Giant's Causeway 2006年6月29日 訪問 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
次なる目標はGiant's Causewayだ。何と言っても世界遺産、期待は高い。9時20分到着、大きな駐車場だが、先客は2台だ。
Giant's Causeway Visitor Centreのオープンは10時からだ。建物の横を通り過ぎて進むと道は二手に分かれる。
右は断崖の上を行く道、左は海岸に下る道だ。Bobが繰り返し念を押した「上の道から行くのが通。」を守って右に進む。
生憎霧雨が降ってきた。用意の雨合羽を着込むが、間もなく止んでくれた。断崖の上から見る海は波もなく穏やかだ。
上から見る限り思い描いていたような景色ではない。どうやら下の真ん中の写真がガイドブックなどで取り上げられる奇岩群の
岬のようだ。思ったより狭いエリアなのだ。シャトルバスのUターン場所が見える。まだ人影はない。
その先に海岸に下りる階段があるが、もう一つ先の煙突のような岩が立っている岬まで行ってみることにする。
ここでは奇岩を色々に例えて呼んでいるという。Giant's Harp, Giant's Organ, Camel's Hump, Giant's Boot, Giants Eyes,
Honeycomb, Giant's Gate, Giant's Chairなどの情報がある。下の右2枚の写真に写っている尖ったものは"Chimney Stacks"
に間違いない。左の写真の真ん中に移っているのがラクダのこぶ"Camel's Hump"
だ。(撮影した時には知らなかった。帰宅してアップにして分かったことだ。)
入り口で出会った若いカップルが向こうの岬から大きな声で呼びかけて手を振る。こちらも大声で応えながら手を振る。
後にはようやく団体客の姿が見られる。
柱状節理の岩の上の草むらの道をウォーキングは続く。ガードレールなどもちろんない。時折霧雨が通り過ぎるのが心地良い。
ジャイアンツ・コーズウェイの気象は雨・風・霧・寒さなどの情報が多かったが穏やか過ぎて返って拍子抜けだ。
次の岬の先端に来た。イギリスの家の屋根で見られる何本もの煙突を組み合わせた"Chimney Stacks"そのものだ。
煙突の根元から写そうと身を乗り出すが高所恐怖症の私にはこれが限度だ。赤い地層も地質学的には重要な意味があるらしい。
ジャイアンツ・コーズウェイにまつわる伝説も色々あるようだ。私の気に入ったものは”フィン・マッコールという巨人が、
スコットランドに住む女性に恋をして、彼女をアイルランドに渡らせるために作ったもの。”というものだ。
先客2組は更に先に進んだようだが私達はここで引き返す。
クリフ・ウォーキングの草むらにも数は少ないがお花が見られる。アザミやツメクサなどだ。草むらから突然鳥が飛び立った。
驚いた! 驚かせた? ごめんなさい。
数十メートルの狭くて急で段差のある階段を下りる。雨に濡れて滑り易い。階段の途中で見たこの岩が巨人のオルガン
"Giant's Organ"と呼ばれるものかもしれない。(案内板はないし似たようなものが沢山あるから定かではない。写真下左)
2枚目は巨人の門"Giant's Gate"に違いない。6000万年前に噴出したマグマが固まるときに形成されたもので柱状節理といわれる。
正六角形のものが多いが八角形のものもあるそうだ。誰が数えたか柱の数は4万本という。
”奇勝”、”奇観”、”奇景”、”奇岩”などと形容されるが、巨大な自然の力を感じる。世界遺産とはいえ柵やロープは
一切ない。かなり滑り易い岩だが"At your own risk"でどこにでも自由に登れるのがイギリス流だ。
となると、直ぐに高い所に登りたがるのがどこかの奥さんだ。高所恐怖症としては「その辺にしておきなさい。」としか言えない。
右の写真の後の尖った場所がクリフ・ウォーキングでこの岬の写真を撮った場所だ(3段上の真ん中の写真)。
波が穏やかだから、海に突き出た岩の上まで登ることが出来る。整然と並ぶ石は一つが直径50センチくらいだ。奇妙なものだ。
中央にくぼみが出来て雨水が溜まっている。"Causeway"とは「敷石舗装した昔の主要道路」という意味。
確かにお洒落な敷石に見える。岩の色の黒いところは満潮時には海中に沈むのだろう。良い時間に来たものだ。
帰りはヴィジターセンターまでシャトルバスに乗る。0.9ユーロは安くはないが仕方あるまい。
ヴィジターセンターで日本人ツアーに出会う。北アイルランド最大の観光地だから当然だ。
Address | Causeway Road, Bushmills, Co. Antrim BT57 8SU |
Telephone | 028 2073 1582 (N Antrim office) |
Web Site | Giant's Causeway Giant's Causeway Visitor Centre |
詳細はWeb Siteなどでご確認ください。
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