Alta Lyn Alpacas 2009年6月5・6日 訪問
5日
この旅の準備を始めた頃に、テレビ番組やCMに盛んにアルパカなる動物が登場し始めた。なかなか愛嬌のある顔で可愛らしい。
那須高原には牧場があると知り、一度見て触れてみたいと思っていた。
そんな中、イギリスの情報を集めていると、偶然にもアルパカ牧場の情報が見つかった。詳しくリサーチしていくと、
イギリスのアルパカ牧場は、観光用ではなく羊と同じように毛を採るための牧場なのだ。
アルパカの毛はカシミアをも凌ぐ保温性があるという。
これで”イギリスでアルパカに合い、アルパカのセーターを買おう”というテーマができた。しかし、元来観光用ではないので
FarmやBreederは一般に開放していないようだ。この旅のエリアの中でアルパカに出合えそうな場所として
Alta Lyn Alpacasにターゲットを絞った。
Alta LynはB&BのSouthcliffeから4km余りのところとの情報で、その辺りに行ってみたのだが見つからない。
辺りの道を隈なく行ったり来たりしたが分からない。思い余ってフロントガーデンの美しい家で訊ねてみると、
最初に訪れた家で間違いないと言う。もう一度訪ねても留守であるし、ファームには見えない。
諦めかけたところに女性が通る。呼び止めて訊ねると「これは私のファームよ。
でもアルパカは神経質な動物なので宿泊客しか見せないの。それとも、あなた達も泊まる?」と言う。
「いいえ、宿泊先は決まっています」と残念そうな顔をすると「いいわ、モバイルフォンの番号を教えて」と言うので、
教えると、自分の携帯電話からこちらにコールしてくる。ワンギリでこちらの携帯に彼女の番号が記録されたわけだ。
「明日の朝この電話番号に電話頂戴。その時に都合を知らせるわ。じゃーね」と行ってしまった。
何だか釈然としないが、何とか道は繋がったようだ。
(画像はあるぱかさんより)
6日
約束の時間には何とか間に合った。昨日会った場所に行くと、程なく昨日の女性が現れた。どうやらここに宿泊(Self Catering Accommodation)
させるらしい。その1室に案内されアルパカ製品を見せられる。肌触りが良く暖かそうだ。妻のサイズにピッタリのボレロと
自分用にマフラーを求める。商売熱心で更にあれこれ薦めるが、サイズが合わないと断ると、今度は毛糸を取り出した。
「ベビーアルパカといって赤ちゃんのアルパカから採った最高級の毛糸よ。カシミヤよりずっと上等なの」と言う。
手芸の好きな長女へのお土産にする。お値段もリーズナブルで良い買い物をしたが、お目当てはアルパカだ。
歩いて3分、昨日何度も前を通った農家に案内される。どこにもアルパカの姿は見えない。
牧場は人目につかないよう生垣で目隠しされているようだ。
息子だという二人を紹介され握手を交わす。納屋の一隅に導かれ柵で隔てられ「アルパカはとても臆病な動物なの、
驚かさないようここで静かに待っていてね」と言って3人共去っていった。
「ヨーヨーヨーヨ」と言う掛け声がしたと思ったら、忽然と1匹のアルパカが現れた。子供のようだ。くりくりした目が可愛い。
我々を見て一瞬たじろいだようだ。身を硬くして静かに見守ると、お尻を振りつつ、目の前を通り、奥の納屋に収まる。
雨の中に放牧されていたから、牧草やら葉っぱやら付いていて美しいとは言えないが、可愛いことこの上ない。写真を撮りまくる。
再び「ヨーヨーヨーヨ」の掛け声で今度は団体でやってきた。ホワイト、キャラメル、チョコレート、ベージュ、グレー、
ブラックなどカラフルだ。全部で10匹ほどだろうか、納屋に収まるとフライパンに入れた餌を渡される。
アルパカは競い合ってフライパンに顔を突っ込んでくる。柵があるとはいえ、凄い勢いに腰が引けてくる。
1匹を捕まえて、羊の毛を刈る時のようなお座りをさせて、毛を掻き分けて見せてくれる。表面は汚れているし濡れているが、
中はふわふわしたとても柔らかな毛だそうだ。
アルパカは南米アンデス山脈の高地原産のラクダ科の動物で、インカ帝国時代より家畜として育てられてきたという。
アルパカには2種類あるが、ここで飼育されているものも、CMなどに登場するものもhuacaya(ワカイヤ)という種類だ。
貴重な体験をさせていただいた。今日の様子をホープページに載せると話したら、
「日本の方にAlta Lyn AlpacasのSelf Catering Accommodationを宣伝してね」と頼まれた。
Address | Higher West Lyn, Lynton Devon EX35 6LD |
Telephone | 01598 753 654 |
Web Site | Alta Lyn Alpacas |
詳細はWeb Siteなどでご確認ください。
旅行記もご覧ください。