街と村 ご紹介

花花

Rye  2007年6月28日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

ライの街に遣ってきた。5年前の旅で強く印象に残った街だ。何か郷愁をそそる街だ。
5年前と同じパーキングに辿り着く。町の散策も5年前と同じMermaid Streetから始める。
5年前と同じ佇まいだ。と、言いたいところだが、少し変化がある。5年前は古びたアンティーク屋さんだった店がティールームに変わっている。
しかも、目立つ色に塗られて・・・。でも、建物を改築したりはしていないようだ。Mermaid Cornerという名前も残っている。
Old Borough Armsという同じ名のホテルのティールームのようだ。
5年前にはTICとMermaid Cornerの間に、住所表示の陶板プレートの工房があったはずだが、今年は見つからない。
前回は見送ったのだが、今年は1枚作成してもらっても良いかなと思っていただけに残念だ。
Mermaid Cornerの左の通がMermaid Streetだ。玉石を埋め込んだ石畳の登り坂は先がカーブして私を誘う。
ティンバー・ハウスやレンガ造りの家々の立ち並ぶ中に、ひと際古めかしい宿屋がある。 Mermaid Innだ。11世紀の建物だという。
中世には海賊や密輸業者のたまり場であったという。嬉しくなってくる。

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中世の街並だからフロントガーデンはないが、少しのスペースに工夫して花が飾られている。
ウインドー・ボックスであったり、ハンギング・バスケットであったり、コンテナであったりする。それが建物と調和している。
花もインパチェンスであったり、ロベリアであったり、アゲラータムであったり、日本でも見られるものだが、色鮮やかだ。

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古い家の壁にもバラや藤や蔦などを這わせている。窓に填まった古いガラスの特有の輝きが郷愁を誘う。
曲がりくねった坂の裏道には、何故か惹かれてしまうものがある。妖精でもひそんでいるかのようだ。

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ハンギング・バスケットの見事さには、残念ながら追い着けない感があるが、この目の保養が後々の肥やしとなるだろう。
花にあふれた街並みを歩くと、足の裏から伝わる石畳の刺激も相俟って、心弾む思いだ。

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Mermaid Streetの突き当りを右に曲がって登るとChurch Squareだ。丘の上に セント・メリー教会St. Mary's Churchがある。
900年以上の歴史を誇り、古い部分は1150年頃の建造だという。そして、イギリスで最も古い時計塔があるのだ。
1561年頃の建造らしい。教会の天井から18フィートの振り子がぶら下がり、揺れている。
前回の訪問は夕方だったので既に閉まっていたのだが、この時計塔に登られるという。野次馬としては登らずには置けない。
登り口を探すが見つからない。教会内から登るのではなく、道路から直接の登り口があった。しかし、鍵が閉ざされている。
神父さんに尋ねると、10時30分に開くという。付近を一巡りして戻る。どうやら1番乗りができそうだと思いきや、釣り銭がない。
パーキングのためにコインを切らさないよう注意しているのだが、うっかり切らしてしまった。教会の売店にも釣り銭がないという。
教会の前のLion Streetの土産物店に入り、幾つかの買い物をして小銭を作る。
1番乗りは逸したが、チケット売りのおばあさんに気を付けてと声を掛けられ、石造りの螺旋階段を登る。狭くて急な階段だ。
教会の天井には8つの鐘が並んでいる。下からの操作で歯車を使って鐘を鳴らす仕組みだが暗くて良く見えない。時計の歯車も見えない。
更に階段を登ると"Through this door to see the view !"と書かれたドアーが現れた。屋根の傾斜に沿っているからオーバーハングだ。

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外に出ると気持ちの良い風が吹き渡っている。見晴らしも素晴らしい。また一つ5年越しの望みが叶った。
写真左は北の方向の眺め。左の道路がLion Street、その突き当りがHigh Streetだ。古い街であることが良く分かる。
左から2枚目は西の方向だ。手前が教会の屋根で二つの塔も写っている。狭い街中にも緑が多い。
真ん中は南の方向だ。Rother川が注ぐ先はRye Bay、すなわちEnglish Channelだ。ドーバー海峡も目と鼻の先だ。
右から2枚目は我々が駐車したTIC近くのパーキングの先にある風車だ。塔の先端の風見鶏には1703の文字が読める。

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ハイストリートに出て、お土産やさんのショーウインドーでフェアリーに出会う。重いを承知で連れ帰ることにする。
寝そべって読書するフェアリーと、左手に花籠を抱え、右手で花びらか何かを吹き飛ばしているフェアリーだ。
一人しか居ない店員が、箱を取りに行ったり、包装に時間が掛かったりでレジを待つお客さんの行列ができた。
こちらは申し訳ないと恐縮しているが、店員はどこ吹く風だ。お客さんも苦情を言うでもなく静かに並んでいる。
ハイストリートは少し雑然としてはいるが、店先には花を欠かさない。豊かさ・温かさを感じさせる街だ。

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Information
 Address  Kent
 Telephone  Tourist Information Centre 01797 226696
 Web Site  Rye

詳細はWeb Siteなどでご確認ください。

旅行記もご覧ください。

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