私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介
Ees Wyke Country House
Hosts | John and Margaret |
Address | Near Sawrey, Ambleside, Cumbria, LA22 0JZ |
Telephone | 01539 436393 |
E−Mail | mail@eeswyke.co.uk |
Web Site | Ees Wyke Country House |
More Information | The AA 5 Diamonds |
2001年6月27・28日(水・木)2泊 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
Esthwaite Water をプライベイト・レイクのように見下ろす期待通りの素晴らしいシチュエーションにある。
口蹄疫がなければ、緑の牧草地を湖岸まで散策できたのだが…。その後には The Old Man 山が雄姿を見せる。
ホスト・ホステス・愛犬のお出迎えも嬉しい。ロビーで出合ったお馴染みさんだという老夫婦が夕食は一緒かと聞く、
外のパブを予定しているといったら、 Ees Wyke の食事は最高だからここで食べなさいと言う。
Ees Wyke の食事は美味しくボリューム満点だ。テーブルはそれぞれ違うのに、ホステスの取り成し上手に乗せられ
お客さん同士が大きな声で会話しながらの食事を楽しむ。ホステスのホスピタリティーとホストの料理は最高だ
食事の後もリビングで数組の宿泊客と談笑。ホストの奢りのスコッチを舐めながらみんなの会話を聞いていると、
何だか分かったような気がしてくる。ホントか? イギリス人には湖水地方の山のある景色は格別の思いがあるらしい。
この地の観光情報など伺う。
2005年6月28・29日(火・水)2泊
4年前に宿泊しとても印象深かったので、その旨を付し予約したところ、”John and Margaret(当時の経営者)は2002年に
引退しましたが、同じ方針で経営していますので失望させることはありません”との返事が届いた。が、Esthwaite Waterを
眼下に見下ろす高台にあり、Hill Topの直ぐ隣というロケーションの魅力は再訪の価値ありだ。
4年前より調度が充実し清潔に保たれたラウンジで食前酒をいただきながらメニュー選びをし、Esthwaite Waterを見下ろす
テラスに出て食事を待つ。西日が湖面にキラキラと反射し眩しい。
さて、準備が出来て席に着く。4年前のEes Wykeの食事はおいしくてボリュームがある家庭料理の感じだったが、 今年は洗練されたレストランの雰囲気だ。前菜は私がタルト、妻がスコッチ風スープ。タルトはパプリカ・アーティチョーク・ オニオンなど野菜がとてもおいしい。スープも具沢山でおいしいとのこと。魚料理はPrawnのリゾット風だ。 久々のお米はおいしかった。
肉料理も柔らかく、コクのある濃厚なソースが素晴らしい。私はラムのステーキ、妻はカモのローストだ。
隣の席にフランス人のご夫婦が座った。毎年この時期に湖水地方からスコットランドを釣り旅行するという。
旦那が釣果自慢をすると奥さんは肩をすくめ両手を広げてみせる。湖水地方の鱒もスコットランドの鮭もそんなに
お馬鹿じゃあないというわけだ。
食事も終わりデザートを待つ頃に日没を迎えた。湖面を赤く染め緩やかに暮れていく。明日の晴れも約束されたようだ。
デザートも美しく盛られおいしい。チーズと葡萄が良く合う。初めての経験だ。ホステスの名前は前のホステスと同じで
Margaretだ。しかし、お愛想が違う、前のMargaretは陽気で良くお喋りして持て成してくれたが、今のMargaretは無愛想だ。
持て成しの気持ちはあるのだろうが、今ひとつ態度に表れてこない。唯一惜しまれる点だ。
食事の後はもう一つのラウンジでフランス人ご夫婦とコーヒーを楽しむ。私はスコッチをいただく。フランス人の旦那は
盛んに妻にサービスしてくれる。この辺りがイギリス人と少し違うかなと思う。陽は沈んでも白夜は続く。
昨夜は遅くまで3階の屋根裏部屋の窓から白夜の暮れ行く空を眺めてしまった。その時には思いも寄らなかった雨が降っている。
それも土砂降りだ。アーリー・モーニング・ティーを楽しんでいるうちに小降りとなり、8時過ぎには上がった。
足元は悪いが庭を散策。モンキー・パズル・ツリーが大きく成長していた。4年前にはわずかに見上げる程度だったと
記憶しているが、倍くらいに成長したように思う。驚きだ。(成長の遅い木との情報もある。記憶違いかもしれない。
それにつけても、01年の写真を失ったのが悔やまれる。)
南斜面から見るCountry Houseの全景だ。ダイニングの窓のフレームが美しい。玄関の円形ポーチがEes Wykeの売りでもある。
ハンギングバスケットも調和している。この庭から湖岸までの散策路は口蹄疫以来閉鎖されたままだ。
入り口のおしゃれな表札からのアングルは、膝と肘を露で濡らしながらの傑作と思うのだが…いかが?
昨夜あれだけいただいても空くものは空く。8時30分を待ち兼ねての朝食だ。昨夜と同じ席だ。フランス人御夫妻も カジュアルな出で立ちで明るく微笑み掛けてくれる。気持ちが良い。昨夜のディナーは2組だけだったが、 朝食は他に2組のカップルが一緒だ。例によりフルーツとジュース(シリアルはパス)に続き、フルイングリッシュを いただく。ソーセージがリングになっている。揚げパンも付いてボリューム満点だ。
洗濯機を借用できないか聞いてみたところ、Margaretが”洗っておくから持っていらっしゃい”と言ってくれる。 ”下着類だから自分でする”と言ってみたが、”こちらでやるから出かける前にここに出しておきなさい”ということで、 お言葉に甘える。ありがたいことだ。
今回の部屋は3階の屋根裏部屋のツインだ。清潔で設備も整い気配りに行き届いた部屋だ。黒い梁と白い天井のコントラストが
良い。唯一の天窓だが採光は充分で、ここからの眺めが素晴らしい。白夜の薄明かりに浮かぶ湖と、移ろい行く空の色を飽きずに
眺める。
スタンドの灯も入り良い雰囲気でディナーが始まる。実は今夜はパブTower Bank Arms の雰囲気を味わう予定であったが、
フランス人ご夫妻から今夜も一緒にディナーを楽しみましょうとのお誘いが朝食の時にあったので急遽変更したのだ。
今日の食前酒はシェリーだ。もちろんテーブルは別々だが同時にグラスを上げてカンパイ。前菜は私がキノコのソテーで
妻はテリーヌだ。魚料理は共通でフィッシュケーキ。(手をつけてしまってから写真撮影を思い出す。)
メインは確か鹿肉の料理だったと思うが定かではない。妻はサーモンのソテーだ。
Margaretのサービスは相変わらず無愛想だ。皿を下げる時、ご馳走様と言ってもわずかに照れ笑いを浮かべるだけだ。
掃除やベッドメーキングなど完璧なのだが玉に瑕だ。その代わりなのだろう、オーナーシェフが時々現れ、料理の説明をしたり
ワインを注いだりして持て成す。使っている食器がリモージュであることをフランス人夫婦が喜ぶとオーナーも満更でもない。
フランス人ご夫妻とは釣りの話が面白い。旦那の自慢話と奥さんの話が食い違う。旦那が顔を赤くして主張する。
よほど釣りが好きなのだろう。スコットランドでのサーモン釣りはもちろん有料だそうだ。そして釣り上げたサーモンは、
その重量に応じたスモークサーモンに交換してもらえるのだという。良いシステムだ。
お互いにこれから向かうスコットランドの日程や見所などについても楽しい話題だ。
デザートの後はラウンジに移り、コーヒーとシングルモルトを楽しみながらオーナーシェフも加わりまたお喋りだ。
たっぷり3時間のディナーはお腹も心も満足だ。
6時に目が覚めた。屋根裏部屋の天井窓を開けると鳥の群れが飛び交う姿が見える。いろいろな小鳥の鳴き声が聞こえる。 ヒツジの鳴き声もする。時折牛の鳴き声も入る。のどかな朝だ。Esthwaite Waterも朝はまた違った表情を見せる。 湖面を無人の白いボートが滑るように進む。不審に思い双眼鏡で確かめるとそれは白鳥の群れが泳ぐ姿だった。 大きな白鳥が去った後にはさざ波が残る。やはりEes Wyke Country Houseのロケーションは最高だ。
Tower Bank Arms | Tower Bank Arms |
有名なタワーバンクアームでパブランチとする。汗ばむ好天の中、店内はひんやりとして居心地が良い。何を食べたか忘れたが、
夕食もここにしようと決定、すなわち満足と言うことだ。
ディナーにしようと店に入ると満席だ。戸惑っていると、1組の夫婦が「私たちはもう帰るところよ。ここに座りなさい。」と
席を譲ってくれた。この親切さが嬉しい。遠慮なく座らせていただいて食事を楽しむ。より美味しく感じられる。
ピーターラビットが活躍した頃と変わらぬ生活がここにはあるのだろうか。そんな思いのするゆったりした時間が流れている。
ピーター・ラビットの画像はこちらのサイトから拝借しました
詳細は Web Site などでご確認ください。
「旅行記」2001年もご覧ください。
「旅行記」2005年もご覧ください。