2009年の旅 デヴォン・コーンウォール・ノースサマーセット

花花

第9日 6月5日(金) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程       Southcliffe Guest House --- Rosemoor RHS Garden --- Dartington Crystal --- Tapeley Park ---
                   Barnstaple --- Chelfham Viaduct --- Alta Lyn Alpacas --- Southcliffe Guest House
今日の走行距離    135km
今日の万歩計     19,900歩

Southcliffe Guest House サウスクリフ・ゲストハウス

Southcliffe Guest House

Southcliffe Guest Houseでの最初の朝食は8時30分スタートだ。
ダイニングに行くと1組のカップルがいた。挨拶をするとご婦人が「日本人かと」訊ねてくる。 彼らはドイツから来たご夫妻のようだ。奥さんが良くお喋りするのと逆に静かな旦那だと思っていたら、 奥さんが「この人はドイツ語しか喋らないのよ」とネタ明かしをしている。我が家と同じだ。
次に入ってきたカップルはイギリス人夫婦のようだ。ドイツ人夫婦とは既に顔見知りのようでお喋りはそちらに移った。 ようやくゆっくりフルイングリッシュを楽しめる。ボリュームタップリで、ソーセージもベーコンもマッシュルームも ジューシーで美味しい。

Southcliffe Guest House

その内に6席のテーブルが埋まってしまう。少し狭いダイニングは話が飛び交い喧しいくらいだが、アットホームな感じが良い。
ここはホストのAndyが調理をし、ホステスのSueがサービスを担当している。依頼すれば夕食も準備してくれるというので、 今夜のディナーをお願いすると、朝の内にメニューを選んでほしいということで、3コースのスターターとメインを選ぶ。 デザートは食事が終ってから決めれば良いとのことだ。
朝食のメニューも豊富だし、フルイングリッシュの美味しさからして、ディナーも期待できそうだ。

Rosemoor RHS Garden ローズムーア RHS ガーデン

昨日到着が遅れ、周りきれなかったローズムーア を再訪する。10時30分到着。パーキングには既に車が一杯だ。
レセプションで昨日ノーチケットで入れてくれた女性にお礼の挨拶をしようと思ったが、生憎、デスクに座り背中を向けている。
今日はフォーマルガーデンの西側の"Model Gardens"から見学する。小さなスペースに芝生の広場を中心にTown Garden、Terrace Garden、 Shade Gardenと3つのモデル・ガーデンが見られる(写真下左)。小さなバックヤードの参考になるかもしれない。
その先は"Winter Garden"だ。冬の長いイギリスのガーデナーには関心があるのかもしれない。コニファーやフェザー、 クリスマスローズ、グラス類などが多用されている(写真下左から2枚目)。
"Spiral Garden"は螺旋状の通路に沿って花色や葉色の変化を楽しめるように植栽してあるようだが、今日は状態がよくない。 花の蜜を吸う大きなミツバチが沢山見られる。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

次のエリアは"Square Garden"だ。2008年に造り替えられたばかりのガーデンだ。名前の通り方形の整形式ガーデンで、 実に鮮やかな色遣いだ。ホームページにはMeadow-Styleと説明されているが、これは美しい花畑だ(写真上右3枚・下左)。
その並びが"Foliage and Plantsman's Garden"だ。様々な樹木、潅木が植栽され、その色、形、、光沢、質感などの違いを楽しめる(写真下左から2枚目)。
次は昨日も訪れた"Potage,Herb and Cottage Garden"に入る。ここは本当に心安らぎ、心躍る、不思議なガーデンだ。 ますます好きになりそうだ(写真下左2枚)。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

その隣がローズガーデンだ。先ずは"The Shurub Rose Garden"に入る。昨日の今日だが感動も新たな素晴らしいローズガーデンだ。 植栽の厚さに目を瞠るばかりだ。今日は写真撮影を控えこの眼でしかと観賞する(写真下左2枚)。 マイガーデンや陽だまりに植えてみたいバラや草花の名前などメモする。
続いて"The Queen Mother's Rose Garden"を一巡りして2時間のガーデンツアーを終了する。

Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden Rosemoor RHS Garden

さて、昨日下見したショップでの買い物タイムだ。昨日初めて食したファッジの爽やかな口融けが気に入ったので、 今年は定番のチョコレートの代わりにファッジにすることにした。ゼリーも並んでいたのでこれもお土産とする。 合計20個にもなる。
ガーデニング・グッズも充実している。mixiの友達のロザリアンにガーデン・グローブを求める。 ティータオル、コースター、花の種などもどっさり仕込み大満足だ。

Dartington Crystal ダーティントン クリスタル

5年前にDartington Crystal で購入したワイングラスはお気に入りで使っている。今回も何か見つけようと訪れる。
2階の広いフロアーに所狭しとクリスタル製品が光を放つように輝いている。持ち帰りの都合があるので、少し小振りな 赤ワイングラスを探す。種類が多くて迷うが、4客セットの手頃なものを見つける。
高台鉢をアイスペールとして使うため1つ、薄くて軽いタンブラー6客セットも求める。他にも素敵な食器がリーズナブルな お値段で並んでいる。妻はあれもこれもと物色しているが、これ以上は機内持ち込みできない。 それでなくとも、グラスのお店はもう1軒リサーチしてあるのだ。
クリスタル売り場の並びにテーブルクロスなどの布製品のお店があり、セールの最中だ。ここでも妻の勢いは止まらない。 テーブルクロス、ランチョンマット、レースのクロスなどを抱えてレジへ走る。

Tapeley Park テイプリー・パーク

この後もバーンスタップル(Barnstaple)の街でショッピングの予定だが、ヒートアップした熱を冷ますべく、道筋の Tapeley Parkを訪れる。
Torridge川沿いに北上し、A39から1km余り先の高台にある。河口を通し大西洋の水平線も望めようかという シチュエーションだ。

Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park

ここの圧巻は整形式イタリアン・テラス・ガーデンだ。3段のテラスがあり、それぞれに異なった植栽が施されている。 美しい草本のボーダーがあったり、トロピカルな椰子の木があったり、愉快なイチイのトピアリーがあったりして楽しい。
数々のオーナメントも素晴らしい。サマーハウス、人物像、日時計、オベリスク、テラスをつなぐ階段、半月池などだ。
中でも、少女の像に魅せられた。二つあり、一方は手に小鳥の雛をのせ、一方は手に蝶々が止まっているデザインだ(写真下中)。 それを見つめる笑顔がとても可愛くて微笑ましい。暫し像の周りで時間を費やす。 イタリアン・ガーデンの真髄を見る思いだ。素晴らしいガーデンだと思う。

Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park

このお屋敷は記録としては1000年の歴史があるらしいが、このイタリアン・ガーデンは19世紀に復現されたものだという。
素晴らしいガーデンだが、訪問者は少なく貸しきり状態だ。歴史ある邸宅らしくウッドランドには古いレンガのアイス・ハウスがあり、 古い壁で囲まれたキッチン・ガーデンには巨大なアーティチョークなどが茂っていた。

Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park Tapeley Park

Barnstaple バーンステープル

Barnstaple Barnstaple

さて、次はBarnstapleの街でショッピングだ。この旅で唯一の大きな街でのショッピングになる。 ノースデボンでは最大の都市だから例によりパーキング探しが大変だ。手持ちの地図には一方通行は記されていないから、 近くまでたどり着きながら、回り道をさせられる。何とか目標のハイストリートにある Green Lanes Shopping Centreの駐車場に到着する。
真っ先に目が行くのは子供服の店だ。1軒で男の子2人の、そして、もう1軒で女の子の洋服を見つける。
家族の男性陣3人には今年もシャツにする。それぞれの好みとサイズを勘案して選ぶのも楽しい。 お土産としてバッグを2つ、妻のアクセサリーを2つ、と買い物袋が増える。
ショッピング・センターを出て、ハイストリートのお店のウインドー・ショッピングを楽しむ。ほぼ毎年、自分の靴を買って帰るのだが、 今年も3軒の靴屋をウインドー・ショッピングした後、最初のお店に戻りカジュアルな靴をゲットする。
写真はハイストリートの市場の果物とショッピングセンターの入り口で沢山の買い物袋を提げてご満悦の妻。

Chelfham Viaduct チェルファム ビアダクト

Chelfham Viaduct

ノース・デボンには、まだまだ訪れたいガーデンが幾つかあるのだが、日程が合わない。というのも、 こちらのガーデンの開園日は不規則なのだ。今回訪れたかったCastle Hill Gardensは金・土がお休み、Heddon Hall Gardens にいたっては水・日しかオープンしていないのだ。この地域の滞在が金・土だから、この2ヶ所は諦めざるを得ない。
そこで、Chelfham Viaductに遣ってきた。1898年に建てられ、2000年に改修されたBarnstapleとLyntonを結ぶ鉄道の Stoke川に架かる高架橋だ。綺麗なピンク色のレンガで薄暗い谷間が明るくなる。 長さ120mで8つのアーチがある。高さはさほどなく21mだ。狭い谷間のロケーションで全景は納められない。

Alta Lyn Alpacas アルタ・リン・アルパカ

Alpaca

この旅の準備を始めた頃に、テレビ番組やCMに盛んにアルパカなる動物が登場し始めた。なかなか愛嬌のある顔で可愛らしい。 那須高原には牧場があると知り、一度見て触れてみたいと思っていた。
そんな中、イギリスの情報を集めていると、偶然にもアルパカ牧場の情報が見つかった。詳しくリサーチしていくと、 イギリスのアルパカ牧場は、観光用ではなく羊と同じように毛を採るための牧場なのだ。 アルパカの毛はカシミアをも凌ぐ保温性があるという。
これで”イギリスでアルパカに合い、アルパカのセーターを買おう”というテーマができた。しかし、元来観光用ではないので FarmやBreederは一般に開放していないようだ。この旅のエリアの中でアルパカに出合えそうな場所として Alta Lyn Alpacasにターゲットを絞った。

Alpaca

Alta LynはB&BのSouthcliffeから4km余りのところとの情報で、その辺りに行ってみたのだが見つからない。 辺りの道を隈なく行ったり来たりしたが分からない。思い余ってフロントガーデンの美しい家で訊ねてみると、 最初に訪れた家で間違いないと言う。もう一度訪ねても留守であるし、ファームには見えない。
諦めかけたところに女性が通る。呼び止めて訊ねると「これは私のファームよ。 でもアルパカは神経質な動物なので宿泊客しか見せないの。それとも、あなた達も泊まる?」と言う。 「いいえ、宿泊先は決まっています」と残念そうな顔をすると「いいわ、モバイルフォンの番号を教えて」と言うので、 教えると、自分の携帯電話からこちらにコールしてくる。ワンギリでこちらの携帯に彼女の番号が記録されたわけだ。 「明日の朝この電話番号に電話頂戴。その時に都合を知らせるわ。じゃーね」と行ってしまった。
何だか釈然としないが、何とか道は繋がったようだ。 (画像はあるぱかさんより)

Southcliffe Guest House サウスクリフ・ゲストハウス

ディナーの19時30分までには少し時間がある。エクスムーアのドライブを暫し楽しんだ後、B&Bに戻る。
ディナーのために着替え、バルコニーに出てのんびりと素敵な街並みを眺める。わざわざ"BALCONY ROOM"を予約したのだから 利用しなければ。私達の旅はいつも”かっとび急ぎ旅”で朝食が終ればすぐ出発、夕方帰れば直ぐディナーに出掛ける、だから、 折角のfacilitiesも利用しないままで終ってしまうことが多いのだ。と、反省しているようで、そうでもない。
スターターはCountry PateとGreek Saladだ。Country Pateは鳥のレバーとセージのパテをfruit chutneyでいただく。 タップリの野菜とトーストが付いてきた。Greek SaladはGreek Feta cheeseとブラックオリーブとご覧の野菜とロールパンだ。 とても前菜の量ではない。

Southcliffe Guest House Southcliffe Guest House Southcliffe Guest House Southcliffe Guest House

メインはLamb ShankとChicken Dijonnaiseだ。Lamb Shankはラムのすね肉をローストしてmint gravyで煮込んである。 Chicken DijonnaiseはチキンのDijon mustard sauceだ。付け合せはポテトの茹でたものと揚げたもの、温野菜だ(写真上右)。
どれも極めて満足だ。ただ、ボリューム満点だから、付け合せにはほとんど手が出せない。 茹でたNew Potatoはとても美味しいのに残念だ。
デザートはRaspberry Creme BruleeとIce Creamにした。Creme Bruleeの器の大きいこと、嬉しくなる。 Ice Creamはクロテッドクリームを使ったアイスクリームで果物とフルーツピューレが付いている。 クロテッドのコクとフルーツの香が素晴らしい。
朝おしゃべりしたドイツ人ご夫妻ともう1カップルの3組が一緒だ。ドイツ人の奥さんは相変わらずお喋りだし、 ワインの飲みっぷりも良い。楽しいディナーとなった。

Southcliffe Guest House Southcliffe Guest House Southcliffe Guest House Southcliffe Guest House

Lynton リントン

ディナーが終って21時過ぎ、まだ明るい。リントンの街の散策に出る。写真左のセミ・デタッチド・ハウスの右半分が 泊まっているSouthcliffe Guest Houseだ。その2階の左側のバルコニーのある部屋が私達の3日間の部屋だ。
その並びも同じ様なセミ・デタッチド・ハウス(2軒長屋)やデタッチド・ハウス(1軒屋)が立ち並び、 そのほとんどがB&Bだ。リゾート地の雰囲気満点だ。
写真中はB&Bの直ぐ前のPost Officeだ。ハンギングバスケットとウインドーボックスの手入れが行き届いている。
メインストリートLee Roadで、ひと際目立つ建物がLynton Town Hallだ。小さなスペースにも緑と花を欠かさない。 どこを見ても本当に美しい街だ。
Lynton & Lynmouth Cliff Railwayのリフトは営業時間を終わり、その車体を静かに休めている。明日の乗車が楽しみだ。

Lynton Lynton Lynton Lynton Lynton


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