Ravenglass and Eskdale Railway
Ravenglass and Eskdale Railwayはおとぎの国の鉄道だ。可愛らしい蒸気機関車に牽かれた小さな客車に乗って、
ヒツジや花を愛でながら美しいEskdaleからMiterdaleを駆け抜けるひと時は童心に返りおとぎの世界に遊ぶ。
少し寒そうだが一番後ろのトロッコのような客車に陣取る。時間になったが一向に発車の気配がない。
これがイギリスの鉄道らしいところ、決して時刻表通りには走らないものらしい。
一旦降りてDalegarth Stationの記念撮影だ。駅舎の隅のほうまでハンギングバスケットが吊り下げられている。気持ちが良い。
改札口の辺りは遅れて乗り込んでくる人たちで賑わっている。
ようやく出発だ。汽笛の音も高らかに、蒸気を吐き出し煙を上げて小さな機関車が牽引する。石炭の匂いのする風が盛大に
吹きつけ心地良い。最初はかなりの下り坂だ。しばらくすると寒くなってきた。用意のセーターを着込む。
最初の停車駅The Green Stationで大勢のお客さんを乗せ出発すると、石の壁で仕切られた緑豊かな牧草地の中に絵に
描いたような家が現れる。牧草地には牛やこの地方特有のHerdwick Sheepがのんびりと草を食んでいる。遠景の山々もデールの
雰囲気を増す。あの山々の中にイングランドの最高峰Scafell Pike(978メートル)があるはずだが、少し霞んで定かではない。
次の停車駅Irton Road Stationでは対向車と行き違う。お互いに手を振り合って擦れ違う顔は皆純真だ。
駅を出るとジギタリスの群生地を通る。一面ピンクの絨毯を敷いたようだ。道路があるようには見えないが立派な石橋が現れた。
Ravenglass Stationに到着した。7マイル(11.2km)、40分のメルヘンの旅だ。
この鉄道には蒸気機関車が5台あるようだ。名前は"River Irt"、"River Esk"、"River Mite"、"Northern Rock"そして
"Bonnie Dundee"だ。我々を牽引してくれたのはRiver Irtだ(写真下左から2枚目)。ペイントは緑に黒と黄のラインだ。
River Esk(写真下右から2枚目)のペイントは黒を基調だ。写真上左で行き違った機関車がRiver Miteで赤基調のペイントだ。
Northern Rockはダークグリーン、Bonnie Dundeeは黄基調に塗り分けられ、夢があって楽しい。
折り返しの発車時間までRavenglassの街を散策すると右のような光景に出合った。River Eskがアイルランド海に注ぐ
河口付近が引き潮で干上がったようだ。4年前にも寄ったお土産屋さんでショッピング。駅に戻り綺麗に飾られた花々を眺めたり、
ティールームでコーヒーを楽しんだりしてのんびり過ごす。
この駅で蒸気機関車はターンテーブルでUターンし、整備をしてから反対側に連結し帰路を牽引するのだ。
写真から分かるように軌道は極めて狭軌だ。15インチ(38センチメートル)しかない。遊園地の電車と変わらない。
Address | Ravenglass, Cumbria CA18 1SW |
Telephone | 01229 717171 |
Web Site | Ravenglass and Eskdale Railway |
詳細はWeb Siteなどでご確認ください。
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