2004の旅 デヴォン・コーンウォール・サマーセット その2

花花

第1日 6月3日(木)
今日の行程   TOKYO ----- LONDON Heathrow --- Stonehenge --- Shaftesbury --- Mere

子供のころの遠足の朝と同じで今年も朝早くから目が覚めてしまった。
元来、行き当たりばったりのできない人間である。昨年の旅が終わって写真の整理ももどかしく始めた今年の準備。万端整った。 地図と行程表が重たい。心強い。ドライブルートも何度もシミュレーションした。それでもたぶん道に迷うことだろう。 それもまた良し。いつもの通り、通勤ラッシュを避けて新宿発7時7分の成田エキスプレス5号である。 6時過ぎ自宅を出る。快晴である。キャスターの音も高らかに歩くことにした。 NEX 車内でおにぎり2つの朝食、 しばし米飯とのお別れだ。空港第2ビル着8時32分、駅の自動チェックイン機でチェックインを済ます。

搭乗

手荷物のチェックインも極めてスムーズだ。だんだん旅慣れてきたのか、それとも客が少ないのか。 先ずは B&B へのお土産を探さねば。一昨年の扇子はいまいちか?昨年は竹製の笊が好評だった・・・ と勝手に決めている。あれこれ物色・・・雪駄が面白いと思ったが予算オーバーで断念。平凡だが風呂敷に決定。
次は両替である。カントリーサイドの B&B は現金しか受け付けないところが多い。 今年も確認したところ5軒中、1軒のみが現金 or トラベラーズ・チェックとのことであった。 カードはいずこも No である。今年のレートには驚いた。1ポンド208円もした。まあ止むなし。
早々に出国しよう。セキュリティーチェックはますます厳重だ。結構。免税店でいつもの通り 寝酒用のスコッチを物色。ロイヤルサルート21年のグリーンボトルのキャンペーンをやっていた。 ボトルの美しさに心動くが、空ボトルまでもって帰る余裕はない。帰りは中身の詰まったスコッチで 手一杯になってしまうのだから。いつものように、バランタイン17年に治まる。
朝食が早くて軽すぎたようだ。小腹が空いた。ラーメンの赤い旗に引き寄せられる。 我が旅の食に関するポリシーは「現地の食文化を大切に」だ。日本食の食べ納めということで・・・ おいしかった。ラーメン食べつつ人間ウォッチングをしている間に搭乗開始のアナウンスだ。 さー、いよいよだ。足取りも軽くゲートへ。その前に成田のスナップも1枚位はあってもいいよね。先ずは1枚パチリ。
お断りしておくが、私愛用のデジカメは妻の姿がフレームに入っていないとシャッターが降りない仕組みになっている。 このサイトの写真には一部の例外を除き妻の姿が写っている。あしからず。

定刻の Take Off 。かなり空席もある。ラッキーにも中央4座席を二人で使えそうだ。今回初めて後ろが壁の座席を 指定してみた。後ろの乗客に気兼ねなくリクライニングできるのが良いのではと考えたが、それ以上に後ろの乗客に座席を 動かされて安眠妨害をされることがないというメリットを見つけた。まあそんなことが無くても私にはこの12時間あまりは、 さして苦痛ではない。
時差ぼけ防止の秘訣は機内から現地の時間に合わせた行動を取るのが良いのだ。この便の場合は現地着16時半であるから 早めに睡眠をとり、目が覚めたら少々眠くても我慢してしまう。そうすると、現地第1夜の入眠がスムーズになるという訳だ。 最初の機内食で少し多めにアルコールなどいただいて満腹になれば寝つきも良いと言うものだ。などと理屈をつけてワインの後で スコッチなどを少っちいただく。さらに、エアー枕・耳栓・冷気避けマスク・スリッパで武装、隣の団体のおば様たちも しゃべり疲れたか、静かになった。お蔭で良く眠れた。オメザのあとは、エコノミー症候群対策もぬかりなく、体操したり、 歩き回ったり。これ大切。

フライトはすこぶる順調で、定刻30分前にロンドン・ヒースロー空港到着。例年なら小一時間並ぶ入国審査も待ち時間なしで 通過。今年の旅の先行きを祝福しているようだ。ところが良くしたもの、手荷物のターンテーブルからはいつまでも荷物が 出てこない。ターミナル3出口のレンタカーの送迎バスの乗り場が1レーン外側に変わっている。待つ間もなく見慣れた黄色の Hertz のバスが到着。大きなスーツケースはドライバーが積んでくれる。「重いから気をつけて」と声を掛けると、 「ワイフ程でもないさ」との返事。愉快だ。バスはターミナル2、ターミナル1と巡回して営業所に向かう。ビジネスマンが 多いようだ。いろんな人種が乗り込んでくる。営業所到着。 駐車場の車の数に比較して、いつもは閑散としている事務所が 今年は珍しく5組ほど並んでいる。客が並んでいようが係員は急ぐ様子もない。マイペースである。これがイギリス流。 どこへかけたのか長電話をしたり、コンピューターに首を傾げたりしている。
ここでトラブル発生。国際免許証の行方が分からない。私は妻が管理していると思っていた。妻は私に渡したと言い張る。 スーツケースも広げて探しまくる。無い!今年の旅は全てをキャンセルし、ロンドン滞在型に切り替えようか・・・まで考える。 冷や汗・脂汗。あった!携帯バッグのファスナー付きポケットの奥にありました・・・私の。これで今年の旅のイニシアチブは・・・。 どこかでリベンジを果たさねば。
無事、車も借りられた。今年はフォードのコンパクトカーである。イギリスのカントリーサイドの道は、狭いところが多い。 コンパクトに限る。入念な始業点検と諸々の確認を済ませ17時40分、いざスタート。今年も安全運転で楽しく。 「ドライブ−レンタカー」も参照ください。

ストーンヘンジ

最初の訪問地は Stonehenge である。既に2度訪れてはいるが、この旅のテーマにふさわしい プロローグと思い A303経由を選んだ。ジャンクション14からM25に入る。時間は17時30分 夕方の混雑にのろのろ運転が続く。しかしジャンクション12で M3に入りスムーズな走行となる。 ジャンクション8で A303に入り、ソールズベリー平原を快適なドライブが続く。程なく西日に輝いて あの石舞台が見えてくる。心が締め付けられるようなザワツキを感じる。大きな力を感じる。前2回と変わらぬ感動だ。 分岐を A344に進めばすぐ左側にその姿を眺められる。既に入場時間は過ぎているが、 多くの車が路肩に駐車し写真撮影をしている。我々も間近で感動も新たに記念撮影。 第3のテーマ「ミステリー」の先行きが期待される。楽しみだ。
さあ、時間も押している。次の訪問地は Shaftesbury だ。この旅のエリア外で あるのだが、ウェブページでこの街の Goldhill の眺望が素晴らしく、映画やポスターに 何度も使われていると知り、無理して組み込んだスケジュールである。時間も遅くなったし 断念も考えたが、第1日目からこれではいけないと走る。アクセルを踏む足に力が入る。
到着、町の中心にカーパークが。18時以降は無料のようだ。ありがたい。トイレを使おうとしたら、鍵がかかっている。 何とかならないかとあれこれやっていると、おばちゃんがやって来て「時間だから今、閉めたところなの。この鍵を使って」 とのこと。ありがたい。早速イギリス人の親切に触れることができた。この先も大勢の人々のお世話になることでしょう。 お世話になりついでに、 Goldhill への道を尋ねたら「近道はこちらよ。付いていらっしゃい」と案内してくれた。
さて、 Goldhill は広い遊歩道になっている。芝生も広がり気持ちのよい通りだ。何よりここからの眺望が素晴らしい。 まさに息を呑む光景だ(写真下左・右)。 Wiltshire と Dorset の州境あたりであろうか、谷を経て向うの 丘の家々やさまざまな緑の牧草地が広がる。夕暮れのもやに煙って幻想的である。写真を撮っているとベンチでおしゃべりして いた高校生くらいの男の子が「撮りましょうか?」と言ってくれる。屈託のない笑顔がさわやかである。親切第2号だ。 ありがとう。通りの真ん中あたりに何故か大きなケルト十字の碑が建っていた。不思議だ。白い花の向うには立派な教会が そびえる。

ゴールドヒル ケルト十字と教会 ゴールドヒル

さあ、もう20時を回っている。後ろ髪を引かれつつ良い思い出を胸に、第1夜のB&Bのある街Mereを目指し、 B3081、 B3095とつないで行く。もうほとんど人影はない。 Mere の街を通り過ぎ、街はずれにある宿を探す。 例によって小さな看板しか出していない。少し迷ったが無事到着。既に20時30分まだ明るい。エンジン音を聞きつけ ホストマザーが飛び出してきた。「遅かったじゃない。夕食はまだなのでしょう。早くしないとレストランのラストオーダーに 間に合わないわよ」と言うので、部屋の確認だけして、荷物も降ろさずに、教えられたレストランに向かう。 先程通り過ぎた時「感じの良い店だな」と思ったところがそれだった。いい感じ。
今年最初のオーダーは、イギリス食文化に敬意を表し「 Fish and Chips 」で決まり。熱々で巨大な鱈のフライに ワインヴィネガーをたっぷり振りかけほおばる。おいしい。もう一品は、「 Prawn 」という海老の料理にした。 ふっくらと茹でた小海老を冷たくしマヨネーズ風ソースで和えたものだ。冷たくて、柔らかくて、甘い。エールビールと 白ワインに良く合う。いずれも美味しくいただいた。満腹。ようやく外が暗くなってきた。30分程前から隣の店の入り口に 止まっているパトカーが”赤灯”でなく”青灯”をクルクル回している。 Police がこちらを見ている。 「私は飲んでいません」という顔で車に乗り込む。B&Bに戻ると先程は顔を見せなかったご主人も現れて、 荷物を運んでくれた。うれしい。シャワーを浴びてぐっすりベッドに沈む。 【T】

フィシュアンドチップス Mereのレストラン Prawn

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