2011年の旅 ウェールズ編

花花

第15日 9月28日(水) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程       West Arms Hotel --- Chirk Aqueduct --- Chirk Castle --- Powis Castle and Garden ---

                         Llangollen --- Carlton Garden Centre --- West Arms Hotel
今日の走行距離     197km
今日の万歩計      13,400歩
出発時点の気温     18℃

ウエスト・アーム・ホテル   West Arms Hotel

この旅ではほとんど毎朝7時には目覚めていたが、旅の疲れが溜まっているのだろう、気が付いたら7時45分だ。
今朝も指定席でフルウェルシュをいただく。例の12人の団体は絵画教室の先生と生徒のようだ。先生カップルは40代に見えるが。 生徒のほうは全員リタイア組みカップルのようだ。朝からスケッチに出ていた方もいた。
食後、ホテルの周りを散策する。この村の長たらしい"Llanarmon Dyffryn Ceiriog"という名前はスランアルモン・ダフリン・ケイリオグと発音し、 5世紀にこの村に教会を創立した宣教師St Garmonに由来し、「Ceiriog川の谷のSt Garmonの教会」という意味だという。
村の佇まいは6年前と少しも変わらない。それどころか、下右から2枚目などネット検索で見つけた 36年前の写真ともほとんど変わりがないのだ。屋根と入り口の破風板やラティスの色が変わっただけだ。

West Arms Hotel West Arms Hotel West Arms Hotel West Arms Hotel

ウエスト・アーム・ホテルと下右のサインポストのある交差点の対角にこの村のもう一つの宿泊施設"The Hand"がある(写真下左)。 中世にこの谷で育てた牛や羊を市場に移送する牧童たちのために、この小さな村に2つもの宿が発展したのだという。
6年前にはこのThe Handで2晩食事をしたのだが、2晩目は開店2周年記念のパーティーが開かれており、サービスのバーベキューをお相伴に与ったのだ。 (その模様はこちら) 残念ながら今回は訪問の時間が取れなかった。
下左から2枚目はウエスト・アーム・ホテルの裏庭。何とも贅沢な景色なのだが、このベンチでゆっくり過ごす時間も取れない相変わらずのかっとび急ぎ旅なのだ。

West Arms Hotel West Arms Hotel West Arms Hotel West Arms Hotel

チャーク水道橋・高架橋   Chirk Aqueduct & Viaduct

カントリーサイド・ドライブ旅行の楽しみの一つとして”石橋”がある。中でもビアダクト(高架橋)とアクアダクト(水道橋)の美しさ、スケールには魅了される。 その二つが並んでいる場所があるのだ。チャーク水道橋と高架橋だ。前回はそれとも知らず高架橋を列車が通過する写真を捉える幸運に恵まれたが、 調べてみると、アクアダクトの上を歩けることが判明した。行かずばなるまい。
B5070から少し上った運河の脇に駐車スペースを見つける。運河沿いの閑静な住宅地を歩いていくと、高架橋が見えてくる。 水道橋の袂に2本の橋が見えるビュースポットがある(写真下左)。更に進むと、満々と水を湛えて流れる水道橋のトラフ(溝部)と左手に更に高くを通る 高架橋が並んで見える(写真下左から2枚目)。迫力ある光景だ。
水道橋は1801年の完成で 高さ21m、長さ229mで10本のアーチを持つ。トラフは鋳鉄製だが、石でカバーしてありその姿が見えない。そこが素晴らしい。 鋳鉄製トラフはトーマス・テルフォード(Thomas Telford)によりここで初めてて開発されたものだという。この技術により英国の運河が拡がったのだ。

Chirk Aqueduct Chirk Aqueduct Chirk Aqueduct Chirk Aqueduct

隣に見える高架橋は水道橋より10m高い地上31mで1848年に完成している。高架橋のアーチの先にウェールズの素晴らしい景色が展開する。
次々にカナルボートがやってきて水路を上っていく。ほとんどのボートに犬が乗っている。イギリス人の犬好きが良く分かる。 手を振ってにこやかに挨拶を交わす。とても優しい気持ちになる。側道を歩く人たちとも挨拶を交わす。 ご多分に洩れず「写真を撮りましょうか?」と声が掛かり、ご多分に洩れずアップできない出来具合だ。しかし、その交流が楽しい。
ところで、実はここは世界遺産なのだ。チャーク・アクアダクトのすぐ下流のグレッドリッド橋(Gledrid Bridge)から18km上流のホースシュー滝(Horseshoe Falls)までが ”ポントカサステ水道橋と運河”(Pontcysyllte Aqueduct And Canal)として登録されているのだ。したがって、ここも立派な世界遺産だが、余り知られていないようだ。
下左の写真の奥にトンネルの入り口が見える。このトンネルを潜って更に上流に進むと、世界遺産として有名なポントカサステ水道橋(Pontcysyllte Aqueduct)へと繋がるのだ。 そして更に上流のスランゴスレン(Llangollen)、ホースシュー滝へとつながる。
汽車や船などの乗り物同様、乗ってしまうとその姿は写せない。2本の橋を写すポイントとしては低い水道橋を手前にする東側が良いのだが、 そのエリアに通じる道がないのだ。B5070の歩道から林を透かして微かにその姿を捉える(写真下右から2枚目)。撮影には結構苦労したのだが、今一つだ。
下右の写真は夕方の帰り際に西側から撮った夕日に映える2本の橋だ。

Chirk Aqueduct Chirk Aqueduct Chirk Aqueduct Chirk Aqueduct

ポウィス・カッスル&ガーデン   Powis Castle and Garden

ポウィス・カッスル&ガーデンは私の知る範囲で最大最高の イタリアン・テラス・ガーデンだ。しかも、このガーデンスタイルが大好きなのだ。期待に胸を膨らませてやってきた。
この城はウェールズの他の多くの城がウェールズを征服したイングランド人が建てたのと異なり、イングランドに征服される以前のウェールズ中央部の小王国であった Powisの城として西暦1200年頃に始まり、17世紀の改造を経て今に残るものだ。1832年にはビクトリア女王が訪れているという。
先ずは中庭(Courtyard)に入る(写真下左2枚)。ペガサスの背のニンフは5年前と同じくラッパを吹いている。歌と踊りが好きなのだ。
レセプションで会員証を提示し入場すると2段目のテラスだ(写真下右から2枚目)。左の欄干が中庭だから、テラスの段差の大きさが分かってもらえるだろう。 イチイの刈り込みのでこぼこ(Lumpy)加減がなんとも良い。
下右は元は彫刻を置いてあった壁がん(Niche)だが、今はフクシアが植えられた大きなコンテナが置かれている。その下の銀葉は城の名を冠した アルテミジア(Artemisia)・ポウィス・カッスルだ。アサギリ草に似た蓬科の植物だ。通路のベンチは一方の足にキャスターが、反対側に取っ手が付いていて 一輪車のように押して移動できるアイディアが面白い。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

Powis Castle and Garden

このガーデンは1680年から始まったという。10.5ヘクタールというから東京ドーム2つ以上の広さになる。テラスは4段とも5段とも表現されている。 城の前庭を1段目とすれば5段であるし、次の段から数えれば4段だ。イギリスでは18世紀に吹き荒れたケーパビリティー・ブラウン(Capability Brown)が提唱した 英国式風景庭園(English Landscape Garden)のブームによって多くのテラスガーデンやフォーマルガーデンが壊されたのだが、 ここは余りに急な斜面が幸いしてそのブームに巻き込まれないで17世紀のスタイルが残っているのだ。
そのため1720年頃に植えられたと思われるイチイの木は300年を経過し、10mもの高さに成長している。 その刈り込み作業が高所作業車を使って行われていた(写真下右)。刈り込まれているのはテラスの北東の端の境界にあり "Tumps"(小丘)と呼ばれるのが頷けるほどの大きさのイチイだ(写真右)。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

写真上左は2段目のテラスから一番下の"Formal Garden"、"Fountain Garden"、"Croquet Lawn"を見下ろしている。
上中2枚は3段目の吟遊詩人(Minstrels)2体と踊り子(Dancers)2体の彫像だ。こちらも歌を口ずさみ、踊り出したくなるような陽気な雰囲気に包まれている。 上左から2枚目に4段目の温室(Orangery)が写っている。
写真下左は3段目のテラスから城を見上げる。2枚目は3段目のテラスから東方向、ウェールズの山並みを望む。 右から2枚目は3段目のテラス、右は4段目のテラスの豊かな植栽のボーダー。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

写真下左は4段目のテラスの美しい欄干。コンテナの植栽は赤いフクシア、黄色のカリブラコア、青いロベリアだ。どうしたらこんなに大きくなるのだろう。
4段目はオレンジを育てた温室があるので"The Orangery Terrace"と呼ばれる。19世紀には王族・貴族は競ってプランツハンターを世界に送り込み、 珍しい植物を取り寄せ、それを披露することで自らのステータスを誇ったのだ。その一例がオレンジを温室で育て晩餐会で振舞ったのでその温室をオランジェリーと呼ぶ。 したがって、このテラスは19世紀に改造されたということだ。その温室は下方の彫像の写真に写っている。
左から2枚目は5段目のボーダーだ。右手下には芝の広場が広がっている。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

5段目のボーダーを北東に進むと果樹を植栽したフォーマルガーデンがあり、その先にハーフティンバーのコテージが見える。 1908年に建てられた"The Bothy"だ(写真上右から2枚目、下左)。 花に囲まれ極めてロマンチックなコテージだ。前回訪れた時にはアフタヌーンティーを楽しむ人が見えたが、今日は静まり返っている。 調べたところ、このコテージはナショナル・トラストによって貸し出されているのだ。ハイシーズンの予約は難しそうだし、 二人だけでステイするのは勿体無い気もするが、朝夕の入場者のいないこのガーデンを独り占めできる魅力は捨て難い。近い将来チャレンジしてみよう。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

上左から2枚目はコテージに隣接する建物でオフィスになっているようだ。上右から2枚目は"Fountain Garden"にあるゲート。 門柱の上にウェールズの象徴”ウェルシュ・ドラゴン”が鎮座している。
前回の訪問では孔雀の出迎えを受けたのだが、今年は見当たらない。代わりに彫像の孔雀があった(写真下左)。 フォーマルガーデンの葡萄のアーチトンネルにはたわわに房が垂れ下がっている。壁際を飾るフクシアも見事な広がりを見せる。豊かな庭だ。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

この城は宮崎駿監督の名作「天空の城ラピュタ」のモデルともいわれている。真偽は分からないが、下の4枚を見たらそれと頷けなくもない。
左から、4番目のテラスから見上げた城、コテージ前の果樹のフォーマルガーデンから見上げる城、ファウンテン・ガーデンから見上げた城、 ファウンテン・ガーデンの並びにあるサンダイアルの広場から望む城。本当に美しい。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

実りの秋をテーマに4枚。アーチトンネルの葡萄。真っ赤に実る林檎の先に浮かぶお城。収穫した林檎でリンゴの木の再生資金を募っている。 こちらでは、こうした不揃いのリンゴが八百屋の店先に並び、量り売りされている。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

数多い彫像の中から、左は中庭のペガサスとニンフ、"Fame"と名付けられているらしい。2枚目はギリシャ神話に登場する場面でヒュドラ(Hydra)を退治するヘラクレス(Hercules)、 ヒュドラはヤマタノオロチならぬ9つの頭を持つ大蛇で頭を一つ切るとすぐに2つの頭が生えるという。背景は上述のイチイの"Tumps"(小丘)。
この庭に戻ってくるに当たり再会を楽しみにしてきた娘がいる。”鶏を頭上に掲げて弾けるような笑顔を見せている少女像”だ。 彼女の居場所は第2のテラスから秘密の階段を上った第1のテラスとの中間の踊り場だ。もちろん真っ先に秘密の階段を探し会いに行った。 今年もはじける笑顔で私に元気をくれた。通りがかった人に「この娘に会いたくて5年振りに遣って来た」と話すと 「彼女も喜んでいるでしょう」と応じてくれた。
右から2枚目はオランジェリーの前のフルート奏者の像(Statue of a flute player)。温室の中は見逃した。 温室の前だからといって何も裸にならなくとも・・・。同じテラスにもうお一人裸の方がいらっしゃいました(写真下右)。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

最後に大きなコンテナの花々を。左は2段目のテラスの壁がんの赤いフクシアと赤・青のセージのコンテナ。 2枚目は2段目と3段目の階段にあったセダムの黒法師やドドナエアなど黒い葉を中心に寄せ植えしたコンテナ。 3枚目も同じ階段のフクシアを中心にした寄せ植えだ。4枚目は4段目のテラスの赤いフクシア、黄色のカリブラコア、青いロベリアのコンテナ。 5枚目はコテージの門柱の上のコンテナ。花はセンテッドゼラニウムだったと記憶している。期待通り、大満足だ。帰り道の坂も決して苦にならない。

Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden Powis Castle and Garden

スランゴスレン&ポントカサステ水道橋   Llangollen & Pontcysyllte Aqueduct

スランゴスレンは6年振りの訪問となる。観光の街らしく明るい雰囲気に包まれている。 世界遺産となった”ポントカサステ水道橋と運河”観光の拠点となる街だけに人で賑わっている。街中のパーキングは満車だ。 6年前と同じ街外れのロングステイのパーキングに行くと折り良く1台が出るところだ。脇に避けて待っているとドライバーが遣ってきて チケットを差し出す。見ればまだ6時間も駐車時間が残っているではないか。ありがたく頂戴する。
ここはウェールズだから様々な案内はウェールズ語と英語の二重併記となる。写真下右2枚は男性用トイレの案内と前方優先道路ありの交通標識だ。

Llangollen Llangollen Llangollen Llangollen

スランゴスレンのお目当てはカナルボートで世界遺産の運河と水道橋を行く旅だ。09年に世界遺産に登録されたばかりなので スランゴスレン・ワーフ(Llangollen Wharf)のチケットを取るのには苦労した。 チケット売り出しは乗船の2週間前となっているようだが、ホームページをチェックしていると必ずしもそうとは限らない。 そして、売り出した途端に8割ほどの席が埋まっているのだ。団体客が優先されていると思われる。
他の予約事項はすべて済んだのにカナルボートだけが残った。小まめにチェックしていると9月6日に売り出されているのに気付く。 すぐさま手続きをしたが、スランゴスレン発は売り切れていた。やむなく残り少なくなっている"Froncysyllte to Llangollen"の便を予約する。 フロンカサステ発スランゴスレン行きだが、スランゴスレンに集合してコーチでフロンカサステに移動し、カナルボートでスランゴスレンに戻る旅のようだ。

Llangollen Llangollen Llangollen Llangollen

この"Llangollen Canal"は18世紀後半にこの地域で採れた豊かな石炭や石材などの天然資源をリバプールやマンチェスターに運ぶために造られた "Shropshire Union Canal"の支線として造られた運河だ。ポントカサステ水道橋は上述のチャーク水道橋を設計したトーマス・テルフォードによって1805年に造られたもので、 イギリスで最も長く(307m)、最も高い(38.7m)水道橋だ。1スパンが16mの19連アーチからなる。トラフは幅3.4m、深さは1.6mで鍛鉄と鋳鉄を使った金属構造だ。 金属剥き出しだけに私としては美しさにおいては石で鋳鉄部分を隠したチャーク水道橋の方に軍配を上げたいところだ。

Llangollen Llangollen Llangollen Llangollen

スランゴスレン・ワーフのオフィスでチェックインをすると「下のバス乗り場で14時のバスに乗れ」とのことだ。「バス乗り場を説明してくれ」と言うと、 巨体のおじさんがオフィスを出て来てくれた。巨体の余り膝に障害のある足を引きずって、坂を下ってバス停が見えるところまで案内してくれた。 ショップでアイスクリームを求め、これを舐めながらバスを待つ。時間通りにダブルデッカーが遣ってきたので2階に乗り込む。 女性運転手だが、路肩の樹木の枝をバシバシと跳ね除け山道を突っ走る。思わず頭を低くしてしまう。

Carlton Garden Centre

この手のものは乗ってしまうと自らにはその姿が見えないので、案外つまらないものなのだが、このカナルボートは違う。 前を行くボートや擦れ違うボートが手に取るように近くて自らの姿を連想させてくれる。脇の通路を歩く人とも声を掛け合える近さだ。 そして、高いところから見下ろす景色も最高だ。緑に包まれたウェールズの山並みが美しい。
チャークで並んで走っていた鉄道がここでは1kmほど東を通り、ニューブリッジ(Newbridge)高架橋として美しいアーチを見せている(写真上左から2枚目)。 チャーク高架橋と同じく1848年の完成だ。二つの橋の下を流れるのは黒々とした水を湛えるディー川(River Dee)だ(写真下右)。
側路を歩くカメラマンの大きな太鼓腹に丁度収まったカメラの姿がユーモラスで笑ってしまう(写真上右)。
しかし、世界遺産のビアダクトの姿がないのも寂しいので"Wikipedia"の写真をお借りした(写真右)。

Llangollen Llangollen Llangollen Llangollen

運河には柵などは一切ない。橋の上ではさすがに谷側には柵がつけられているが、運河側にはない。オウンリスク(Own Risk)の精神が行き渡っているのだ。 羊さんの柵はあるのだが、乗り越えて水辺に遣って来た羊がいる(写真上左)。
運河脇の木々もすっかり秋の装いだ。赤、黄、黒などの実をたわわに付けている(写真下左2枚)。
ボートは団体客が多く満席状態だ。6年前は自由に動き回って写真を撮れたが、今年は自分の席からほとんど動けない状態だ。 ボートが通る時に手動で挙げる跳ね橋の姿も上手く写せない(写真下右から2枚目)。 跳ね橋の様子は05年の写真をご参照あれ。

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ヴァレ・クルキス修道院&カールトン・ガーデン・センター  Valle Crucis Abbey & Carlton Garden Centre

Carlton Garden Centre

2時間のクルーズを含め3時間のスランゴスレン滞在ですでに16時20分だ。ラストアドミッションぎりぎりだが、 ヴァレ・クルキス修道院の廃墟を見に遣って来た。 案の定、閉まっていたが、1201年に建てられたというシトー派修道会の修道院は外からでも西正面の壁とバラ窓の輪郭はしっかり見られる。 決して大きくはないが、どっしりとした構えで厳粛な雰囲気を湛えている。
次の目的地はカールトン・ガーデン・センターだ。 こちらも営業時間ぎりぎりの17時30分に到着した。大きな工業団地のような場所だ。店の入り口でいきなりお目当てのフェアリーに出合う。 正に遭遇だ。これはラッキー、他にもあるかもしれないと期待して店内を回るが、それは高望みだった。最初に出合った埃にまみれたリーディング・フェアリーだが、 売り場で埃を払ってもらうと綺麗になった(写真右)。後ろにソーラー電池が付いており、夜になると本の部分が光るのだ。旅の最後に素晴らしいものを見つけ大満足だ。

Valle Crucis Abbey Valle Crucis Abbey Valle Crucis Abbey Valle Crucis Abbey

ウエスト・アーム・ホテル   West Arms Hotel

West Arms Hotel West Arms Hotel West Arms Hotel

West Arms Hotel

帰り道、今夜のディナーをホテルにするか6年前の思い出の”ザ・ハンド”にするか迷った末、この旅最後の晩餐は静かにホテルで楽しむことにする。 18時10分、ホテル帰着。19時からのディナースタートを予約する。部屋で一休みの後、着替えをしてディナーへ。ラウンジが先客で埋まっており、 バーでビールをいただきながらメニューを選ぶ。2コースメニューに決め、前菜(Entree Dishes)は 妻が・ A Carpaccio of melon summer fresh fruits   私は・ Slices caramelised Duck breast on a watercress, Orange and mixed laef salad sprinkled in a Port Wine dressing
主菜(Main course)は 妻が・ Roast Fillet of Hake with sun-blush tomato and new potatoes, finished in a cream sauce   私は・ Beaf Steak(当夜のメニューをいただいてきたのだが、当夜のメニューに載っていないスペシャル料理なのでディテールがない)をオーダーする。
旅の最後の晩餐ということでシェフも顔を出してくれたり、絵画教室の皆さんとも会話を交わしながらの楽しいディナーだ。 絵画教室は5日間の日程で行われているらしい。趣味のカルチャー教室にカップルで全てがカップルで参加されているのが素晴らしい。 テーブルセッティングも雰囲気が良く、前菜と主菜の間には口直しのグラニテも供され、優雅にゆったりといた時間を過ごす。 棚にはThe AAのロゼッタ・アワードの飾り皿が誇らしげにずらりと並べられている。
部屋に戻ると21時を過ぎている。最後のパッキングは明日に回し、シャワーを浴びて早々に爆睡。

West Arms Hotel West Arms Hotel West Arms Hotel

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