第8日 6月10日(木) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
Gwynoon 最後の朝となった。本当に居心地の良い B&B だった。 Keith の心配り、おいしい食事、部屋からの眺望
それぞれ満足した。最初の日以来 Monica の姿を見ないと思ったら、手に怪我をしてどこか遠くの町の病院へ
息子さんと行って来たらしい。その間息子さんのフィアンセが B&B のお手伝いをしていた。サービスできなかったことを
盛んに謝ってくれる。 Keith や息子やフィアンセの協力への感謝の言葉も聞かれた。素晴らしい家族愛を感じる。
このテラス(写真下中)でのサンセット・ディナーを何時の日か実現したい旨伝え、息子さんたちの幸せな結婚を祈りおいとまする。
St. Agnes の街外れの丘が View Point との情報であったが、探し当てられずパス。今日は幸先が…。
次は Newquay サーファーのメッカとのことである。かなり大きな街だ。例によってパーキング探しで迷う。
行き着いた先は Towan Head らしい。広いパーキングの先に大きなケルト十字が立っている(写真下中)。岬の東側が
Newquay Bay 、西側がサーフィンのメッカ Fistral Beach であった。風は変わったか…うまくいった。
パーキングから海沿いに岬の先端を目指す。左がゴルフ場だ。ゴルファーの数はパラパラとしか見えない。日本でのゴルフは
優秀な成績で中退した私だが、いつかは妻とともにイギリスでゴルフをしたいと願っている。無粋な金網が張ってある。
さほど危険とも思われない。侵入する心無いサーファーがいるのかも。右側はホテルや B&B がカラフルに並んでいる(写真下右)。
サーファーが出入りしている。ゴルフ場の先の海岸に白波が立っている。サーファーも確認できる(写真下左)。今日は穏やか
過ぎて大きな波がなかなかやってこない。コバルトブルーの波と白いしぶきにしばし見とれる。岬の先端に立派な
ホテルが建っていた。 The Headland Hotel だ。
Tintagel に向かう途中 A 39で大渋滞にはまった。2年前に大渋滞の末、事故通行止めで A 道路を下ろされ、別の手段もなく 2時間ほどロスをした経験があるが、それに次ぐ渋滞だ。Royal Cornwall Show なるイヴェントがあったようで それに向かう車の渋滞だったようだ。馬の関係のイヴェントらしく会場には馬が沢山いた。今回も目的地までは一本道、 ひたすら待つのみだ。渋滞解消後も A 39を更に北上する。
Tintagel 直前で、風力発電のプロペラ群に出合った。コーンウォールの海岸は風が強いので風力発電に適しているらしく、 地図上ではあちこちに見たのだが、現物は初めてだ。これを称してバトンガールといったサイトがあったが、見えなくもない。
Tintagel に来た。アーサー王生誕の地だ。人も車もいっぱいだ。この旅最高の人出の観光地だろう。 アーサー王の生まれた城へは急な坂道を海岸線まで下りていく。帰りが心配になる。下りついた海岸は岩場で、そこここに 洞穴があり波に洗われている。アーサー王が赤ん坊の頃育てられたと言う魔法使いマリーンの洞穴(写真下左から2枚目)も 今日は穏やかそうだ。洞窟まで下りるのは at your own risk とあるが、今は満潮で無理だ。
城は本土の部分と島に跨っている。島には木製の橋を渡る(写真上中)。島に渡った最初の部分が
Island Courtyard だ(写真上右から2枚目、下左2枚)。中庭を囲み幾つかの部屋の跡が残っている。
入り口や窓などもはっきり分かる形で残っているものもある(写真上右から2枚目)。 奥に進むと右手に美しい紺碧の海だ。
Barras Noseと呼ばれるらしい(写真下中)。 Dark Age House という中世の建物跡を通り過ぎ、
丘のうえから臨めば Dark Age House を経て、 Courtyard 、その向こうに、延々と木の階段を登って行く
本土の城が見える。勇壮なスケールだ(写真上右)。
更に石段を登ると平原というか台地に出る。かなり広い場所である。ここは城の生活の部分があったようだ。 Chapel 、
Well 、 Garden や Tunnel という冷蔵施設のようなものもあったようだ。
Chapel 跡からの素晴らしいパノラマだ(写真下右から2枚目)。左下に島側の Courtyard 、中央に本土側の
木の階段と城跡その向うが Tintagel の街になる。 Well には水が溜まっているが真水なのだろうか。
Garden は、いわゆる庭ではなく、20 m ×30 m 位の石垣で囲われた花壇である。ここで切花など栽培し、
城を飾ったものと思われる。
風は強いが好天に恵まれた。明るい海の陽射の下ではアーサー王の神秘よりもスケールの壮大さに圧倒された格好だ。 取り付きといい、城内といい体力を求められる。
青息吐息で Tintagel 街に戻ってきた。ここには Old Post Office があるはずだ。パーキングの 直ぐ前にあった。屋根が波打つ正にオールドな建物だった。ナショナル・トラストの管理である。外から見たら平屋にしか 見えないが2階建てだ(写真下左)。天井も低く、部屋も狭い。間取りは上手に活用していると感心する。こういう建物にも フロントヤード・バックヤードは備えられている。屋内に反し明るいバックヤードだ(写真下中)。ここでポストカードに スタンプを押してもらい自分宛のカードを送った(写真下右)。
Tintagel の隣村 Boscastle は B 3263で激しい坂道を下った海岸沿いの港村だ。ここも底抜けの明るさが
覆っている。 Inn のガーデンテラスでクリムティーの昼食。スコーンがお店によって特徴がある。コーニッシュ・クリームは
文句なし、美味しい。デヴォンとの比較はしないでおこう。
Valency 川(写真上左)沿いに港のほうに下っていくと、右手にティーハウスやショップが並んでいる。
花で飾られたこのショップの屋根の波打ち具合は何としたことか、年代を感じる(写真上中)。ティーハウスの前には有名な
Cream Maker Rodda’s のミルク缶の看板がある(写真上右)。この村には魔女博物館があるはずだが、
明るい村でその雰囲気ではなかった。花で飾られたショップでフェアリーの置物を購入した。
Shopping もご覧ください。
次のお楽しみはショッピングとガーデンだ。
A 39を北上し Stratton から A 3072を西に進めば、 North Devon に入る。 正にカントリーサイドである。ひとつの村が終わるとしばらくは見渡す限り草原のみ、そして次の村が現れる。村には必ず 教会があり、遠くから認知できる。街道沿いの家々は花で美しく飾られている。パブやインは殊の外きれいだ。 Post Office も良く見かけられるし、 B&B の小さな案内板も見かける。
Rosemoor Garden のある Great Torrington という街に
「 Dartington Crystal 」という
クリスタル専門店がある。 Dartington Crystal と聞いて Totnes の近くの Dartington に
あるものと早とちりし、色々検索の結果ようやくここに辿り着いた。現在16時15分 Visitor Centre の
オープンは17時までだ。 Rosemoor Garden は18時まで。何とか両方を楽しめそうだ。急げ。
Visitor Centre は1階は家庭用品や衣料品の売り場だ。一瞬間違えたのかと驚いたがお目当てのクリスタルは
2階だった。広い売り場に First Quality から Slightly Imperfect Pieces まで
ずらりと並んだ様は圧巻だ。先ずは赤ワイン用グラスをペアーで 、デカンター代わりに洒落た水差しを1つ Get 。
ワケアリ品が安い。でもどうしてもって帰るの。ティーポット4つのことも忘れないで。という訳で、そこまで。
Rosemoor Garden は王立園芸協会( RHS )のガーデンだ。柘植や櫟の木で区分された大きな庭がいくつも 並んでいる。一つはコテージ・ガーデンだ。茅葺屋根のコテージから伸びるロングボーダーとその奥に広がる芝生の広場のある庭。その芝生には 美しく寄せ植えされた一輪車があった。日本人のにわかガーデナーが動かそうとしている(写真下中)。バラもアーチあり、 スタンダード仕立てあり、ボーダーにはカラーやデルフィニウムなどが今を盛りと咲いている。
もう一つ素晴らしかったのが Queen Mother’s Rose Garden だ。皇太后のご崩御を追悼し造られた もののであろうか、22 nd June 2002 と小さな案内板が下げられている(写真下中)。新しい庭だけに 樹も若く伸びやかで勢いがある。オールドローズ、イングリッシュローズと色とりどりだ。紅・オレンジ色が鮮やかだ。 白・黄色が爽やかだ。グラデーションも美しい。風に乗った芳香が鼻をくすぐる。コテージ・ガーデンとローズ・ガーデンを 2度行き来して愉しんだ。
Rosemoor Garden の本日最後のお客さんとして見送られ出発。もう1軒ショッピングが残っているのだ。 面白い情報を求めてエクスプローラしていたら、何とこのカントリーサイドにアウトレットがあった。寄らねば。 調べると木曜日は Late Night Shopping ということで20時までオープンだ。今日は木曜日私たちを 呼んでいるようだ。「 Atlantic Village 」の 名前どおり広大な敷地にショップ、遊園地、パーキングが整備された Village だ。ショップは期待程には店舗数は なかった。子供たちへの T シャツ、母親へのブラウス、職場へのショートブレッド、孫のも何か…など予定したものが手に入った。バーゲンの 期間で10% Off 、30% Off のほかに「 Pay 2 Get 3」2つ買えば1つおまけのセールも楽しい。
今日の宿は Clovelly の B&B Fuchsia Cottage だ。 Clovelly という車社会から隔絶された 美しい漁村で入場料を払わないとは入れない村があると知って近くに宿を探した。妻の好きな花 Fuchsia の名が付いた B&B を見つけ迷わず予約した。料金もきわめてリーズナブルだ。 Fuchsia Cottage のホスト Tom は小学校の 校長先生のような雰囲気の人だ。これから食事出来る店を訊ねると Clovelly には食事できる店は2軒しかなく、 今の時間では満員だ。隣の村に良いレストランがあるから今電話で聞いてあげる、と電話してくれた。 OK らしい。 道の案内が丁寧だ。1度聞いて、さっき通った時ピンときた店だったからすぐ分かったのだが、3度も念を押された。小学生じゃ ないんだから Tom 。
隣村 Horns Cross の The Hoops は見事な茅葺屋根の Inn だ。2階建ての大きな宿だ。入るとレストラン
にするかバーにするかと訊ねられる。お腹も空いているししっかり食べようとレストランを頼むと席料2ポンドだという。 OK
すると静かで感じの良い席に通される。イギリスメニューの定番ガモンステーキとチキンレモンをオーダー。ここでもすっかり満足。
ロンドンからこの辺りまで離れると日本人は珍しいのだろう、さっきから可愛いウエイトレスが通る度に盛んにこちらを
気にしている。会釈を送ると恥ずかしがっている。可愛い。呼んで話をした。ここに日本人が来たことがあるかと聞くと、
私はあったことがない、とのこと。妻があなたはフランス人形のように美しいと言ったら、悪びれもせず、 Thank you
が返ってきた。お土産のキーホルダーをプレゼントする。喜んでくれて、厨房で他の従業員に自慢している声が聞こえる。
今日も大勢の親切に支えられて無事過ごせた。感謝を捧げて、おやすみ。 【T】
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