第3日 9月16日(金) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程 Horsleygate Hall --- Curbar Edge --- Hartington --- Dove Dale --- Ilam Hall --- Cromford ---
Cromford Mill --- Stanhope House --- Crich Tramway Village --- Horsleygate Hall
今日の走行距離 158km
今日の万歩計 15,300歩
出発時点の気温 12℃
ホースレイゲート・ホール Horsleygate Hall
ホースレイゲート・ホールは8年前に"Bed and Breakfast for Garden Lovers"
で見つけたB&Bの上、ナショナル・ガーデン・スキム(NGS)のオープンガーデンの2週間前の滞在だったのでガーデンがとても手入れされ素晴らしかった印象が強く残る。
ただ、バス・トイレが共同だったので今年の旅の宿にすることを躊躇したが、昨夜のパブの印象と合わせて一本ということで泊まることに決定した。
昨夜の泊まり客は私達だけだったので気兼ねなく過ごせたが、8年前と同様、部屋のドアーには鍵が付いていない。ドアの前にスーツケースを立て掛け防犯対策とする。
2階の部屋の窓からの眺めは素晴らしい。8年前より一段とバージョンアップした感じだ。ホステスのマーガレットにそれを伝えると
「最近はNGSのビジターが少ないので退会したの」と寂しそうな返事だ。
決して熱意が下がった訳ではなさそうだが、イギリスのオープンガーデン事情も色々ありそうだ。
さて、本日もフルイングリッシュをいただこう。オレンジジュースとフレッシュフルーツにヨーグルトをたっぷりかける。ここのフルイングリッシュはトマトがミニだが味は濃い。
写真の向きが悪い(お腹が空いて早く食べたいから細かいことに頭が回っていない)ので分かりにくいが、目玉焼きの下にオートケーキ(Oatcakes)がある。
オートミール(Oatmeal)をフライパンで焼いたクレープのようなものだが、私はこれは余り好きになれない。
ダイニングの暖炉には既に火が入っている。ファーニチャーは至って質素だ。壁に掛った絵は全て動物が描かれている。
室内に生花を持ちこむことは好きでないというマーガレットは、友達が造ったという豪華な造花の鉢を各所に飾っている。
どたばた Trouble
昨日ハーツレンタカーで車を交換してもらった際、ペトロールが3分の2位しか入っていないことには気付いていたが、
まさか1日のドライブでガス切れの警告ランプが点灯している。このフィアットはコンパクトカーの割に燃費が悪いのかもしれない。今年は車のあたりが良くないようだ。
マーガレットに最寄りのペトロールステーションを聞くとホルムスフィールド(Holmesfield)だという。今日の最初の訪問地と方向は違うが、遠回りも止むを得ない。
さて、今年最初のペトロールをセルフで入れて、今日の最初の目的地をナビ子ちゃんに入力しようとして、眼鏡が見当たらない。
てっきりB&Bに忘れたものと思い引き返す。朝食のメニューを見るのに使ったから、リビングにあるはずだと思ったがないという。部屋にもない。
こんなこともあろうかと予備のメガネは用意してある(なにしろ、最近は老眼鏡なしには細かい文字は全く見えないほど進んでいるのだ)とはいえ、
早くもこの段階で役に立つようでは先行きが心許ない。車に戻り、後部座席に置いたリュックサックから予備メガネを探していると、
運転席の下に眼鏡ケースが光っている。浅いサイドボックスにカメラと一緒に入れたのが、滑り落ちたようだ。連日朝からどたばただ。
カーバー・エッジ Curbar Edge
昨日訪れたスタネージ・エッジと同様のエッジに簡単にアクセスできるのが
カーバー・エッジだ。
日頃やりつけていない岩場登り等は自重することにしているが、ここはどうやら子供でも大丈夫な位、平易との情報だ。
パーキングからほんのわずか歩いただけで大きな岩がどこまでも続く岩場に出る。散策路も良く整備されているが、岩場の先端まで何の柵もなく自由に歩くことができる。
正に"At your own risk"なのだ。岩場のヒースはまだ紫でその美しさはヨークシャーデールへの期待を繋いでくれる。写真下中2枚の岩山の上にいるのは妻だ。
私は高所恐怖症だからそこまでは足を伸ばせないが、少しでも良いアングルで撮ろうと必死の思いで撮った写真だ。
こんな岩場が随所に突き出てジグザグと続く。岩場の下の方に大きな石臼が転がっている。何だか愉快だ。でも本当にこれを馬が運べたのだろうか?
カーバー・エッジは"Froggatt Edge"に繋がり全長4km程あるようだ。道は平坦で苦労はないが、我々は1km行って引き返す。決して無理はしないのだ。
ハーティントン ウェルドレッシング(井戸装飾祭) Hartington Well Dressing
主にダービーシャーに伝わるウェルドレッシングというお祭りがある。
14世紀にティッシントン(Tissington)という村で始まったお祭りだ。ペスト(Black Death)が流行し多くの死者を出した14世紀に
”綺麗な水を供給してくれる井戸に感謝を捧げる為”に始まったとされる。
板に粘土を塗り、そこに天然素材を使って年毎に違った飾りつけを施すというものだ。何はともあれ、
このサイト
をご覧いただくと理解しやすいだろう。
19世紀まではダービーシャー の1、2の村で行われていただけだという。19世紀にバクストンで離れた場所まで水汲みに行かなければならなかったアップタウンに、
公爵の慈善で水汲み場が造られたことから、この行事が広まったという。
その後パイプによって引かれた井戸が広がり、このお祭を催す村が増えたようだ。上記サイトには今年は100を超す村で開催されていると出ている。
8年前にはその元祖というティッシントンを訪ねたが、時期がずれた。ウェルドレッシングは6、7月にしか開催されないものと思い込んでいたから、
9月にも開かれる村があるとの情報を得た時には手を打って喜んだ。ハーティントンとチェスターフィールド(Chesterfield)の開催時とずばり重なった。
何とラッキーなことか。
ハーティントンは8年前、ティッシントンを訪ねる前にチーズを求めて訪れた村だ。A515を右折し、懐かしく感じるB5054を下る。
お祭の只中だから、街は賑わっている。パーキングスペースが見つからない。小さな村を3周してやっと動き出しそうな車を見つける。
妻に動くかどうか確かめに行ってもらうと、直ぐ動いてくれた。ナビ子ちゃんにはできない迷ナビの仕事だ。
この村には2つの井戸がある。その1つが"School Well"で、今年のテーマは"The 200th anniversary of the establishment of Church Schools"というこだ。
子供たちが両親や先生と共に作成したものらしい。
もう1つは"Main Well"で村の中心の広場にあった。こちらのテーマは戦没者のためのチャリティーが目的のようでチャリティーボックスが置かれている。
祭りの期間も最後に近いので少し色が褪せ、剥がれ落ちてしまった素材もあり残念だ。
今夕、8年前に道を尋ねたことで親切にしていただいたお宅を訪問する予定だが、日本から準備してきたお土産をB&Bに忘れてきた。
取りに戻る時間もないので後日郵送することにしたが、とりあえず、この村のチーズ屋で軽い手土産を用意する。今日もチーズ屋は大繁盛していた。
車を止めた目の前のスーベニアショップの店先に正体不明のぬいぐるみがぶら下がっている。ポストカードを2、3求め店員に訊いてみると
「Spider」との返事だ。そう言われれば見えなくもない。
ダブデール Dove Dale
ピークディストリクトの人気観光名所のダブデールに遣って来た。
カーパークからダブ川(River Dove)に沿って緩やかな傾斜の谷を登って行く(写真下左から2枚目)。イギリスでは珍しく無闇に吠える犬を連れた家族に出合う。
「家の子はおバカだから困ってしまう」といい訳をする。「飼い主に似たのでしょう」とは言えないが、静かな雰囲気を壊す躾の悪い犬だ。
ダブ川の左岸にそそり立つのがソープ丘(Thorpe Cloud)だ(写真下左)。標高わずか300m足らずの丘だが、石灰岩でできているため樹木は生えず、
一部はガレになっている。そのガレの上を見上げると沢山の羊が牧草を食んでいる(写真下右から2枚目)。牧童が口笛を鳴らし羊を誘導している。
ハーフマイル程歩くとダブデールの中でも最も人気の高いステッピングストーン(Stepping Stones)が現れる(写真下左)。
"appear on thousands of post cards"といわれる通り、沢山の写真で見て期待してきたが、思ったよりずっとしっかりしている。
もう少しスリリングな方が渡って楽しいのだが…。それでも、他の観光客と同じように何度も行き来して楽しむ。
上流にはナショナル・トラストによって保護された数々の岩や洞窟の名所があり、野生動物や植物の宝庫なのだ。
ほとんどの人がステッピングストーンで一休みの後上流に向かったり、ソープ丘を目指して登って行くが、私達はここでUターン。先のスケジュールが一杯なのだ。
イラム・ホール Ilam Hall
ダブデールから名もなきローカルロードを1kmほど西に進むとイラム村に着く。可愛いロッジが立ち並ぶ美しい村だ。しかし、村の散策は後に回して、
イラム・ホールに向かう。
イラム・ホールは1000年前からあったベネディクト派の修道院(Benedictine Abbey)がヘンリー8世の修道院解散により剥奪された土地が
ジョン・ポート(John Port)に売却され1546年に建てられたものだ。その後何人かの手に渡り、改造が施され、1934年にナショナル・トラストに
寄贈され、現在はユース・ホステル(Youth Hostel)として使われている。
パーキングからレセプションを通るとホールの裏手に出る。写真下左の左手の建物が19世紀に追加された部分のようだ。
左手の四角なホールが16世紀のオリジナルのホールらしい(写真下左から2枚目が正面からのホール)。
ホールの南側には2段のテラス式イタリアンガーデンが広がっている(写真下右から2枚目)。遠景に広がる山並みの一番右の頂上が平らな山が
ダブデールで聳えていたソープ丘だという。見る方角で随分形が違うものだ。
テラスを下りると芝生の広場の先に教会が見える(写真上右)。イラム教会(Ilam Church)だ。何やら歴史と謂れのある教会のようだ。
中に入ってみると小ぢんまりしているが荘厳な雰囲気に満ちている。許可を得てステンドグラスを写す。
つる性植物が絡んだデザインの十字架は初めて見た。その由来などは不明だ。
緑豊かなホール周辺を散策する。林に沿ってホールを囲むように蛇行するマニフォルド川(River Manifold)に架かる美しい橋を発見。
前述のイラム教会の端緒に係わる聖者の名を冠した"St Bertram's Bridge"だ。美しい橋だ。
こちらでは樹木の葉色や樹皮の色合いが豊かだ。銅葉、銀葉、ライム色、樹皮は黒、白、肌色などが見られる。
再びテラス式イタリアンガーデンに戻る。階段、手摺、フェンスなどの石の色が良い。歴史の重みと落ち着きが感じられる。
石のコンテナなどのヒューケラだけの植え込みも意表を衝く。コンテナの足元のセダムの植え込みも真似てみたい。
イラム村 Ilam Village
イラム村に戻る。日曜日以外は路駐OKのようだ。村の北の高い場所に可愛い小さな建物がある(写真下左)。
英国国教会の小学校(Ilam C. of E. Primary School)だという。1学年定員10名の小学校だ。
隣は牧草地で沢山の羊の姿が見られる。農家らしき建物もお洒落だ(写真下左から2枚目)。
村の中心のラウンドアバウトの真ん中に美しい十字架(village Cross)があるはずだが残念ながら改修工事中でテントで覆われている。
その一角にアルペン・スタイル(Alpine-style)の可愛い家(Cottages)が5軒ほど立ち並ぶ集落がある。白く塗った破風や窓枠といい、
見たこともない壁の装飾といい、三角屋根の出窓といい、何ともロマンティックな家々だ。そして、各家毎の専用のガーデンがある。
ここでは地形の関係で全てが道路に面したフロントガーデンになっているようだ。
写真下左3枚は同じ家のガーデンだ。岩を使って高低差を出し、小さなモニュメントを多用している。それでいて、くどくならない所が味噌だ。
読書をする少年少女のモニュメントなど、許しが出れば日本に担いで帰りたい気持ちだ。
写真上右2枚も同じ家だが、このお宅の庭は右から2枚目で右の写真は別のお宅の庭越しの写真だ。どの家のガーデンも良く手入れされている。
そして、それぞれに個性が見られ参考になる。やはり、ガーデンは建物とマッチしてこそ映えるものなのだ。
クロムフォード村&クロムフォード・ミル Cromford Village & Cromford Mill
イギリスには世界遺産が28カ所ある。昨年までに既に15が訪問済みだ。今回のエリアには再訪先2ヶ所と未訪問先5ヶ所がある。
その一つがダーウェント峡谷の工場群(Derwent Valley Mills)だ。工場群だから
17のアトラクションがリストされている。
その内の9つがクロムフォード村周辺にあるとのことで遣って来た。
クロムフォード村は1771年にリチャード・アークライト(Sir Richard Arkwright)により世界初の近代的水力綿紡績工場・クロムフォード・ミルが建てられ、
当時は綿製品の需要が急激に拡大したため工場は次々に拡張され、労働者も急増し集合住宅群も造られ発展した村だ。
村の目抜き通りのすぐ裏の住宅地に池(Pond)がある。水鳥が飛び交い、白鳥が水中に餌を求め潜るシンクロナイズドスイミングさながらの愉快な姿が見られる。
池の端に水車が見える。行ってみると今はお店の客寄せ看板のようだ。お店は手作りバスケットの
Home Products Basketwareだ。
さまざまな形・用途のバスケットが山積みだ。大きなピクニックバスケット(こちらではそう呼ばないようだが)が夢を呼ぶ。
自宅のキッチンに持ち帰りたいものが沢山あるが嵩張るのが難点だ。スーツケースに収まりそうな小さなもの1つを求める。
表通りのお店のハンギングやコンテナがお洒落で美しい。クロムフォード・ミルへは車で2分。多くの人で賑わっているが、心湧くものがない。
工場群は1840年頃には水の供給に問題が生じ次第に衰退し、他に転用され荒廃してきたもののようだ。ただ古臭い建物があるだけで私の興味を惹かない(写真下左から2枚目)。
世界遺産だというだけで飛び付くのは時間の無駄と痛感する。この後の幾つかの世界遺産の訪問計画は見直す必要がありそうだ。
クロムフォード・ミルの道を挟んだ向かいにクロムフォード運河(Cromford Canal)の埠頭(Wharf )がある。この運河の一部も世界遺産に含まれるのだという。
ビジターセンターの屋外のベンチには大勢の観光客が寛いでいる。その周りを水鳥が歩き回る。運河は満々と水を湛え静かだ。心安らぐ。
スタンホープ・ハウス Stanhope House
クロムフォード村の5kmほど東にビューマークがある。8年前ここを訪れようとして道に迷った。狐につままれたように深い森の中をぐるぐる廻った。
ようやく人家のあるところに辿り着き、庭先で芝刈りをしているおじいさんを見つけ尋ねてみた。そして大変親切な対応をいただいた。
その顛末はこちらをご覧いただこう。
あれから8年”今度ピークディストリクトを訪ねる時には必ずお礼に伺おう”と心に決めてきた。いざ訪問するとなるとお宅の住所が分からない。
何せ迷った挙句にたまたま出くわしたお宅だから。そこで思いついたのが”グーグルのストリートビュー(Google Street View)”の利用だ。
ビューマーク周辺のそれらしき道路を片っ端から辿ってみる。しかし、なかなかそれらしい場所に出ない。先を急ぐ余り見落としているのだろう。
範囲を広げ、3周ほど回ったが、まだ見つからない。ストリートビューの対象外の道路だったかも、との疑問も湧くが諦められない。
そして、ようやくそれらしきお宅を見つける。芝刈りをしていた庭にレンガが敷かれていたので見過ごしたのだ。
斜面の入り口の木戸も鮮明に思い出した。間違いない。苦労も吹き飛ぶ嬉しさだ。
お二人ともお元気だろうか? ドキドキしながらインターフォンを押すと程なくおじいさんがドアーを開け、驚いた顔をする。
「8年前にこちらを訪れ、テラスから景色を見させていただいた日本人です」と告げると直ぐ思い出してくれた。
「横の斜面を下りて行ったね。それから声を掛けてテラスに招いた人だね?」「その節のご親切ありがとうございました。お礼に上がりました」
「それはそれは」「奥様はお元気ですか?」「ああ、元気だ。今買い物に出たところだ」「日本からのお土産をB&Bに忘れて来てしまったので、後日郵送します。
これはハーティントンのチーズです」「おお、ハーティントンのチーズは素晴らしい」「差し支えなければ、お名前とアドレスを教えてください」
などなど会話が弾む。住所と名前を手帳に書いていただき、重ねてお礼を述べお暇する。
大きな荷物を肩から下ろしたような安堵を覚える
クリック路面電車村 Crich Tramway Village
クリック路面電車村の情報を見つけた。博物館なら興味はないが、路面電車に乗れるのだという。
であれば、訪れてみよう。元は石灰石の石切り場だったようで、パーキングは何となく埃っぽさがあり廃れた雰囲気がある。
レセプションで入場料を払うとパンフレットと共に古いペニーが渡される。これでトラムカーの切符を買うのだという。ノスタルジーを誘おうというのだろう。
坂を下り村に入る。線路の間の玉石がごつごつして歩きにくい。これでは車が走りにくかったことだろう。
2階建ての路面電車がチンチンと鳴らして走っている。乗り場に行く前に"The Great Exhibition Hall"に入る。
ここには内外の都市を走っていたトラムカーが現在65台集められているという。その内の幾つかが時代別に並べてある。
1860年代の馬で牽くトラムカーから1960年代の終焉の時代まで100年の路面電車史が見られる。
その動力は馬から蒸気、ディーゼルそして電気へと変遷していく様も見て取れる(写真下左2枚)。なかなか面白い。
トラムカー乗り場"Town End Terminus"の周囲には古い建物も移築されている。一段と目を惹くのが"The Red Lion Pub"だ(写真右から2枚目)。
屋上の赤いライオンが威風堂々としている。Stoke-on-Trentから移したという。他にも昔懐かしいお菓子の店やおもちゃ屋など子供心をくすぐる店が並んでいる。
さて、いよいよ乗車だ。2階に座席を占め発車、車掌の案内が街頭演説のように感じられる。いかにもイングリッシュジェントルマンといった風情だ。
トラム同士の擦れ違いでは、互いにカメラを向け手を振り合い童心に戻る(写真下左)。お洒落な陸橋をくぐり(写真下左から2枚目)、
高い場所に出ればダーヴェント峡谷の息をのむ光景が広がる(写真上右)。
上述のエピソードを生んだビューポイントは実はこのタワー(写真下中)がある丘の頂上からの眺めのことだったのだ。物語が繋がって行くものだ。
引き返し点に到着、半数ほどの人が下りた。ここからレセプション近くまで"Woodland Park and Sculpture Trail"が続いているのだ。
犬を連れた親子連れもいる。さすがイギリス人、博物館に来てまでも犬とウォーキングを忘れないのだ。私達はこのままトラムカーで元に戻る。
乗物に乗った時の弱点は乗った状態のスナップが撮れないことだ。終点で私だけ先に下り、妻のスナップを取る。
下りてきた妻にジェントルマン車掌氏が「一緒に写真を撮りましょう」と声を掛けてきた。サービス精神旺盛なジェントルマンだ。
ここには運転経験をさせてもらえるサービスもあるようだ。午前中に講習を受け、午後から実習の運転をするコースだが、相当お高いコースだ。
パブ・ピーコック The Peacock
今日もダブデールを出発前にアイスクリームをいただいたきり、何も口にしていない。17時30分、さすがにお腹が空いた。
一旦B&Bに戻り、洗濯機を借りて回してから食事のつもりだったが、ピーコックの前に差し掛かり、雨も降りだしたことだし先に食事にしようということになる。
大きなラウンドアバウトを1周してピーコックに戻る(ランドアバウトのメリットだ)。昨日対応してくれたウェートレスが目聡く見つけてやって来た。
「やあ、ちょっと早過ぎるかな」「いいえ、今日は週末だからこれから大混雑なの、早くて助かるわ」とのことだ。
オーダーは 妻が・ Soup of the day と・ Fish & Chips、私が・ Crab Cake と・ Chorizo Chickenにした。
真っ赤なスープはトマトとパプリカの色らしい。クラブケーキのソースはマンゴーとライムだ。
猛烈に降っていた雨もスターターを食べ終わった頃には止んで虹が出た。外に出て写真に収める。
他の客にも虹が美しいと教えてあげたが、こちらでは日常茶飯事なのだろうリアクションはゼロだ。
フィッシュ&チップスのタルタルソースは余計なように思う。チョリソ・チキンはチョリソソーセージと鳥の胸肉のグリルだ。
こちらではチキンといえば胸肉だ。もも肉の方が美味しいと思うのだが、お目に掛れない。下に敷かれたスイートポテトのマッシュは苦手だ。
B&Bに到着時、洗濯機はいつでも使って良いと了解を取っている。19時前に帰着出来たので借りることにした。
洗濯物を入れ洗濯スタート。「何分くらい掛かりそうですか?」と訊くと「45分くらいよ」との返事だ。
ドライまで入れてそんなに早くできるはずがないと思い確認すると「ドライ機能は付いていないのよ」とのことだ。
3日分の洗濯物をどこに干したら良いのか戸惑っていると「ここに干せば良いわ、直ぐ乾くわよ」とのことだ。
広いキッチンは暖炉も入って暖かで乾きそうだが、下着をキッチンに吊るす訳にはいかない。
旅行用洗濯セットに入っていたロープを部屋に張ろうにも引っ掛ける場所がない。思いついたのが、額縁を外してそのフックにロープを縛り付けるアイディアだ。
これは上手くいった。ハンガーを沢山借りて来て吊るす。部屋中見事に満艦飾(ウィキペディアでは死語と記されているが、読者にはお分かりか?)だ。
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