2001の旅 コッツウォルズ・湖水地方 その3

花花

第2日 6月22日(金)  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程   Newbury --- Bourton House Garden --- Upper Slaughter --- Lower Slaughter --- Hodges Barn ---
Buscot Park --- Burford --- Bibury

6時に目が覚める。モーニングティーを楽しんでから、田舎道のドライブに出る。
行く手に何やら動くものが居る。目を凝らすと野うさぎだ。そこかしこに出没する。
車の気配を消してそっと近付く。10メートル位まで近付いて写真を撮ったのだが、返す返すも残念だ。
この朝のドライブで見た動物は、うさぎ・牛・馬・羊・雉をはじめ珍しい野鳥だ。
カントリーサイドを満喫。昨日見つけた公園の緑の中を散策し B&B に戻る。
Rookwood Farm House は Farm House と言うだけに裏手が広大な牧草地だ。
馬が1頭いた。乗馬用なのだろうか、専用の運搬車もある。金網で仕切られた中に子犬が10匹あまり。
ブリーダーなのかもしれない。闖入者に対し盛んに吠える。その声を聞きつけたのか、ご主人が顔を出す。
朝の挨拶をして気が付いた。時計を夏時間に合わせてなかった。と言うことは5時に起きたことになる。
Farm House のお庭をもう1廻りし、紅茶を飲んでドライブコースの確認をし、ようやく朝食だ。

Rookwood Farm

カントリーサイド・ガーデン巡りを企画して驚いたことは、ガーデンのオープン時間が様々なのだ。
年に数回しかオープンしないところは論外として、週に1日あるいは2・3日しかオープンしなかったり、
オープン時間もまちまちで11時からとか14時からといった具合で、
充分な調査の上訪ねないと時間のロスに繋がりかねない。
「ウィリアム・モリスが愛した庭」として有名な Kelmscott Manor は
水曜日のみのオープンなので、調整できず今回は泣く泣く断念した。

The AA

最初の訪問地は「 Bourton House Garden 」
" Opening Dates and Times: late May to late October Thursday and Friday Open 10am to 5pm "との情報だ。
と言うことは今回の日程では今日しかチャンスが無いのだ。
ドライブルートの決め方については詳しくは「ドライブ=The AA & Multimap」をご覧いただくとして、
「 The AA 」 = The Automobile Association の Route Planner は優れものだ。
Route Planner が示してくれたルートで何度もシミュレーションしてきたお陰で、
現地まではスムーズに到着したがガーデンが見つからない。
案内板が小さく控え目なのでスピードが出ていると見落としてしまうのだ。
いったん通り過ぎて小さな村を通過して U ターン。それでもオープン前に到着だ。計画通りだ。
ガーデンについては小ぢんまりした良く手入れされたガーデンと記憶しているがウェブサイトを参照ください。
(写真もウェブサイトの The Garden でお楽しみください。下に一部借用しました。)

Bourton House Garden Bourton House Garden

次に目指したのは「 Upper Slaughter 村」だ。 美しい川に沿った村として紹介されている。行くべしと訪れた。
村の中心の教会横の小さなパーキングに車を停め、村の散策。
小さな川だが美しく豊かな流れの Eye 川の畔に沿う小さな村だ。
水車があり、少女がスカートをたくし上げ水に戯れ、サイクリストが涼をとり、馬で川を渡るライダーがいる。
日本じゃない!これがイギリスか!来て良かった!
「 Lower Slaughter 」までは 1 km 足らずだ、 Eye 川の畔を歩いたら楽しかろうが、ドライブ旅行の弱点がこれだ。
車で移動、パーキング探しに手間取る。初めての路上駐車、道路脇の黄色の二重線は駐車禁止とウェブサイトで聞いているが、
そうでない所でもぽっかり空いたスペースがあると、ここで大丈夫かと心配になる。何もかもが初体験、胸が高鳴る。
村に入ると Eye 川が歩道と同じレベルで清らかに流れている。
その両脇の民家は家毎に趣向を凝らし、丹精こめた花で飾られている。
花に誘われ路地に入って一軒一軒観賞していると先に進まない。
ウェブサイトで見たまんまの白い欄干の細い橋があった。見るものすべてに感動だ。
その先の水車小屋「 The Old Mill 」で お土産を物色し、名物のアイスクリームをいただく。
パーキングの制限時間が迫る。仕方なくの戻り道、村の入り口に当たると思われる場所にホテルがあった。
陽光の中外で食事を楽しむ人達が見える。あんなふうにのんびりしたいと思い、
フロントに訊ねた。食事だけで駐車OKかと、OKの返事に車を移動しレストランに入る。
こんなことも初めてのことだけに緊張する(今思えば苦笑するしかないのだが)。
テラスに出てハンギングバスケットとコンテナの花に囲まれサーモンバゲットとチキンバゲットにミルクティーをゆっくり楽しむ。
非日常、こんな時間を持てることが旅の目的の一つだ。後のスケジュールを忘れこの時を楽しむ。
(写真はウェブサイトの Photo Gallery でお楽しみください。下に一部借用しました。)

Lower Slaughter Lower Slaughter Lower Slaughter

Hodges Barn

次の訪問地は Hodges Barn だ。 A 429はひたすら真っ直ぐな道だ。昔ローマ人が作った道は 全て真っ直ぐだったそうだ。で Fosse Way と呼ばれるらしい。真っ直ぐに加えアップダウンが激しい。 ジェットコースターのようだ。コンパクトカーでは登りは青息吐息だが下りは時速90マイルを超えてしまう。これが楽しい。
A 429から B 4040を経て牛の放牧場の中のアンクラシカル道路を通って Hodges Barn 到着。 ゲイトをくぐってお屋敷前に駐車すると先客の2人の日本人がいた。どうやら今日は非公開日でアポイントが無いものは 入場できないようだ。残念、調査不足だった。そこに上品な婦人が登場。折角遠くから来たようだから特別に入場させてあげる。 でもパーキングは外なの。これは失礼。ビジター用パーキングに車を移し、フロントガーデンから見せていただく。 広さは無いが充実した濃密なガーデンだ。面白いことに可愛い飼い犬が案内するように先を歩く。この犬の写真もお見せできない。 恨めしいや雷。バックヤードも含めバラが豊富なガーデンと記憶している。
先客の2人の日本人はホンダの駐在員の奥様方でガーデン巡りを楽しんでいるとのこと。
最初に訪れた Bourton House Garden 共々個人の庭とは思えない素晴らしさだ。

次は「 Buscot Park 」だ。 ここは「ナショナルトラスト」 の管理である。
荘厳なお館には様々なコレクションやシアターがあるらしい。私達の目的はガーデンだ。
ところが私たちが考えるフラワーガーデンはここには無い。 Garden でなく Park であり Ground なのだ。
ウォーターガーデンやウッドランドガーデンなど初めて見る形式のガーデンばかりだ。
充分理解し得ないまま消化不良で見学終了が本音だ。(現在に至るもその傾向は抜けていない)
(写真もウェブサイトの The Grounds などでお楽しみください。下に一部借用しました。)

Buscot Park Buscot Park Buscot Park Buscot Park Buscot Park

Burford がおしゃれな街だとの情報があった。 A 361を北上するとそのまま High Street になり
下り坂となる。道路は片側1車線だが駐車スペースが取ってあり広い。視界が開け素晴らしい眺望だ。
両側のお店の建物もおしゃれな雰囲気だ。フェスティバルでもあったのか、仮装した人が大勢いた。
街の外れに中世の橋があり、ここの眺めが良いとの情報もあった。橋は狭く交互通行のシグナルがある。
日本なら架け替えるか拡幅工事をするところだろうが、こちらの人は古いものを大切にする。
そのためには多少の不便は甘受するのだ。見習いたい。
中世の石橋も High Street も車窓見学では充分良さは分からないが、
その雰囲気だけ感じて今夜の宿泊地 Bibury に向かう。
「 Bibury 」は1999年のツアーで訪ねた際、最も印象に残った村だ。
この村の夕暮れを散策したくて 宿泊地とした。見慣れたスワンホテルの前まではすんなり辿り着いた。
しかし、 B&B を探すのに手間取った。ようやく電話ボックスを見つけ電話をすると、
なんと電話ボックスの直ぐ前が捜し求めた B&B だった。
景観を妨げないよう看板が非常に控え目なので、よほど注意していないと見落としてしまう。

Arlingtonrow Swan Hotel

チェックインして早速散策に出る。
「スワンホテル」(写真上右)の前を流れる Coln 川の清流を泳ぐ鴨の愉快な写真が撮れたっけ。
店も民家も2年前のままだ。アーリントンロー(写真上左)の裏手からフットパスを丘に登る。
「 Bibry Court Hotel 」(写真下)が見える。豪壮な建物に広大な前庭が広がっている。
まだ陽は高い、散策はここまでとして夕食にしよう。スワンホテルの屋外のテーブルでいただく。
名物の鱒のグリルが美味しい。少しも生臭くない。身がほろほろ、熱々だ。ワインでカンパイ。
今日は結婚披露宴があったらしく、庭にテントが張ってある。その中で宴会はまだ長引いているらしい。
陽気なお喋りの声と笑い声が届く。新婦が可愛い。

Bibury Court Hotel
(写真はウェブサイトでお楽しみください。一部借用し掲載しました。)


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