第7日 6月27日(水) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今朝の朝食は私たち2人だけだ。2人のためにウェーターとウェイトレスそして厨房では3人が働いている。贅沢なことだ。
小食の赤リスのぬいぐるみと鉢で出来たフェアリーの人形を求め出発。楽しいマナーライフだった。
さあ、今日は最後の宿泊地 Near Sawrey へ移動だ。湖水地方のお楽しみはまだまだ沢山残っている。
最初に訪れたのは「 Dove Cottage 」だ。 Thirlmere 湖岸の景色を楽しみながら向かう。
Grasmere 湖岸の街中の小さな家がそれだった。ワーズワースが一時期住んだ家でガイドが案内してくれる。
次はワーズワースが晩年をすごした「 Rydal Mount 」を訪ねた。こちらは Rydal Water を臨む丘の上にあり
家も大きくガーデンも広く立派なお屋敷だ。庭を散策し Rydal Water を眺めてみたが詩は浮かんでこない。
ワーズワース関連では次の2つのサイトも面白い。「 Rydal Mount 」、
「 Wordsworth 」。
Ambleside で「 Bridge Housr 」 という小川の上に建てられた小さな石の家を見学。
ナショナル・トラストの管理なのだが、こんな古いものを大事にする国民性に驚く。ただの小さな石の家と言ってしまえばそれまでだ。
続いて Windermere 西岸の「 Wray Castle 」に立ち寄る。
重厚な石造りの建物だ。現在はカレッジとして使われているらしい。
多くの学生がのんびりと寛ぐ姿が目に付く。豊かなキャンパス生活だ。
ここで一旦 Near Sawrey の「 Ees Wyke 」 にチェックインする。
期待通りの素晴らしいシチュエーションにある。
気になっていた Hilltop は目と鼻の先。危惧したとおり口蹄疫のため閉鎖されていた。残念、また来る日もあるだろう。
Hilltop には入れなくても、この同じ Near Sawrey で2日を過ごすのだ。
丁度昼時だ。これも有名なパブ「タワーバンクアーム」でパブランチとする。
汗ばむ好天の中、店内はひんやりとして居心地が良い。何を食べたか忘れたが、夕食もここにしようと決定、すなわち満足と言うことだ。
さて、観光再開。「 Hawkshead 」の
街に遣ってきた。小ぢんまりした可愛い街だ。
先ずは「 Beatrix Potter Gallery 」を覗く。ナショナル・トラストの管理だ。
小さな家だ。ショップでピーター・ラビットの本を購入。
両替をしたり、ウインドーショッピングで街を散策する。
Coniston Water で船着場を確認、スチーム・ヨット「ゴンドラ号」乗船は明日の予定だ。
「 Tarn Hows 」
という小さな湖に来た。ここもコニストン湖と共にナショナルトラストにより管理されている。
駐車場から少し登ると水鳥の歓迎だ。大きな泣き声と足元には彼らの落し物が一杯だ。人も大勢いる。
しかし、針葉樹に囲まれた小さな湖面は静かに神秘的な佇まいだ。
湖をひと回りする遊歩道が整備されている。ベンチで休憩中の大阪から来たという姉妹と情報交換。
公共交通機関での個人旅行だという。湖水地方を定期バスで巡るのは効率が悪いようだ。やはりレンタカーが一番のようだ。
彼女たちは時間の関係でここで引き返した。私たちはゆっくり時間をかけ一巡り。擦れ違う人との挨拶も快い。
写真は「 FreeFoto.com 」 より
Bowness−on−Windermereに来た。時間も遅いので、ここは博物館やショッピングはパスし、
「クルージング」の桟橋で人間ウォッチング。
イギリス人かどうかは分からないが概ね肥満体型だ。特に女性に顕著だ。杖を突いたり、車椅子だったりする。
男性が親身にエスコートしている。ジェントルである。
白鳥が餌を求めて彷徨っている。水に浮かぶ白鳥は優雅だが、丘に上がってどたどた歩く白鳥は様にならない。
人出は多いが、旅の湖畔は郷愁を誘う。行き交う観覧船やヨットを眺め思いに耽る。
さて、 Near Sawrey への戻りは「フェリー」にしよう。
フェリーといっても筏をワイヤーで引っ張る。実に原始的なものだ。
フェリーの桟橋は無人だ。1番乗りで並んだが不安だ。すると次々に車がやってきてマイカーの後ろに並んだ。
外に出て対岸を見やれば、車を積んだ筏がやって来る。隣の小屋ではワイヤーを巻くモーターの音が低く響く。
見るもの全てが新鮮で感動的だ。
写真は「 FreeFoto.com 」 および上記サイトより
短いフェリーの旅を終え Ees Wyke に到着。ホスト・ホステス・愛犬のお出迎えが嬉しい。
お馴染みさんだという老夫婦が夕食は一緒かと聞く、外のパブを予定しているといったら、
Ees Wyke の食事は最高だからここで食べなさいと言う。明晩を約束しタワーバンクアームに向かう。
ところが入ってみると満席だ。戸惑っていると、1組の夫婦が「私たちはもう帰るところよ。ここに座りなさい。」と
席を譲ってくれた。この親切さが嬉しい。遠慮なく座らせていただいて食事を楽しむ。より美味しく感じられる。
ピーターラビットが活躍した頃と変わらぬ生活がここにはあるのだろうか。そんな思いのするゆったりした時間が流れている。
Ees Wyke に戻るとリビングで談笑していた数組の宿泊客が一緒に加われと言う。
おっと、勘弁してよと言う間もなく、妻はいそいそソファーに座る。
ホストの奢りのスコッチを舐めながらみんなの会話を聞いていると、何だか分かったような気がしてくる。ホントか?
イギリス人には湖水地方の山のある景色は格別の思いがあるらしい。この地の観光情報など伺いお開きは12時だ。
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