Scotney Castle |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
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