2002の旅 サウス・サウスイースト その10

花花

第9日 6月14日(金) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程  Hawkhurst --- Royal Tunbridge Wells --- Scotney Castle --- Polesden Lacey --- Heathrow LONDON -----

この旅最後の朝を迎えた。上天気である。朝早くからパッケージに奮闘、お腹が空いた。もちろんフルイングリッシュ・ ブレックファストだ。8日間ほとんど同じメニューであったが厭きは来ない。その家庭ごと微妙に異なるし、何と言っても 美味しいから。
ホステスのスーザンがハイソな雰囲気なら、家具調度もなかなかにハイソだ。段通にペルシャ猫…ムー…(猫は好きじゃ ないんだけれど)。リビングにはグランドピアノが、ピアノの上にはクリスマス・カードやバースデー・カードなど 思い出のカードがズラリと置かれていた。生活の匂いがする。ここが B&B の楽しいところだ。旦那が出勤前に荷物を 降ろしてくれた。男はつらいよ…。お嬢さんはまだベッドに中か?出てこない。お約束の地図をもらっていざ出発。 レストラン目当てでなく、スーザンに逢いにまた来るよ。それまでさようなら。

Southgate−Little Southgate−Little Southgate−Little

「 Royal Tunbridge Wells 」は スーザンお薦めの通り素敵な街だ。パーキング探しには例の通り手間取ったが、緑の多い明るい雰囲気がする。ショッピング・ アーケード The Pantiles へ向かう途中の家庭雑貨のお店も開放的で入り易い(写真下左)。アンティークの店には 余り寄らないが、ここでは入りやすかった。銀のカフス・ボタンで良いものを見つけた。ナイフ・フォークのセットも衝動買い したが、これは失敗、今はもう我が家には無い。
ショッピング・アーケード The Pantiles だ。緩やかな弧を描く白い列柱に支えられた高々としたアーケードは 開放感一杯だ(写真下左から2枚目)。その天井からはハンギング・バスケットが鮮やかに並ぶ。石畳の通路には並木が木陰を 提供している。ブティック・専門店・ティールームなどが並ぶ。アンティークの店もこちらは高級そうだ。恐る恐る入ってみた。 ミニ・ティーポットで金彩を施した Royal っぽいものが気に入った。恐る恐る値段を聞いてみた。納得して思い切って 購入した。他にはチャリティー・ショップで求めた身障者の作品の蓋付き小鉢なども 「イギリスで買ったお気に入り」を参照ください。

Royal Tunbridge Wells Royal Tunbridge Wells Royal Tunbridge Wells Royal Tunbridge Wells Royal Tunbridge Wells

こちらは Swan Hotel 、名前の通り真っ白な三ツ星ホテルだ(写真上中)。向かい側も綺麗なショッピング街だ。 歩き疲れて一休み。ビルの吹き抜けのロビーにおしゃれなスペースがあった。自動販売機は無い。缶ジュース1本頼んだら グラス2つと共に運んでくれた。キッチン・ウェアーのお店があった。ショー・ウインドーだけでも楽しい(写真上右)。 色々買って荷物が増えた。もうスーツケースには入らないのに、どおするの。

「 Scotney Castle 」は 「世界で最もロマンティックな城」と謳われる。謳い文句も色々あって楽しい。ここもナショナルトラストの管理である。 Scotney は「廃墟の庭」なのだが、廃墟の城があって、そこに庭を造ったのではなく。庭のためにわざわざ城を壊し、 自分たちは新しいお館を造ったというのだから、やることが違う。1836年のことだ。恐れ入ります。

Scotney Castle Scotney Castle Scotney Castle

入場してしばらく下ると、洒落たベンチに出会う。ここから少し登ったところに新しいお館がある(写真上左)。 ここを下っていけばお城に辿る(写真上中)。新しいお館は花に囲まれ、石の色も優しくこちらもロマンティックだ(写真下)。 しかし、ここは現在もお住まいで No Entry の小さな標識が階段最上部においてある(写真下右)。新しいお館から 古い城を見渡すためのテラスが設けられている(写真上右)。木々の大きさと葉色のバラエティーに驚く。こんな楽しみ方 があるのだ。紅葉の楽しみとは大きく異なる。勉強になります。

Scotney Castle Scotney Castle Scotney Castle

廃墟の庭に向かってなだらかなスロープを下る。広大なランドスケープ・ガーデンだ。緑が心地良い。随所に花の群生が 見られる。こちらにはフウロウソウか(写真下左)。こちらは石楠花だ(写真下中)。これも石楠花と思っていたが、良く 見ればカルミアだ(写真下右)。妻とはコンペイトウの花と呼んでいるのだが、こんなに巨大なものにお目に掛かるとは…。

Scotney Castle Scotney Castle Scotney Castle

お城に着いた。湖に浮かぶ城だ。14世紀の城塞だという(写真下)。水に映る姿が中世のロマンを語る。しばし見とれ佇む。

Scotney Castle Scotney Castle Scotney Castle

城塞の前には円形のハーブ・ガーデンがある(写真下左)。アーチ型のゲイトをくぐり、廃墟の庭に入場。別名「ピクチャー・ レスクの庭」だ。崩れ行くものと新生のハーモニーか、廃墟と植物の一体化が実に不思議な感覚を生む(写真下中)。
廃墟の裏に廻れば、広い野原だ。廃墟の壁を藤やジャスミンなどが程よく覆っている。こちらからの眺めも素晴らしい (写真下右)。

Scotney Castle Scotney Castle Scotney Castle

廃墟の窓から石楠花の大木が見える。ピクチャー・レスクだ(写真下左)。200年前にはこの部屋で日々の営みがあったのだ。 ロマンだ。古城から新館を望む(写真下右)。こうした光景を計算の上での設計なのだ。見事だ。古城には野草の可憐な 花が似合う(写真下中)。印象的な城・庭だった。

Scotney Castle Scotney Castle Scotney Castle

「 Polesden Lacey 」も ナショナル・トラストだ。プロパティーの多さに驚く。ありがたいことだ。

Polesden Lacey Polesden Lacey Polesden Lacey

モダンな感じのするお建物だ(写真下左)。建物の前には広大な芝のグランドが広がる(写真上左)。野外劇場などもあるようだ。 緑の中を進む。この庭には多くの像やモニュメントが置かれている(写真下左から2、3枚目、右)。レンガの塀に囲まれた ローズ・ガーデンに入る。ここにでも可愛い仕草の少女像が迎えてくれる。バラの満開には少し早かったが色とりどりのバラが 植栽されている。

Polesden Lacey Polesden Lacey Polesden Lacey Polesden Lacey Polesden Lacey

パーゴラのバラもまだ寂しい。花めぐりは自然が相手、見頃にヒットすればラッキー、そうでなければそれなりの楽しみを 見つけよう。天使像に支えられた日時計も可愛い。まだまだ変化に富んだガーデンがあるようだ。いろんな発見も期待できそう だが、帰りの時間も気になる。この辺りでお暇しよう。

Polesden Lacey Polesden Lacey Polesden Lacey

ここからは環状 M 25は直ぐ目の先だ。しかし、 M 25に乗ってしばらく走ると渋滞だ。そのための余裕は充分取ってある。 週末の夕刻、 M 3とのジャンクション12で1つの山、続いて M 4とのジャンクションで更に大きな渋滞だった。 予定の16時30分ヒースローのハーツに到着。充実した旅の無事に感謝。
早々と出国手続きし、免税店でスコッチとチョコのお土産を購入。旅の全ての予定をこなした。オッともう1つ予定があるのだ。 シーフード・バーがターミナル3にあるという情報を得た。レストランのあるコーナーを探しても見つからない。諦めきれない。 ショルダーバッグとデイパックが肩に食い込むが必死で探す。食べることには執念深いのだ。ありました。その名の通り カウンター・バーだったのだ。牡蠣とスモークト・サーモン、小エビが白ワインに良く合ってご機嫌。良い店を見付けた。 旅の最後の最後まで楽しみ尽くした感じだ。来年もまたここに座りたい。そのために1年頑張ろう。  【T】

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