第12日 6月27日(月) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
Thorpe Lodge
今日も朝から上天気だ。早速昨日から気になっているガーデンに出る。スケールの大きな庭だ。
2階の部屋の窓から見えていたのは広い芝の広場を囲むボーダーガーデンだ。一方は高いレンガの壁のボーダー、
一方は林とボーダーだ。また一方は低い壁を隔てて牧草地が開けヒツジがたくさん草を食んでいる。鳴き声も元気だ。
そして一方が白い壁の家だ。家の壁にもバラやアイビーが這っている。強い陽射しの中、開放感溢れる庭だ。
高いレンガの壁の向こうは何だろうと、回り込むと立派な門の向こうにフォーマル・ガーデンが広がっている。 反対側の壁面は高いイチイの垣根とトピアリーで囲ったガーデンだ。ここがメインのガーデンだろう。さすがに B&B for Garden Lovers のB&Bだ。ローズ・ガーデン、ボーダー・ガーデンと3つの長方形のポンドが配されている。ポンドの縁にはいろいろな動物の オブジェや日時計などがアクセントとなる。日時計の奥には小さいながらプールがある。よくコントロールされた庭だ。
その内に犬達も一緒に散策だ。黒い大きな良く手入された犬だ。躾は余りよくない様だ。人懐こい犬で大きな体を
摺り寄せてくる。ちょっと怖い気もする。
さて、朝食だがこれが少し変わっている。初めての経験だが、パンの上にスクランブルエッグ・ベーコン・トマト・
マッシュルームなどが一緒に乗っているのだ。内容はフル・イングリッシュ・ブレックファストと同じなのだ。
別々に盛り付けたほうが見た目もよいと思われるが…。それに、量も少し寂しい。こんなやり方もあるのだ。
この間犬達は専用のソファーでおとなしく我々の食事を見つめている。
RHS Harlow Carr
一昨日、時間に間に合わず再訪を誓った
RHS Harlow Carrに来た。
ショートカットの道を見付けたつもりが迷ってしまう。急がば回れだ。
RHS (Royal Horticultural Society) : 王立園芸協会だけに植栽が参考になる。多くの種類の植物を、いかにも園芸らしく
植栽している。様々なオブジェやモニュメントも面白い。それでいて猥雑になったり諄さがない。ゆったりとして爽やかな庭だ。
コスモスの花壇(コスモス畑ではない)は晴天続きで水遣りに忙しい。カラフルな花壇には心が弾む。
蔓を巧みに使った花壇の仕切り、アンスリウムやグラスと良く解け合っている。
このガーデンは細かく仕切られていなくて、連続して異なる雰囲気の庭に誘われていく感じだ。全体として捉えても、
個別に間近で見ても楽しめる。更に奥にはウッドランド・ガーデンの森も見える。
Plant CentreやGift Shopも充実している。もう一つHarrogateのBettysのCafe & Shopがある。お茶には早い時間なので、
ドライフルーツケーキを求めランチ代わりに楽しむ。妻は小振りなトートバッグも気に入ったようだ。
Castle Howard Garden
Castle Howardが近づいた。
Unclassifiedの真っ直ぐ一本道にゲートが2つ見える。2つ目のゲートの中にオベリスクが見える(決して斜塔ではありません)。
1つ目のゲートからオベリスクまで優に1.5kmはある。オベリスクのランダバウトを右折すればCastle Howardが見えてくる。
駐車し、門をくぐると石の建物に囲まれた広い中庭だ。左にティールーム、右にギフト・ショップだ。入場前にショップで
お気に入りを幾つも発見、帰りが楽しみだ。正面の建物のレセプションから入場する。係員が極めて丁寧な対応をしてくれる。
清々しい思いだ。
この庭のハイライトの花は3つ。デルフィニウム・キンギョソウ・バラだ。
デルフィニウムは白とブルーが3色、ソフトな色合いだ。キンギョソウは黄色、立体的なヘッジの花壇に植栽されている。
バラがまた多様だ。歓声とため息とが交互に押し寄せる。
左から、このソフトな色が素敵なデルフィニウム。池の睡蓮と鴨。優しいピンクのオールド・ローズ。芝をついばむ小鳥。 バラ園に咲いていたフロックス。皆色合いが好みだ。
入場して直ぐの壁沿いにオールドローズのボーダーが伸びる。さらに、レンガの壁とイチイで区切られたローズ・ガーデンが、 二重三重に続く。煉瓦壁にはランブラー・ローズが見事に這い上がり、芝で囲まれた花壇には色とりどりの多くの品種のバラと、 それを引き立てる草花とのコンビネーションが絶妙だ。バラの仕立ても様々に工夫され日時計やオブジェなども多様だ。 ベンチも幾つも置かれており色・形・香りをゆっくり楽しむ。
広大なガーデンの先に、18世紀のお館は荘厳な姿を見せる。これが個人の所有でありEstateとして運営されている。
階級と富の集中に首を傾げないでもない。(これを維持していくのは、それなりに大変な苦労であろうとは承知している。)
お館の壁面や屋根には夥しい数の彫刻が見られる。そして、お館前から南に伸びる芝の庭には壮大優美な噴水が吹き上げている。
大きな池の向こうには霊廟やらテンプルやらが聳えている。何とも豪壮なものだ。
帰りももう1度ガーデンを歩いて帰る。やっぱりデルフィニウム・キンギョソウ・バラだ。
ギフト・ショップでさっき見つけたお気に入り(リボン刺繍を施した手鏡ケースやメガネ・ケースなど)を何点かゲット。
良いお土産が出来た。ティールームでサンドウィッチとビールでランチとする。
York
ヨークといえば第一はYork Minsterだろう。
充分な準備にもかかわらず苦労して探したパーキングは、City Wallの城門(Bar)の一つBootham Barの直ぐ外側だ。
Bootham Barは14世紀(一部は11世紀)からの建造物という(写真下左)。
重厚な城門をくぐり真っ直ぐ進むと直ぐにYork Minsterの西面(West Front)が見える(写真下中)。
青い空に二つの塔がくっきりと聳え厳粛さの中に美しさを感じる。右側に回りこんで、South Transeptから入場する(写真下右)。
バラ窓を中から見るのが楽しみだ。
バラ窓(The Rose window)は13世紀の製作でガラスは薔薇戦争の後に入れられたという(写真下左から2枚目)。
写真下左はキリストの処刑(中)、昇天(左)、復活(右)を表しているという。
Great West Windowは14世紀の作だ(写真下中)。そして、East End Lady Chapel のステンドグラス(写真下右)。
天井や柱などの建築美と併せステンドグラスの色彩と光の美しさを満喫。厳粛さが弥増す。
Minsterは大きすぎて全体の姿をカメラに収めるのに一苦労だ。美しい姿と石の色の美しさも加担しているだろう。
Fountain AbbeyやCotswoldsの石の色に似ていると思う。
市街地散策とショッピングに歩く。路地からも至る所でYork Minsterを見られる。
私達の結婚記念日は7月6日だ。記念として毎年ティーカップ&ソーサーを1客ずつ購入し続けて20年を越す。
(このコレクションも何時かマイサイトで紹介したい。)今年はこの旅の最中に記念日を迎える。
どこかでカップ&ソーサーを購入しようと決めてきた。あちこち歩いた末、Stonegateに素敵な陶器やクリスタルの店を発見、
Mulberry Hallだ(写真下真中)。
なんと1434年の建物だ。上の階に行くほど迫り出している。きしむ階段を上り天井の低い売り場に、右の写真の絵柄の
カップ&ソーサーとケーキ皿を見つけ購入する。爽やかな色柄が気に入った。イギリスのRoyal Crown Derby社の製品だ。
クラフト店のショーウインドーにフェアリーのオブジェを発見、店に入って値段を尋ねる。少し高めなので一旦店を出るが、
どうしても気になる。もう一度店に戻り値段交渉、何とか納得の線に到達。買うことにした。現品限りということで、
ようやく出てきた品物には、大きな台座も付いていた。これじゃあ持って帰れない。丁寧にお詫びを言って断念する。
(後で考えるとフェアリー本体のみの価格として納得したのだから、本体のみ連れて帰っても良かったのだ。)
街の広場は華やかに花で飾られている。通りでは至る所で古い建物が見られる。写真下右から2枚目のPunch Bowlは
幽霊が出るパブらしい。如何にもそんな雰囲気がする。写真下右はナショナルトラスト管理の建物だ。
街並を楽しみながらMonk Barに到達した(写真下左)。ヨークといえば第二はCity Wallの散策だろう。Monk Barの入り口から 城壁に上がりBootham Barまでを散策する。York Minsterの美しい姿が良く見える。城壁を進むに従い違った表情が見られ楽しい。 (右の写真のアングルは素晴らしいと、ひとりごちる。)
Newby Hall
本日最後の予定はNewby Hallだが、例により時間が遅すぎる。
しかし、B&Bの直ぐ近くなので外からでも一目と寄ってみた。それが素人考えというものだ。広大な敷地に阻まれ、
見えるのは牧草地のヒツジだけだ。あえなくお屋敷の縁を巡って帰還となる。
Thorpe Lodge
Thorpe Lodgeの室内だ。左の写真のGreen Roomをウェブサイトで見つけ3泊予約したが、Reconfirmがされていなかったため
改めて予約した時には昨日分は満室だった。同一地区で2ヶ所に泊まるのは何かと面倒だが、どうしてもこのGreen Roomに
泊まりたくて再予約したのだ。
予想以上のロマンティックさに驚いた。カーテンはもちろん椅子やクッションまでベッドカバーとお揃いだ。おまけに
クローゼットの扉にはベッドカバーの絵柄をペイントしてある。少し稚拙な感じだが女主のJulietの手描きだと言う。
バスルームも壁中にボーダーガーデンの様子がペイントされている。銭湯か露天風呂に入った心地だ。
こちらはプロの仕事だと言う。写真右のドアーがバスルームへの出入りのドアーだ。為念。
Twenty Seven
今日のディナーは、高潔なる女主のJulietのご託宣の27(Twenty Seven)にする。今日は27日だが特にサービスもないようだ。
Riponのタウンセンターのパーキングに入れるようアドバイスがあった。6時以降はFreeなのだ。
この街にもハーフ・ティンバーの素敵な建物が多い。立派なオベリスクも建っている。
27はイタリアン・レストランだ。間口の割に奥行きがあり、テーブル数も多いのだが満席だ。
オーダーは、Mixed Italian、Avocado Prawn、Traditional Pasta with Mascarpone、Lobsterのトマトチリソースだ。
私の舌にはまずまずの味と言うところだ。Mixed Italianのハムやサラミの塩気と生野菜の取り合わせが一番と言ったら、
シェフが怒るだろう。Avocado Prawnも良かった。パンに付いてきたオリーブの実もワインに嬉しい。
”Topic” 特集 ”橋” 石橋編 その1 Topic一覧はこちらへどうぞ
特集”橋” 第2弾は大好きな”石橋”を取り上げよう。今年は意識して橋を撮影した。それでも整理してみると30足らずだ。
道路と橋は通常、直角に交わっている。と言うことは橋を渡ってもその姿は見ることができない道理だ。橋の写真を撮るためには、
車を降り、土手に下る。土手がなければ草を踏み分け…。などの努力が要求される。その前に車を駐車しなければならない。
ところが石橋は交互通行が多く、橋付近での駐車は難しいことが多いのだ。そして時間も要する。渡りながらどんな橋だろうか?
見てみたいとジリジリしながら過ぎ去った橋の方が多いだろう。
そんな苦労の自慢コレクションを時系列に2回に分けての紹介だ。(勿体つけて小出しで失礼。)
全ての橋を渡った訳ではないが、Fountain Abbeyを除き現役であり、交互通行だ。交通量の多いCrickhowell Bridge、
Pateley Bridge、Aray Bridgeは信号による交互通行となっていた。
Aray Bridgeの右の写真では信号待ちの車の列をご覧いただける。
コメントは @ 橋名、 A 道路ナンバー、 B 川名、 C 訪問日の順だ。
Crickhowell Bridge A4077 Afon Wysg (Usk River) 6月18日 |
Elan Valley Elan Valley Afon Elan (Elan River) 6月20日 |
Llanrwst Bridge B5106 River Conwy (River Colwyn) 6月21日 |
Beddgelert Bridge A498 Afon Colwyn 6月21日 |
Canal Boat Trips The Llangollen Canal イギリスで 最も人気のある美しい運河だ 写真左はPontcysyllte Aqueductから見たRiver Deeに架かる石橋 右3枚はThe Llangollen Canalに架かる橋 跳ね橋は番外 6月24日 |
Llangollen Bridge A539 River Dee 6月24日 |
Fountain Abbey Fountain Abbey River Skell 6月26日 |
Pateley Bridge B6265 Nidd River 6月26日 |
Cockley Beck Bridge Unclassified River Duddon 6月29日 |
不明 Revenglass & Eskdale Railwayから見た石橋 6月29日 |
Aray Bridge A83 Inveraray Castleの袂の美橋 River Aray BridgeとCastleのツーショットは自画自賛 7月3日 |
不明 Unclassified Loch Morar湖岸 7月4日 |
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