Highland 2005年7月6・8日 訪問 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
A890を北上する。Skyeとは趣の異なる眺望だ。数々の湖を右に左に眺め、あるいは1000m足らずの緩やかな山の谷間の
森林地帯を進む。この辺りはSingle File Roadである。前にのろのろ運転の車がいると追い抜きもままならない。
のんびり追随していた時のこと、突然空気を振るわせる爆音がしたと思うと、正に目の高さ、手の届きそうなところを黒い物体が
通り過ぎた。Loch Dughaillの湖面すれすれをかすめて去る戦闘機だ。不気味な感じがしてしばらくは心臓が高鳴っていた。
A832で西進するとLoch Mareeに出る。大きな湖で視界がぐんと広がって明るく開放的な眺望となる。美しい。
山肌の緑のグラデーション、空の青のグラデーション、湖の水色のグラデーション、雲の白のグラデーション。朝日に輝き
色の見本市だ。
この辺りの道路にはグリッドはあるが道路との間に柵はない。馬もヒツジも先住者優先とばかりに我が物顔で横断する。
この辺りはWester Rossと呼ばれNational Parkに準ずるNational Scenic Area(NSAs)という保護地域だ。
NSAsの中でも最も美しいといわれる地域だ。
Loch Eweの船着場も可愛らしく穏やかだ。水の青、空の青共に抜けるほど美しい。
Little Loch Broomを臨む高台の路肩に駐車スペースがあり、望遠鏡が何台も並んでいる。ワゴン車の屋根に望遠鏡を取り付けて
いる人もいる。好奇心をくすぐられ停車する。恰幅の良い老夫婦がそれぞれ双眼鏡を首に下げ、折りたたみ椅子に掛けている。
この望遠鏡で何を見ているのかと訊ねると、Nothing!とおどける。狙いはシーイーグル(Sea Eagle=ウミワシ)だと言う。
覗いて良いかと聞くと、覗いても今は見えないと言う。何時見られるのか聞くと、シーイーグルは羽を広げると3mにもなる
大物で滅多に姿を見せない。今日は朝2回姿を見せただけだと言う。。既に13時過ぎだ。日がな一日、この青い空と海を眺め、
時間の流れを楽しむのだろう。私には出来ない芸だ。また現れるよう祈ってサヨナラする。
Ullapoolから先A835はAssynt CoigachというNSAsの縁を走る。LedmoreからA837を西に進む。
ここがこの旅の最北地になる。北緯57度位だろう。我が人生の最北地記録更新だ。(もう20年も前になるがロンドンから
モスクワ経由で帰国したことがある。給油のため寄航したのがこれまでの最北地だ。)この辺り左手に形の良い山が見える。
SUILVENだと思うが定かではない。
RosehallのA839への分岐にケルト十字が立っている。スコットランドだ。道路の脇にアザミを見つけた。
スコットランドの国花だ。
Leith Hallを目指しA941・A920・A96・A97・B9002と進む。ハイランドの長閑な田舎道のドライブは快適だ。
スコッチ蒸留所の屋根は蒸留所によって微妙に異なっているようだ。大きな樽が心を惹くが既に4本ゲットした。
持ち帰りを考えるともう限度だ。諦めよう。
広々とした丘の上に風力発電のプロペラが沢山並んでいる。地球温暖化・二酸化炭素対策が叫ばれる中、日本でも風力発電が
もっともっと導入されるべきだろう。
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