街と村 ご紹介

花花

Stratford-upon-Avon  2008年4月25日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

The Royal Shakespeare Company
The Courtyard Theatre

心地良くアフタヌーン・ティーを楽しみ、次に向かうのはストラットフォード・アポン・エイボン(Stratford-upon-Avon)だ。
いわずと知れたシェイクスピア・カントリー、しかも今、正にシェイクスピア生誕祭の真っ最中なのだ。 さぞ賑わっていることだろう。
そして、今夜はシェイクスピア劇の総本山RSC The Courtyard Theatre で観劇しようという企画だ。普段からシェイクスピアに親しんでいるわけでもなく、英語が分かるわけでもないが、 イギリスの文化に触れる意味で、一度観ておくのも良いと考えた。

Courtyard Theatre

今日は行程を大幅に変えたためThe AAのルートプランナーが示してくれる所要時間を読み間違えてしまい、 迷ったわけではないが、ストラットフォード・アポン・エイボン到着が予定より遅れてしまう。
今宵から3泊のB&BMil-Mar Guest House ではSandraが迎えてくれ、2つの部屋を見せてくれる。駐車場に面した広い部屋を選ぶ。ここは平屋だし、 玄関脇の部屋だから、荷物運びが楽だ。
タクシーを頼んでもらい、観劇の後はレストランに寄ることもあり、ジャケット・タイに急ぎ着替えをする。 タクシーで劇場に着いたのは開演20分前、何とか滑り込みだ。
劇場周辺は路上駐車の車と人でごった返している。劇場前の広場も劇場内も人で溢れ、 皆一様に気持ちを昂ぶらせているように見える。何だか、こちらも興奮してくる。
RSCのメインの劇場であるRoyal Shakespeare Theatreは現在改修工事中だ。その間の仮設劇場としてThe Courtyard Theatreが 建てられた。客整数1000という大きな劇場だ。
2月の始めに、「どうせ観るなら一番良い席で」とネットで申し込んだら、「希望の席は売り切れで、残っている席は GALLERYのみ」との返事だ。右の座席表の通り3階席だ。贅沢は言うまいと、申し込むと、程なくチケットが送られてきた。 10ポンド×2プラス送料が0,75ポンドだ。チケットには"Patron Name"としてご丁寧に名前まで印字されている。 座席は右の座席表に赤くマークした席だ。
早速席に着き開演を待ち受けるが、着席しているのは僅かな人だ。開演時間ぎりぎりになってようやく入ってくる人が多い。 飲食は禁止のはずだが、飲み物やら食べ物を手に入ってくる。入り口の席だから、その都度立って道を空けなければならない。
19時20分、5分遅れて何の前触れも無く、けたたましい音で始まった。酔っ払いが居酒屋からたたき出されるシーンだ。 演目は”じゃじゃ馬馴らし(The Taming of the Shrew)”だ。原作は、この酔っ払いを見た領主が屋敷に連れて帰り、 酔いが醒めた酔っ払いを領主に祭り上げてからかうというストーリーだ。その劇中劇としてじゃじゃ馬娘を手なずける劇が演じられる。

Courtyard Theatre

しかし、演じられた劇では、酔っ払いが夢の中でじゃじゃ馬馴らしの役者に入れ替わってしまうようにアレンジされている。 英語はさっぱり分からないが、ネットであらすじなど調べ、翻訳の戯曲(新潮文庫)も読んできたので、何とか理解できる。
21時にまだ途中のはずなのに突然終ってしまう。皆が席を立つので同じように出て行くとバーで飲み物など楽しみ始める。 訊いて見るとハーフタイムなのだ。何のアナウンスも無いのがイギリスらしい。アルコールが入ると眠くなるといけないので、 手持ちのお茶を飲み、あらすじなど確認して過ごす。30分後に、これまた何の前触れも無く劇が始まり、 終演は22時50分だ。
写真撮影禁止(実際には結構フラッシュがたかれていた)なので、場内の写真は無いが、ポストカードでその雰囲気を お分かりいただけるだろう。世界中から集まったであろう、シェイクスピアのファンと共に、このスペクタクルを楽しんだ。 国外での観劇は初体験であり、何時までも記憶に残る一夜となるだろう。

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Information
 Address  Warwickshire
 Telephone  -
 Web Site  RSC The Courtyard Theatre

詳細はWeb Siteなどでご確認ください。

旅行記もご覧ください。

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