私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介
Belsyde ベルサイド
Hosts | Nan Hay |
Address | Belsyde Farm, Linlithgow, West Lothian EH49 6QE |
Telephone | 01506 842098 |
E−Mail | welcome@firwoodhouse.co.uk |
Web Site | Belsyde |
More Information | - |
2010年5月25日(火)〜5月29日(土) 4泊 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
25日(火) 夕
今宵から4夜の宿、ベルサイド・カントリーハウス(Belsyde Country House)に17時15分到着。恰幅が良い、上品な雰囲気のホステスNan Hayがにこやかに出迎えてくれる。 「あなた達にはコテージを用意したわ、こちらよ」と案内してくれたのは、母屋に続く独立した離れだ。イギリスの旅も100泊を越すが、こんなに広い部屋をあてがわれたのは初めてだ。 料金が心配になり確認すると、予約した通りの料金だという。ならば、是非もない、荷物を部屋に運び込み17時40分、そそくさと出発する。26日(水) 朝
昨夜の就寝は12時になってしまったが、ぐっすり眠り7時起床だ。未明には雨が降ったようだ。気温も8度と寒い。
ベルサイドでの最初の朝食だ。オーダーを取りに来たNan Hayに
「フルイングリッシュ」と注文すると、口の前に人差し指を当てて「フルスコティッシュね」と他のお客さんを見渡す。
そうだった、ここはスコットランドであった。スコットランド人のイングランドに対する対抗(民族)意識は強く、今なお独立機運は高いということで、
”イングリッシュ”という言葉はご法度だった。新ためて「フルスコティッシュ プリーズ」と言い直す。「ハギス(Haggis)とホワイトプディング(White Pudding)はいかが?」
と薦めてくれる。ご当地料理に敬意を表し「スモール ホワイトプディング プリーズ」としたが、写真下中の通りブラックプディングも含め大変なボリュームに苦しむ。
その上、カリカリ三角トーストに加えて美味しそうなクロワッサンとパンケーキまでが供された。
ダイニングルームの暖炉には火が入っている。部屋数に比べてお客さんの数が多いと思ったら、ここには自炊(Selfcatering)のロッジと(lodge)と
トレーラーハウス(Static Caravan)が併設されていて、そこのお客さん達のようだ。
白壁のカントリーハウスの窓枠ベージュの枠取りと白い桟がとても良い雰囲気だ(写真下左から2枚目)。左の平屋に見える部分が私たちの部屋だ。
平屋に見えるが屋根裏に広い2階があるのだ。
家の周りも綺麗に整備してある。母屋への入り口にもハンギングやポットが置かれている(写真上左)。窓の下には大きなプランターが置かれ、
外からも室内からも楽しめる植栽がされている(写真下左)。ハンギングと言えば高い所という先入観だったが、こんな飾り方もあったのだ(写真下中)。
こちらに来ていつもいつも感じることだが、銅葉色の大きな樹木がとても効果的に使われている。写真下右から2枚目など絵に描いたようだ。
部屋からハウスの裏を見ると羊と一緒に馬が数頭放たれている。後日Nan Hayのお孫さんらしき美少女が乗馬している姿も見られた。
26日(水) 夕
べルサイドの部屋の広さは我が家より広いのではと思うほどだ。2階がベッドルームで、中央にダブルベッドが鎮座、入口から見て右側にシングルベッドと張り出し小部屋、
左側にもシングルベッドとソファーがある。1階はリビング、ダイニング、キッチンとバスルームがある。
折角素敵な部屋なのだから、リビングでのんびり食事をしようとインヴァレスクで話がまとまる。善は急げとガーデンを後にしてリンリスゴーに向かう。
しかし、この時刻食べ物を扱う店はスーパーマーケットかフィッシュ・アンド・チップス屋しかない。リンリスゴーの街外れにテスコ(TESCO)を見付ける。
肉売り場でハムやミートパイなどを求める。少量の注文にも笑顔で応えてくれる。パン売り場でロールパンの小袋を、ワイン売り場では奮発して
(と言ってもスーパーに置いてあるワインだから・・・)赤ワイン1本と妻のナイトキャップにシェリーも1本ゲットし、ベルサイドに戻る。
食器もグラスも色々揃っている。盛り付けなどしていると、Nan Hayがやってきてセントラルヒーティングのスイッチの説明をしてくれる。
テレビを見ながら食事をしていたが、暖房が利かない。母屋に連絡すると、イケメンの息子がやってきて修理したが直らないようだ。
今度は大きなヒーターを抱えた旦那を従えNan Hayがやってきて、今夜はこれで暖を取ってくれと言う。ノープロブレム。
良くあることながら、食事半ばになって写真を忘れていたことに気が付く。リビングの写真にワインだけは写っている。ダブルベッドに一人ゆったりと眠る。
27日(木) 朝
8時の食事前にベルサイドの周りを一巡りしようと外に出たが寒い。ハウスの裏手は芝の広場を囲んでコニファーと灌木のボーダーになっている。
先に見えるはずのリンリスゴーの街並みも湿って空気に霞んでいる。曇り空で気温8℃と冷え込んでいる。
早々に切り上げ、母屋のシッティングルームに入る。部屋にはストーブが焚かれている。アンティークの調度で居心地の良い部屋だ。
ダイニングに移り、フルスコティッシュをオーダー。食前にリンゴジュースとグレープフルーツのコンポートにヨーグルトとドライフルーツを乗せていただく。 食欲が刺激され、今朝もお腹一杯いただいた。妻はここのパンケーキがお気に入りだ。食後には「昼のおやつに」とチョコとクッキーを出してくれた。
28日(金) 朝
今朝もフルスコティッシュブレックファストをいただく。妻は今日もパンケーキをオーダーした。私はカリカリ三角トーストだ。
到着時、Nan Hayに「ランドリー・サービスはあるか?」と聞いたら、「OK」の返事だった。溜まった洗濯物を持っていくと、「OK]というのは
ランドリー・ショップを紹介するとの意味だった。ランドリー・ショップはリンリスゴーにはなく、フォルカーク(Falkirk)という街まで行かなければならないと言い、
用意してあった地図をくれる。その地図たるや私が持ってきた16万分の1より小さい地図なのだ。それと一緒についてきたのが"Direction"というものだ(写真右)。
度々述べているように、イギリス人の地図の考え方はこの"Direction"が中心となるのだ。イギリス人が地図を苦手なのは昨日のガードマン氏の例からも間違いない。
このことについては2005年の旅 TOPICでも述べているのでご覧いただきたい。
フォルカークの街なら朝の内に預け、その後観光して、夕方"The Falkirk Wheel"を訪れる時受け取れれば丁度良い。
Nan Hayに電話で「朝出せば夕方までにできるか?」問い合わせてもらうと、「No 今日は忙しいから、お渡しは明日の朝」とのことだ。
已むをえまい。明日の出発を少し遅らせて取りに寄ろう。兎に角、預けるしかない。
今日はすっかり晴れ上がり、気温も上がってきた。心地よいドライブ日和だ。田園地帯、工場団地、メインストリートを経て30分でに到着。
店では大きなドラムが音を立てて回っている。二人の4日分の洗濯物の"Wash & Dry"が8ポンド、旅行者にはありがたいサービスだ。
受付の女性は伝票を渡しながら「午後には出来ているわ。何時取りに来てもOKよ」。ラッキーだ、これで明日の予定を変更しなくて済む。
28日(金) 夕
19時を過ぎた。今宵のディナーをどうするかだ。昨夜のシーフードレストランにもう1度行くか? それとも、ベルサイドで食べるか? だ。
ベルサイドほど素晴らしい部屋はおいそれと巡り合えるものではない。折角だからべルサイドでもう1度、と相談がまとまる。
リンリスゴーのテスコの肉売り場には美味しそうなものが色々あったので、あそこで仕込もうとやってきたが、肉売り場には白いシーツが掛けられクローズドだ。
他の売り場はやっているのに、店員が取り分けてくれる売り場はお仕舞いのようだ。ここでも労働時間の厳しさを見せられる。
赤ワインを求め、隣のファーストフードの店に行く。品数が豊富でどれにして良いのか迷う。店のおじさんに「何にする?」と訊ねられ「考え中」と応えると
「ゆっくり考えて」ということで、しばらく他の客が買って行く物を眺めて美味しそうなものを探す。
その結果求めたものは ・ Mini Fish Supper ・ Half Chicken ・ Sausage 2本 ・ Chips 小 気楽に美味しく頂きました。
29日(土) 朝
ベルサイドとも今日でお別れだ。大きな部屋だった。この部屋での動線は私にとっては我が家での動線より確実に長かった。
2階のベッドルームが主たる居場所でバス・トイレが1階だからだ。我が家では居間が居場所でバス・トイレも1階だから動線はごく短いのだ。
Nan Hayのホスピタリティーは最高だったし、親父さんは寡黙なファーマーだった。息子はイケメンで孫娘は美少女だった。
快適なリビングでの食事も2回楽しめたし、素晴らしいステイとなった。ただ、暖房の故障は最後まで直らなかったが…。
朝食のメニューがとても豊富だ。毎朝フルスコティッシュばかりでは能がないかと別の物をオーダーしてみる。
妻が ・ Scottish Smoked Salmon served with Creamy Scrambled Eggs、
私が ・ Toasted Cinamon Bagel topped with delicious Cream Cheese and served with Fresh Fruit をオーダーする。
妻はサーモンの塩気とクリーミーなスクランブルがマッチして美味しかったようだが、私は少し物足りなかった。フルスコティッシュが1番だ。
今朝はパリから来たご夫婦と相席となる。奥様はベジタリアンのようだ。昨日エジンバラから入り、15日間のスコットランド周遊だという。
この旦那さんもベルサイドを高く評価していたが、この4日間でも何組かが入れ替わり、朝食のダイニングは常に満席状態だ。
ダイニングにも色々な置物がある。ご先祖からの思い出深い物なのだろうと想像する。
外回りをもう一度散策する。ファーニチャーやオーナメント、コンテナ、バスケットなど様々な工夫でガーデンを楽しんでいる様子が分かる。
屋敷の外れにあるオートキャンプサイトに昨日の朝は見られなかったキャンピングカーが沢山止まっている。
スコットランドでは31日がバンク・ホリデーのため、今日から3連休になるので昨日から来た人もいるのだろう。Nan Hayと記念写真を取り、お暇する。
Where to Eat | Ship 2 Shore 24 シップ 2 ショア 24 |
今日のディナーはベルサイドのNan Hayの一押しのシーフード・レストランシップ 2 ショア 24だ。今朝の出発前に予約してくれるよう依頼してきた。
混雑するリンリスゴーの街中だが、運よくスムーズに駐車スペースを見付ける。お店は直ぐに分かった。店の前で写真を撮っていると支配人が出てきて
「Nan Hayの紹介のウチダですね」と声を掛けてくれる。やはり日本人客は珍しいのだろう。Nan Hayとは長いつき合いだといい、
「お薦めはシーフード・プラター(Seafood Platter)です」とのことだ。お薦めに従う。何か追加しようと思ったら「この1品で十分満腹になります」とのことだ。
店名について聞くと”ショア 24”は水揚げ後24時間以内に店で供すことを意味するという。”シップ 2”については聞きもらした。
ナプキンリングもカニがモチーフで楽しい。最初にパンが出てきたが、結局手をつけないまま終わった。
そして出てきたプラターがご覧の通りだ。オマールエビ、ロブスター、ランゴスチン(手長エビ)、オイスター、ムール貝がごろごろしている。思わず笑顔になる。
プラターの写真を撮って良いかと聞いたのだが、ここでも「ノープロブレム」と言いながら二人の写真を撮ってくれる。
何んとも色鮮やかで食欲も増すというものだ。プラターに合うとお薦めのワインを飲むのを忘れるほど夢中で食べる。新鮮、美味、幸福。レモンもハーブも全て完食。
かくて、残ったプラターを見て(写真下右から2枚目)、支配人も目を丸くしている。日本も島国で魚が美味しい国で生で食べることを説明すると納得したようだ。
写真下右2枚は食べた殻で出来たオブジェである。左が私で、右が妻の分だ。ワインも飲み干し、大満足のディナーを終わる。
レストランの並びに子供服ショップがある。勿論閉店しているが、ウインドー越しに可愛い洋服が見える。明日は予定を変更して、
ここでのショッピングを組み込むことに相談がまとまる、爺婆馬鹿振りである。
雨も上がり、B&Bの窓から見えるリンリスゴーの街灯りが煌めいている。ナイトキャップをやりながら飽かずに眺める。至福だ。
詳細は Web Site などでご確認ください。
「旅行記」もご覧ください。