ガーデン ご紹介

花花

RHS Garden, Wisley   2007年6月30日 訪問
                             水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

王立園芸協会(The Royal Horticultural Society RHS)園芸を愛する人々に奉仕することを目的とした公益法人で、1804年の設立だ。
総裁はエリザベス女王が務められ、世界の会員は約37万人で、会員に様々な情報を発信し、園芸の普及と発展のための活動をしている。
ナショナルトラスト(The National Trust NT)ナショナルガーデンスキム(National Garden Scheme NGS)と共に英国のガーデニング文化を支える組織だ。 さすがに”庭師の国”、”ガーデニングの本場”イギリスだ。
RHSには4つのガーデンがある。Rosemoorは2004年に、Harlow Carrは2005年に訪れている。Hyde Hallもいずれは訪れたい。
そして、本家本元がWisleyなのだ。約100万平方メートルという広大な敷地に様々なスタイルのガーデンが配されている。

ウィズリー(Wisley)に向かうモーターウェイではすっかり雨も上がり、目の前に大きな虹が見られた。いい予感がする。
入場すると瀟洒な白い窓のハウスがあり庭は花が溢れている。右手にハーフティンバーの研究所(Laboratory)の建物が見える。
その前庭の芝生の中に日時計があった。この旅7つ目の日時計だ。テムズ川に架かる旧ワーテルロー橋に使われていた石だという。英国らしい。
同じ前庭の芝生の中にカーペット・ベッディング(Carpet bedding)があり、季節毎の草花で刺繍のように彩られるのだが、今は何とレタスだ。
レタスをこんな風に使うとは、この革新的なアイディアには敬意あるのみだ。セダムを使ったり、果物を使ったりもするそうだ。

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このようにしっかりしたデザインの元、植栽されているのだ。その向こうがフォーマルな運河と涼み廊下(Canal and Loggia)だ。
このカナルには50種の睡蓮が植栽されている。雨はすっかり上がった。ボーダーは端境期で花が少ない。
鮮やかなインパチェンスの花壇に魅了される。イチイの生垣に囲まれると別世界に入ったような気持ちになる。

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かの有名なMixed Bordersに遣ってきた。幅6メートル、長さ125メートルという、Wide & Longなダブル・ボーダーだ。
一年草・宿根草・球根などの草本と潅木や樹木などの木本が320種ミックスされている。仕切りの木はシデだ。
ときに花に近寄ってその姿を愛で、時にふわふわの芝の感触を楽しみ、丘の上のモニュメントまで散策する(左)。豊かな時間だ。
マイガーデンにもあるカンパニュラ”ケントベル”を見つけた(右から2枚目)。デルフィニウムの背の高いこと(右)。憧れの花の一つだ。

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ボーダーにクレマチスは珍しい植栽だ。蔓を絡ませるオベリスクも天然素材なのが憎い(左)。
花や葉の色・形・質感・背丈などのバランスが絶妙だ。ブルーのデルフィニウムが美しい。(左から2枚目)
ミックス・ボーダーから大きな藤棚(鉄製パーゴラ)を潜ってカントリー・ガーデン(Country Garden)に入る(右3枚)。
カントリー・ガーデンというスタイル分類は知らなかった。中心に円形の噴水とポンドがある長方形のフォーマルな花壇だ。
リンゴの木が規則正しく植えられている。しかし、花壇とはいえ、その植栽は厚く・高い。

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続いて現れたのはWeather Hillだ。以前は観測所があったのでこの名が着いているが、広範な"Rose Borders & Rose Catenary"のガーデンだ。
残念ながら、今年のバラの季節は終幕を告げようとしている。昨年からの暖冬と早い夏の到来で全ての花が2、3週間早い開花のようだ。
ローズ・ボーダーと言うには広すぎる植え込みが、これでもかと言う程続く。支柱にロープを張ったローズ・カテナリーをバラが這う。
面白い形のガーデン・ファーニチャーやオーナメントの置かれた一角のバラは丁度見頃で楽しませてくれる。クレマチスとバラの競演が見事だ。
またいつか、ここのバラの満開時に訪ねよう。

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巡ってきたのはロック・ガーデン(Rock Garden)だ。私がイメージしているロック・ガーデンとはいささか異なる。
かなり急な北斜面に造られており、沢山の低温や日陰を好む植物が植栽されている。コニファーや潅木も数多く植えられている。
この斜面を落ちる滝は日本人の設計によるものらしい。その水はポンドとなり様々な水生植物が植栽されている。
ロック・ガーデンの坂の小道を下りるとウォールド・ガーデン(Walled Garden)に着く。最初に紹介した涼み廊下の裏手だ。
ウォールド・ガーデンは東と西に分かれており、東はシンメトリーなフォーマルなデザインで、いかにもヨーロッピアンだ。
西は中心にポンドを配し熱帯性の植物を植栽している。トロピカルと言うよりジャングルだ。
RHSのガーデンは世界の園芸家へのモデルであり提案であろうとするため、多様を通り過ぎている感は否めないのはやむを得まい。
愉快な風見鶏に再訪を約してヒースローに向かう。おっと、その前にショッピングがあったのだ。

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Information
 Address  Woking, Surrey GU23 6QB
 Telephone  0845 260 9000
 E-Mail  -
 Web Site  RHS Garden, Wisley

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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