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The Burren  2006年6月27日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

The Burrenは数億年前の地殻変動で石灰岩が隆起し、氷河の侵食により石灰岩がむき出しになった荒涼とした丘陵だ。 "Burren"の語源はゲール語の「石の多い場所」の意味だという。 「不毛の地」という意味だとするサイトもあるが、どちらでも雰囲気は伝わる。
また、"The Burren"はバレン地域を示すもので「高原ではない」とするサイトもある。うなずける。
The Burrenで最も興味を惹かれたのはPoulnabrone Portal Dolmenだ。2004年の旅で訪れたコーンウォールの Lanyon Quoitと良く似ている。是非見比べたいと真っ先に訪れることにする。
R478→R476→R480となだらかな丘陵地帯を快適に飛ばす。途中ショートカットを試みUnclassified道路に入り迷路を彷徨った末 R476に戻ってしまう。R476からR480に入った所に Leamaneh Castle を発見。この地に何故城が?と疑問が湧く。更に進むとcarran churchの廃墟が建っている。やはりこの地に何故教会が?と 疑問が湧く。更に荒涼たる丘陵を進むとPoulnabrone Portal Tombの標識が出てきた。

The Burren The Burren The Burren

何度も写真で見た形がそこにある。思ったより小さいが存在感は充分だ。その形はこの場所に相応しいと感じる (Lanyon Quoitでは誰が・何時・何のために・どうやってと5W1Hの疑問を抱いたが)。
「巨人のテーブル」と呼ばれるが、何と6,000年前に造られた墓らしい。小高く盛られた石の上に、私の身長ほどの高さの石 (Portal Stone)4つに支えられ3畳ほどの大きさの長方形の石板(Capstone)が少し斜めに乗っている。「巨人のテーブル」 とは言い得て妙だ。ほぼ北を向いているほうが正面らしい(写真下中)。イギリスのStonehengeと同じように夏至の太陽を 計算した方角だという。今は不毛の地といわれるが、当時は高い文明を持った人々が住んでいたのだろう。
日も射し始めこの穏やかな昼下がりでは、おどろおどろしさとか神秘とかは感じられない。 残念ながらロープで囲われていて石を直接触ることは出来ない。

The Burren The Burren The Burren The Burren The Burren

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周囲は石灰岩に覆われている。しかし、良く見れば風化で出来たひび割れの間には土が溜まり意外に多くの植物が生えている。 不毛の地というには当たらない。黄・紫・白・赤と色とりどりの小さな花が可愛い。
Burren Perfumery に照らし合わせてみると、写真上左から2枚目はHerb Robert(ヒメフウロウ)、写真下左はBird's Foot Trefoil(ツメクサ)、 写真上右はHeath Spotted Orchidなどが確認できる。

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The Burrenの岩原の中のドライブは続く。あちこちで道路脇に車を止め岩の中に入っている人がいる。詳しい情報を持たない 私達だが、多くの砦や遺跡があるらしい。やはり高度な文明があったのだ。
石・石・石、岩・岩・岩のバレンだが羊や牛も放牧された場所もある。左から2枚目の写真の奥に見える白い丘は石灰岩の 白さだ。近くで撮影したのが右から2枚目の写真だ。情報が少なくCaveやView Pointを捜し歩いて時間のロスし、Galwayへ向け 走るN67では右に白い石灰岩の山を見ながら豊かな緑の丘を走る。時折蒼黒く光る水を湛えた川を横切る。泥炭地帯なのだろう。 川のある風景が美しい。護岸工事がされていない川辺が好きだ。そんな川辺を散策するのも楽しかろう。

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Information
 Address  Co. Clare and Co. Galway
 Telephone  -
 Web Site  The Burren

詳細はWeb Siteなどでご確認ください。

旅行記もご覧ください。

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