Sissinghurst Castle Garden 2002年6月11日 訪問
この庭はガーデン選択で最も頼りにしているサイト「 Gardens Guide 」で、 Design、Plant、 Scenic の各部門で3つ星、計9つの星を獲得している唯一の庭なのだ。案内書にしろウェブサイトの情報にしろ、 評価の最も高い庭と言えよう。現在はナショナル・トラスト管理である。
入り口の建物の間を潜り抜けると直ぐ目の前に Tower が建っている。4階の細い建物の両脇を6角形の塔が挟んでいる
形だ。 Tower まで20メートル程度か、左右は青々とした芝の広場、 Front Courtyard だ。
入り口の建物の壁はバラや藤、アイビーなどで覆われている。
Tower に登るには入場制限があり順番待ちだ。待望の屋上、爽やかな風が頬に心地良い。見晴らし最高、入り口からは
次々入場してくる。 Front Courtyard と入り口の建物の壁のバラや藤もみえる。ここ Sissinghurst
で最も人気の高い White Garden は直ぐ分かる。 Cottage Garden にも人が多いようだ。
反対側に目を転ずれば Rose Garden が広々と拡がっている。隣の建物の屋根から突き出ている白い屋根は、
ビールのホップを乾燥するサイロの屋根で風を取り入れるために方向を変えられるのだとか。イギリスといえばスコッチ・
ウイスキーを思い浮かべるが、一番飲まれている酒はビールなのだ。ここケント州はホップの産地らしい。
後ろの広がる森との間に、お堀の水も見える。ここは Castle なのだ。見事にデザインされた美しい庭に見とれる人で
渋滞状況だ。これでは、順番待ちになるわけだ。
Tower の写真は左から、 Front Courtyard から、 Rose Garden から、 Cottage Garden
から、Orchardからの眺望だ。
Tower を降りると Front Courtyard の散策だ。壁をクライミングする様々な植物、ボーダーに植栽された
数々の植物、一朝一夕でない歴史を感ずる。また、日々の手入れの良さも一目でわかる。トピアリー、大きなテラコッタが
青々とした芝の広場アクセントだ。
Rose Garden はシーズンの始まりを感じる。最初に開花したバラが満開で乱れのない状態。次のバラが五分咲き・
3分咲きでスタンバイしている。私の最も好きな時期にヒットした。ラッキーだ。柘植でヘッジされた花壇はバラだけでなく、
カラーコーディネートされた草花が足元を飾っている。優しい色遣いが心を和ませてくれる。ベンチも効果的に配置されている。
オブジェも色々見られる。 Rose Garden の女性像。 Lime Walk の突き当たりの女性像。 Herb Garden のライオン像のコンテナ、 Yew Walk の端にも像が置かれている。 これは Herb Garden の女性像だったろうか。 Lime Walk は風を感じる散歩道、 Yew Walk は静寂を 感じる散歩道だ。変化を楽しめる奥の深い庭だ。
お目当ての White Garden だ。白い花とシルバー・リーフで構成されたこの美しい庭を言葉に出来ない。 ルピナスとカラー、大好きな白バラ・アイスバーグ、この白い花はフウロウソウ?大きい。中央の大きなアーチのバラはまだ蕾が 固かった。季節を追って咲き次がれて行くのだろう。綺麗に刈り込まれたヘッジの中でスタンバイしている草花も美しい。 シルバー・リーフの美しさも再発見した。
White Garden の隣の区画で青い芥子を発見。神秘的な美しさだ。この紫の花はデルフィニウムとは少し違うようだ。
白いカンパニュラが霞むほど大きく艶やかだ。変なおじさんが、井戸水を汲んでいた。
出色は Cottage Garden であった。目にも鮮やかな赤いばら、暖かい温もりのオレンジ・ボーダー、周囲を明るく
する黄色のルピナスなど心浮き立つガーデンだった。何回も何回も飽きることなく巡った。
Address | Sissinghurst nr Cranbrook Kent TN17 2AB |
Telephone | 01580 710700 |
Web Site | National Trust Sissinghurst Castle Garden |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。
「旅行記」もご覧ください。