ゴースランド Goathland
宿に向かうにはまだまだ早い。今年はノース・ヨーク・ムーア鉄道に乗る予定は建てていない。
乗物というものは、すべからく乗ってしまうと意外と楽しくないものだ。”これに乗りたい!”と思うのはそれを外から撮った写真を見て感動したからなのだ。
05年に乗ったこの路線も07年に乗った"Bluebell Railway"も08年に乗った"Romney, Hythe and Dymchurch Railway"も車窓からの眺望は期待ほどではなかったのだ。
そんな訳で今年はノース・ヨーク・ムーア鉄道の写真を撮ってみようと目論んでタイムテーブルをプリントアウトしてきた。
撮影場所も地図と睨めっこしていると素晴らしい場所が見つかった。グーグルの衛星航空地図で確認したが良い絵が取れると確信している。
ノース・ヨーク・ムーア滞在の4日の内、どこかでと思ってきたが、早くもチャンスだ。最終の列車が撮影ポイントを通るのは18時15分だ。
まだ十分に時間はある。先ずはペトロールを満タンにする。ムーアの中ではいざペトロールステーションを探しても見つからない危険性もある。早めに入れておこう。
それにつけてもイギリスのペトロールステーションは合理的だ。日本もセルフのスタンドが増えたが、何やかやと従業員がいる。
こちらではポンプが10台くらいあっても従業員は1人、その上、コンビニを兼ねているのだから。かといって、ペトロールが安い訳ではないが…。
今年はリッター£1.36平均だった。円高とはいえ、換算すると180円を超えるだろう。
さて、ムーアに突入。見渡す限りヒースの荒野もあれば緑豊かな牧草地も現れる。何より交通量が少ないから高速ドライブが快適だ。
期待してきたヒースはさすがに”一帯紫の海”とは行かないが、所によって”紫と言われれば頷くにやぶさかではない”程度に紫の所もある(写真上左)。
地図のビューポイント(写真上左から2枚目)をホッピングしてひたすら走る。時折小さな村を通過するがほとんど人に出会わない。
少し早めに撮影ポイントに着く。その場所はゴースランド駅(Goathland Station)のすぐ南で線路を跨ぐローカルロードの橋の上だ。
近くの道路脇に車を突っ込み止める。交通量も少ないし大丈夫だろう。橋の上で何度もカメラを構えアングルを確認する(写真上中)。
いっぱしのカメラマン気取りだ。しかし、妻は退屈そうだ。我慢していただこう。
北の方角から音が聞こえてきた。ピーっと汽笛が鳴り、ディーゼル機関車が入線してきた。通過してしまうのかと紛うほど進んで止まった。
列車が長過ぎてホームが足りないのだ。随分長い停車時間だ。運転席から降りた運転手の動作が怪しい。どうやら立ち○o○か? (写真上右から2枚目)
運転手の用が済んだら出発だ。橋を潜る時目が合った。先程の光景を思い出し、にやりと笑うと、照れ笑いをして、手を振って通過した。
列車は終点のピッカリング(Pickering)を目指し走り去った(写真上右)。残り3日の内に時間が取れたら、今度は蒸気機関車の写真を撮りたいものだ。
Address | Goathland, North Yorkshire |
Telephone | - |
Web Site | Goathland |
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