2011年の旅 ピークディストリクト編

花花

第1日 9月14日(水) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程       TOKYO 12:00 ===== LONDON 16:35 (JAL 401)
                   Heathrow --- Holiday Inn Milton Keynes - East
今日の走行距離     92km
今日の万歩計      4,600歩

マイレージ

2011年の旅はマイガーデンや陽だまり、花仲間のオープンガーデンなどを楽しむため渡英時期をずらした。 当初は8月下旬から9月上旬の日程でノース・ヨーク・ムーアのヒースを主眼にする予定だった。
一方、年1回の搭乗に加え日頃の買い物も全てJALカードに集中して貯めたマイレージが特典航空券のポイントに達した。 JALの再建騒ぎの中では「マイレージは無効になるから早く使い切った方が良い」などの声も聞いた。 しかし、”特典航空券で渡英”を目標に貯めてきたものだから”ダメモト”の思いで貯め続けてきた。

Narita

さて、日程を組んで航空券を予約しようとしたら何とマイレージで取れる便は数が知れているのだ。 行きの便があっても帰りの便が思うようにいかない。予定の滞在日数通りにならないのだ。 予定より長くなってしまうが、航空券が只の分を滞在に当てることにして14日出発、30日帰国の便に決める。 私の分を予約し、続いて妻の分の予約に入ると何と”空席待ち”しかないという。 JALに問い合わせをすると「待っていただくしかありません」とのつれない話だ。大いに抗議をする。
これが5月の初めのことだ。5月一杯待って取れなかったら通常の航空券を取るしかない。 そうなったら、問い合わせに対する対応の悪さなども考え、今後は航空会社を変える決意をする。
私の渡航歴17回の全てがJALだ。それもこれもJALをナショナルフラッグキャリアと認め、ささやかながら応援してきたからだが、 この機に及んでも尚JALの体質に大きな変化は見られないようだ。はなはだ腹立たしいことだ。
6月1日になり”空席待ちが取れた”とのメールが入る。すったもんだの末の一件落着だが、JALへの不信はぬぐえない。

旅の準備

航空券が取れ日程は決まったものの、10年の旅の旅行記が残っている。これが終わらないことには今年の旅の準備に入れない。 旅行記が仕上がったのが7月23日、出発まで50日しかない。
それからというもの、ネットで情報を掻き集め、これはと思うものは地図上に付箋紙でプロットしていく。 ガーデン情報は勿論のことアトラクション情報、イベント情報など豊かな情報が集まった。ネットのありがたさを改めて認識する。

Narita

プロットした付箋紙に北のDurham Castleから順番に番号を付けて行くと一番南のIronbridgeが127番となった。 その数に応じてピークディストリクト3泊、ヨークシャー・デール4泊、ノース・ヨーク・ムーア4泊、ウェールズ3泊と 宿泊数を決める。それから宿探しだ。ピークディストリクトは3夜通ったパブの魅力とセットで05年に泊まったB&Bに決める。 その他はいつもの通り"Garden Lovers""The AA"の情報でロケーションとホームページの雰囲気を読み取り決定する。 幸いどのエリアも第1候補の施設が予約できた。ただ、心配なのは前夜念のためリカンファームしたところウェールズのB&Bで 不具合が生じているようだ。「今日は主人がいないので明日電話をしてくれ」とのことで、小さな不安を抱えての出発だ。 事の顛末については後日の旅行記に記そう。
昨年のエジンバラで味をしめたエアーバルーンは今年はヨークの街の上空を飛ぶ予定だ。05年に楽しんだスランゴレンのアクアダクトと カナルボートは2009年に世界遺産となった。お蔭で予約を取るのに苦労したが、何とか出発の8日前に手に入れた。 フットボール観戦は初めての企てだ。プレミアリーグは試合日程も合わなかったし、チケット入手は困難らしい。 下部リーグでイギリスのフットボール熱の雰囲気をかじりたいと思う。
昨年仲間入りしたナビ子ちゃんの準備(目的地のインプット)もしっかりした。きっと活躍してくれるだろう。 しかし、万一のアクシデントに備え地図の準備も怠りなしだ。短い時間での準備だったから一抹の不安は残るが楽しい旅になりそうだ。

成田空港

実は6月から妻の体調不良が続いている。発熱と食欲不振が繰り返し起きるのだ。ホームドクター、陽だまりのオーナーY.Yのクリニック、 日赤病院を受診し、”腎結石による炎症から来る発熱”と診断されたが、いつ再発するか分からない状況なのだ。 昨夜まで中止も考えに入れていた私だが、妻は何が何でも行くと宣言して聞かないのだ。Y.Yから沢山の薬をいただき備えた。

Narita

いつもの通り自宅からスーツケースを転がして駅に向かう。11年目、雨が降った例がない。晴れ男・女を再自認。 新宿からは成田エキスプレス7号だ。途中のコンビニで仕込んだおにぎりで朝ご飯とする。
成田のチェックインでは私のスーツケースが26kgで重量超過だという。「今日は良いが、帰りの便では超過料金が掛かる可能性もあるからご注意を」とのことだ。 行きから重量超過とは、何が入っているのだろう? 帰りは対策を講じよう。
何の問題もなくセキュリティーチェックを通り、出国審査を済ませてナリタ5番街へ出る。ここでのいつもの買い物は私の旅の間のナイトキャップに バランタイン17年、妻の愛好のブランドの口紅だ。それが済めば余分なウインドーショッピングは避けて"CAFE & BAR AVION"に直行なのだが、 今年は"COACH"の前で妻の足が止まった。これには抗することはできない。最新作という大きめのハンドバックを求めてご機嫌だ。
CAFE & BAR AVIONで先ずは生ビールと枝豆で乾杯。今年も安全で楽しい旅になりますように。2杯目は赤ワインをグラスでオーダーしたら、 白ワインを注ぎ始めた。間違いに気付き赤ワインを注いでくれて白ワインはサービスだという。ラッキー。 3杯目の赤ワインとカツカレーでランチにするが、妻は食欲なし。私のカツを1切れで十分だという。先行き不安。 窓の外側にカマキリが止まっている。夏の終わりを感じさせる。
妻は買ったバッグがお気に入りで、同じデザインで小型のものを長男のパートナーの誕生日(10月8日)祝いにしようという。 昨年はリクエスト待ちをしていたが、何も言ってこないので延び延びになっていたので2年分のお祝いに丁度良い。 イギリスの空気をたっぷり吸わせて贈ることにしよう。 実は妻は10月1日が誕生日の孫のお祝いは配達日指定で既に送ってあるのだ。

Engine Malfunction

Holiday Inn

ヒースローまで順調な飛行が続き、予定より少し早く到着したが、入国審査の行列は久々に長蛇だ。 うんざりするほど待って入国し、ターンテーブルに向かうとターンテーブルは既に止まっていて、荷物は降ろされて置かれていた。 それだけ入国審査に時間が掛かったということだ。
ハーツ(Hertz)で借り受けたのはフォード(Ford)のフォーカス(Focus)だが、ボディーのあちこちに傷がある。 チェックの書類にも沢山の傷の印があり、嫌な気分だ。
M25にジャンクション14で乗る。ここで久々の初歩的ミスを犯す。ランドアバウトでサウスへの出口を出てしまったのだ。 ジャンクション13まで行ってUターする。その後は順調にM25からM1へと80マイルを超える高速運転を楽しんでいたが、 ジャンクション10辺りで渋滞となりノロノロ運転が始まる。その内、アクセルを踏んでもエンジンの回転が上がらずスピードが出ない。 焦ってエンストを起こし、再始動すると直った。しばらくノロノロやっているとまた同じ現象だ。メーターには 赤い文字で"Engine Malfunction"と出ている。"Malfunction"は妻も知らない単語だ。電子辞書で調べると”故障”と出た。 故障は言われなくても分かっているのだ。エンジンを切り再始動をすると正常に動くので何とか凌ぐ。

Holiday Inn

渋滞が解消して高速運転になってしばらくは何も起こらないので一安心していると、いきなり出力が減る。 アクセルを踏んでもスピードは上がらない。已む無く高速のままエンジンを切り、再始動すると直る。 何度か同じことを繰り返し、ジャンクション14で下りた頃には1分おきに"Engine Malfunction"が点灯する有り様だ。 だましだまし何とかホテルに到着した。
チェックインし、この街のハーツの事務所を調べてもらう。地図を出してほしいと頼むとThe AAのルートプランナーを出してくれた。 部屋に入りハーツのヒースロー事務所、カスタマーセンター、この街のハーツと電話を掛けるがどこも留守番電話がむなしく回るだけだ。
既に20時を大きく回っている。全ては明日の朝にすることにし、レストランに向かう。2階建ての建物で全体に広々とした気持ちの良い空間だ。 オーダーは妻が食欲がないのでスターターの ・ Spanish Tapas と恒例の ・ Fish & Chips にする。 Spanish Tapasとはスペイン料理の前菜のことらしい。ご覧の通り黒いのはオリーブ、赤いのがタコかイカのフライのチリソース、 白いのはアイオリマヨネーズでなかなかいける。
Fish & Chipsはイギリスの国民食だ。この国に敬意を表し訪問したら真っ先にいただくことにしている。1年ぶりに美味しくいただく。 ただ、グリーピースを潰した"Mashed Peas"だけはあまりいただけない。

写真たっぷりの旅行記をご覧ください
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