ブラッドフォード・オン・エイヴォン ザ・ブリッジ・ティールーム
ティールームとして日本でもイギリスファンには余りに有名なザ・ブリッジ・ティールームに遣ってきた。
私たちはフルイングリッシュ・ブレックファストをいただくとディナーまでは軽いショートブレッドでもつまめば足りてしまうので、
ティールームにはさほど関心はないし、わざわざ訪ねるということはしないのだが、素敵なティールームの情報があれば押さえておく。
アイフォード・マナーのアドレスにブラッドフォード・オン・エイヴォン(Bradford-on-Avon)の名前を見つけた時から、ここに寄ることを楽しみにしてきた。
ナビ子ちゃんは指定の橋の袂のパーキングにピタリと導いてくれる。今日はダイアモンド・ジュビリーの休日だから無料だ。ラッキー。
店の場所は直ぐ分かった。1502年に建てられた元は鍛冶屋の建物だ。さすがに500年の風雨に晒され、傾いてい見える小さな建物だ(写真下左)。
ドアーを押し、石段を1,2段下って店に入る。それでも低い天井とうねりのある床は年代を感じさせる。2階への階段付近の席に案内される。
オーダーは"Empire Full Afternoon Tea"を2つ。"A selection of finger sandwiches and cakes. Warm homemade scone with strawberry preserve and Dorset clotted cream.
Any tea of your choice"。シャンパンつきのメニューもあるが、朝の事故が気になるので自重する。
メニューには朝食とランチもある。お茶の数は30種類を越す。日本茶も"Japanese Sencha"と"Japanese Genmaicha"の2種類が載っていた。
お客は引っ切り無しだ。私達の次の客は表で待たされている。観光客だけでなく地元のお馴染みさんも多いようだ。全部で45席という小ぢんまりした店だ。
ビクトリア朝スタイルのコスチュームの清潔な印象のウエイトレスが忙しく行き来している。写真を撮らせてもらうのが憚られたのでホームページの写真を借用した。
("One of our waitresses in the 1990s" と記されている ⇒)
創業1675年(circa 1675)の老舗で様々なアワードを例年受賞しているという割りに気取ったところのない店だ。"Traditional Tiered Stand"に載せられ、
恭しく出されたアフターヌーンティーも素朴な雰囲気だ。上段に大きなスコーンが2つとたっぷりのドーセット・クロテッドクリームとイチゴジャム。
中段にはミニというには大き目のケーキが4種8つとイチゴ、下段にサーモン、ハム、タマゴのサンドウィッチが12切れとトマトときゅうりのスライスと、
どれを取ってもボリューム満点、上品振った所はない(写真下左 バックの暖炉の上のアンティークな置き時計が素晴らしい)。
「写真を撮っても良いか?」と訊ねると、可愛いウエイトレスが「お撮りしましょう」と言ってくれる(写真上左から2枚目)。
バックにさり気なく入っているモザイク風のプレートはイギリスで最も権威ある賞”トップ・ティープレイス・オブ・ザ・イヤー”のプレートだ。
1998年(左)と2009年(右)の2回も受賞しているのは素晴らしいことらしい。他にもアワードのプレートや額が誇らしげに飾られている(写真下左から2枚目)。
1時間以上頑張って食べたが全部は食べきれない。ケーキを5つ残して会計をしようとすると、店主らしき女性が「残りを持ち帰りますか?」と言う。
このサービスには正直びっくりする。食べるチャンスはないかもしれないとは思いつつ甘んじて受ける。(結局食べず仕舞いに終わってしまった。
(事程左様に間食しない二人なのだ)
ティールームと一軒隔てた"The Three Gables"というレストランも古い建物のようだ(写真上右)。直ぐ向かいには豊かに蛇行するエイボン川(写真上右から2枚目)に
架かる美しい橋が見える。橋の南の袂の両側に小さな広場があり、それぞれモニュメントが立てられている(写真下右2枚)。
Address | 24a Bridge Street, Bradford on Avon, Wiltshire BA15 1BY |
Telephone | 01225 865537 |
Web Site | The Bridge Tea Room |
詳細はWeb Siteなどでご確認ください。
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